アンチエイジングの最新事情をアップデート 美容医療とメイクアップアーティストがタッグを組んだら?
Beauty 2023.02.26
美容医療や最先端医療の進化を追いかけていると、可能性と選択肢が増えて、歳を取るのも悪くないと思える。とはいえ、決して安くはない治療でもあるわけで、自分の年齢や目指す理想にマッチするかはよく吟味を。まずは情報を得て、調べて、どう年齢を重ねたいかの指標にして。今回は、美容医療とメイクの双方からエイジングへのアプローチを行う、ユニークな取り組みを紹介。
美容医療×メイクアップアーティストで、顔の最適解を探す。
市原佑紀
目黒げんクリニック院長
大阪医科薬科大学医学部卒業後、同 形成外科に入局。2019 年に日本形成外科学会専門医を取得。21年、現クリニックを開院。
岡田知子
メイクアップアーティスト
日本大学芸術学部に入学後、メイクを学ぶために渡米。2006年に帰国し、雑誌、広告など幅広いメディアで活躍。@tomokookada
「メイクアップアーティストとの取り組みを始めようと思ったのは、施術後にメイクの仕方がわからなくなる患者さんが多かったため。岡田知子さんとの出会いによって、術後の提案のみならず、施術そのもののあんばいも変化しました。美容医療はあくまで土台であり、8割。残りの2割はメイクで仕上げるという理想を提唱し、学会での発表も控えています。実際には、私のカウンセリング後に岡田さんがメイクをし、直後に施術をする流れ。たとえば骨格を理解している岡田さんがハイライトを入れる部分にヒアルロン酸を注入したり、シャドウの位置を目安に引き算をすることも。患者さんの中には糸を入れたい、ハイフをやりたいなど“手段”をリクエストされる方も多いのですが、大事なのは“原因”。エイジングに対して施術とメイクの両面から答えを出す美容医療を普及させたいと思っています」(市原)
「市原先生の考え方に共感し、昨年から取り組みをスタート。美容医療に興味はあるけど劇的な変化は求めていない、“いい感じ”のアップデートを美容医療とメイクで探っていきたい、そういうニーズも必ずあるはず。実際、患者さんと向き合ってみると、骨格への捉え方が私と先生ではまったく異なっていて勉強になりました。撮影では常に『何が違うかわからないけれどモデル本人が輝いて見えるメイク』を心がけていますが、美容医療も同じ。その人自身が輝けるゴールを、両面から探れたらと思います」(岡田)
目黒げん クリニック
Meguro Gen Clinic
東京都目黒区目黒1-6-17
Daiwa目黒スクエア8F
tel:03-6420-3944
診:9:00~18:00
休:土、日、祝
https://megurogenclinic.com
●初診¥2,200
*「フィガロジャポン」2023年3月号より抜粋
editing: Sachico Maeno