リンダ・エヴァンジェリスタ、整形手術の失敗を語る。

Beauty 2023.12.13

90年代に活躍したスーパーモデルのひとりは、「サンデー・タイムズ」紙の取材で、整形手術の後遺症が残った自分の容姿への思いを語った。

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フェンディ2024年春夏コレクションでのリンダ・エヴァンジェリスタ。(ミラノ、2023年9月20日)photography: DPA/ABACA

リンダ・エヴァンジェリスタと言えば、90年代に最も活躍したスーパーモデルのひとりだ。雑誌の表紙への登場は700回を超える。何人ものビッグデザイナーのミューズでもあった。58歳となった彼女は鏡の中の自分を見る勇気さえない。イギリスの「サンデー・タイムズ」紙が2023年11月26日にリンダのインタビュー記事を掲載した。クールスカルプティングの痩身施術(脂肪を冷却することで部分的な脂肪細胞を除去する施術)を受けて顔と体が「変形」してしまう「悪夢」のような体験をしたリンダは、5年近く引きこもっていた。2021年になってようやく沈黙を破った。

最近では何度か公の場に登場し、UK版「ヴォーグ」誌の表紙も飾ったとは言え、容姿の葛藤が消えたわけではない。「鏡は見ない。息子に時々、"あごにニキビができているよ"と言われる。"だから?"って感じ。鏡がない方が人生はましよ」とリンダは心境を語った。

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私は何も悪くない

「サンデー・タイムズ」の記事によれば、施術のせいでふくらんでしまった体は根気よく治療を続けたおかげで徐々に回復しており、それとともに自己嫌悪も少しずつ薄れてきている。「もう自分を責めたり辛く当たったりするのはやめた。人からどう思われるかはまだ少し気になるけど、以前はすごく気にしていた。私は何も悪くないと今では思える。以前は自分のせいと思っていた」と言う。一時期はクールスカルプティングの失敗による副作用を抑えようと空腹を我慢したり、ジムでがむしゃらに頑張ったりしたこともあったそうだ。

今、リンダは自信を取り戻そうとしている。「罪悪感と羞恥心を払拭しようと懸命に努力している。そんなことで人生を台無しにしたくない。多くの人が気にかけてくれていることを知っていたら、引きこもったままではいなかった」と無為に過ごした日々を彼女は悔やんだ。

text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)

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