春は「変わりたい」を叶える季節。薬膳スープでデトックス!

Beauty 2023.03.03

漢方の世界には「薬食同源」という言葉がある。私たちが口にする薬と食物は同じ自然からの産物であり、食材には薬と同様、それぞれ特有の効能があるという考え方だ。

この思想のもと発展した「薬膳」は、病気にならない身体づくりを日々の食事に取り入れる料理方法。その入門編を紹介する。

教えてくれたのは
中島早苗さん
薬剤師、薬膳アドバイザー
子どもの食物アレルギーをきっかけに、自然育児、薬膳、漢方治療に興味を持つ。現在は漢方オンライン相談サービス「Le'ANZU(レアンズ)」専属薬剤師として漢方の魅力を伝え、日々の暮らしの中に漢方ケアを活かすアドバイスを行う。

五色をまんべんなく食べる。

「薬膳」と聞くと、なんだか難しそう……と敬遠してしまう人もいるのでは? でも大丈夫。基本で押さえるべきは、五色をまんべんなく食べるということ。

「五色とは緑、赤、黄、白、黒で、緑は小松菜、ブロッコリー、キャベツなどの青菜、赤は肉・魚の赤身や、トマト、人参などの赤い野菜。黄色はカボチャや栗など。白は主食の白米や麺類、タマネギ、大根など。黒はヒジキなどの海藻類や黒豆、黒胡麻などです」(中島さん)

それぞれの色は東洋医学の五臓(肝・心・脾・肺・腎)と対応している。西洋医学の臓器の名称とイコールではないが、これらがバランスよく機能している状態を漢方では“体調が良い”と考える。

「五色を毎日バランスよく食べるようにしたいですが、あまり神経質にならなくてもOK。その日の3食で不足したものは翌日少し多めにとるようにするなど、気楽に続けるのがポイントです」(中島さん)

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季節のスープで薬膳入門。

薬膳を始めてみたいという人に中島さんがおすすめするのは、スープのレシピ。ベースとなる出汁は、昆布と干しシイタケを冷水で戻したものを使用する。

「昆布5〜10cmと干しシイタケ中2個に対して、水1リットルを加え、冷蔵庫で半日〜ひと晩置きます」(中島さん)

海産物である昆布は「陰」の性質を持ち、体内の余分な熱を冷ます。海藻は海で水質浄化を担っているが、同じように私たちの体内も浄化してくれるので、子宮筋腫やしこり、便秘をほぐす作用があると言われる。

一方、山で育つシイタケは「陽」の性質を持ち、「気」を補い、栄養やエネルギー不足の弱った身体を元気付ける。干すことでシイタケの旨味、風味、栄養も凝縮される。

「出汁で陰と陽を調和させるだけでなく、スープに旨味がプラスされ、食事の満足度も上がります。つい食べすぎてしまうという人こそ、ぜひ使ってみましょう」(中島さん)

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春の薬膳スープレシピ。

春は草木が芽吹き出す始まりの季節。温かな日差しに向かって伸びゆく木々をイメージし、私たちものびのびと過ごすことが大切。デトックスが促進されるタイミングなので、五臓では「肝」を補う緑の食材を取り入れることを心がけて!

白菜とアサリのスープ

胃腸に優しい白菜と、春に活発になる「肝」の働きを助け、「血」を補う効果があるアサリを組み合わせたスープ。

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材料:2人分
白菜 1〜2枚
アサリ(殻付き) 200g
出汁 400ml
自然塩 適量

作り方:
1. アサリは半日くらい砂抜きをしておく。
2. 出汁にアサリを入れ、中火で貝が口を開くまで煮る。
3. アサリが口を開いたら、白菜を入れて、軽くふつふつするまで煮込む。塩で味を調整する。

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タケノコと菜の花のスープ

食物繊維が豊富なタケノコは、まさに「春の気」のような上へ上へ伸びてくる食材。私たちを元気にしてくれます。菜の花はビタミンA、ビタミンC、鉄分などが豊富で、美肌効果も期待!

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材料:2人分
タケノコ(水煮)60g
菜の花 75g
出汁 400ml
自然塩、コショウ 適量

作り方:
1. 菜の花はサッと軽くゆがいておく。茹ですぎると色が変わるので注意。
2. 出汁にたけのこを入れて、中火で軽くふつふつとするまで煮る。
3. 塩コショウで味付けをして、菜の花を盛り付ける。

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春キャベツのスープ

春が旬、葉の柔らかさがとってもうれしい春キャベツ。ビタミンC、U、Kが豊富でキャベシンと呼ばれるビタミンUが胃の働きを整える。イカは代謝を高め、疲労回復させる効果も。

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材料:2人分
春キャベツ 2枚
イカ 200g
ニンジン 1/3本
小ネギ 適量
出汁 400ml
自然塩 適量

作り方:
1. イカ、ニンジン、キャベツを食べやすい大きさに切り、出汁にイカとニンジンを入れ中火で軽くふつふつとするまで煮る。
2. キャベツ、塩を加え、再びふつふつとしたら出来上がり。仕上げに小ネギをちらす。

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始めるなら春! 漢方で「変わりたい」を叶える。

もし漢方を始めたいなら、いまがスタートのベストタイミング。春に漢方を開始すると、収穫の時期である秋や冬に効果を実感しやすい。また「冬病夏治(とうびょうかじ)」という言葉があり、冬に治りにくい症状、たとえば冷え症などは春夏からケアすることで改善するとも言われている。

3月23日(木)には中島さんによるオンラインセミナー「春から始める漢方ケア」を開催予定。“何かを変えたい、変わりたい”という思いを抱いている人は、ぜひおすすめのセミナーです。下記よりお申し込みください。

オンラインセミナー
「春から始める漢方ケア。

●日程:2023年3月23日(木)
●配信時間:20:00~
●参加費:
¥3,000(セミナーの配信チケット+中島さんが行うオンライン漢方個別相談(所要時間30分)、レアンズ漢方薬初回購入時500円OFFチケット、漢方ブレンド茶付き)
●申し込み一次締切:2023年3月16日(木)12:00

【参加方法】
・ご参加にはチケットご購入が必要となります。
・オンラインイベントのURLは、チケットご購入の際にご記入いただいたメールアドレス宛にお送りいたします。
・オンライン漢方相談、レアンズ漢方薬初回購入時500円OFFチケットをお申込みの方は、ご購入時のメールアドレス宛に申込み方法をご案内いたします。
・漢方茶はお申し込み時にご記入いただいたご住所宛に発送いたします。
・携帯キャリアのメール等でPCからのメールが受信拒否・ドメイン拒否の設定になっている場合がございます。「@id.cccmh.jp」と「@cccmh.co.jp」ドメインからのメールを受信できるよう、あらかじめ設定をご確認ください。

【注意事項】
・「レアンズ」のご利用にはコミュニケーションアプリのLINEの登録が必須となります。
・キャンセルのご希望は受けかねますので、ご了承ください。
・オンラインイベント後、期間限定でアーカイブもご覧いただけます。

主催:CCCメディアハウス
協力:GOOD AID株式会社

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