ダメージを受けた夏のヘアを救う! トレンドのビューティ術をチェック。
Beauty 2024.08.22
ダメージを受けた夏のヘアは、ちょっとしたテクニックで上手にコントロール。すっきりまとめ髪にするのもよし、ヘアアクセサリーを活用するのもよし、自由に楽しもう。
「髪を自由に楽しむ」というのが今シーズンのキーワード。それは、ファッション・ウィークのバックステージで活躍するヘアスタイリスト、グイド・パラウが得意とするスタイル。ザラ ビューティーの夏の新ライン「アンダン(UNDONE)」のプロダクトも手掛けたグイドのアドバイスは、「どんな髪型でも髪の色でも、その人の髪本来の持ち味を生かせばいいのです」。このトレンドは、2024年春夏コレクションでも登場している。シャネルやラバンヌ、イザベルマラン、クロエ、ステラマッカートニー、グッチなどではエアリーでしなやかなロングヘア。ルイ・ヴィトンやバレンシアガに登場した個性的なヘアスタイル、あるいはジャンポール・ゴルチエのオートクチュールコレクションでのテクスチャーのコントラストをつけたヘアなどだ。
「凝りすぎずに自然な雰囲気を目指しましょう」と、グイドは自分らしさを追求する大切さを唱える。一方、セレブ御用達のパリのヘアサロンを経営するヘアスタイリスト、デルフィーヌ・クルテイユはこの時期のヘアケアの大切さを力説する。「ヴァカンス中にはお手入れする時間も普段より取れるはずです。集中的にたっぷりと保湿しましょう。良質のヘアブラシにヘアケアアイテムがあれば思い通りのヘアスタイルを楽しむことができます」と語り、紫外線のダメージを受けやすい夏は、週に1回はヘアマスクをするよう勧める。フランスのヘアプロダクトメーカー、カット・バイ・フレッドのエキスパート・ヘアスタイリストのアンブル・デュポンも「この季節はおしゃれなだけでなく、髪を傷めないヘアスタイルをすべきです」と言う。具体的なビューティ術を夏のヘアトレンドからチェックして。
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1. マーメイドヘア
マーメイドコアはビューティの世界で注目のトレンド。人魚のような髪型を作るためのチュートリアル動画がSNSでたくさん上がっていたり、レッドカーペットではセレブたちがボリューミーなヘアスタイルで登場したりしている。例えば、カンヌ国際映画祭でのナオミ・キャンベルのワッフルヘア、メット・ガラでのシャキーラのエアリーヘア、トライベッカ・フェスティバルでのデミ・ムーアのウルトラグロッシーヘアなどだ。
海水浴やプールといった太陽の下で長時間いる場合には、「髪全体にヘアマスクを塗ってください。それから三つ編みを2本作り、日中のビーチやプールでは髪を編んだままにしてください。1日の終わりに髪をほぐせば素敵なヘアになります」と、アンブル・デュポンは髪に優しいアイディアを提案する。
俳優のカミーユ・ロウ。photography: Max Cisotti/Dave Benett/Getty Im
2. オリンピックヘア
ベラ・ハディッド、ソフィア・リッチー、ヘイリー・ビーバーのシグネチャーヘアスタイルとなって以来、つややかなシニヨンスタイルも引き続き人気だ。ポイントは、ポニーテールや三つ編みの位置が高めであっても低めであっても、サイドはタイトにまとめること。夏は特に、髪を保護するためにあらかじめヘアマスクや洗い流さないトリートメントを塗っておくとつややかな仕上がりに。
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3. レトロなアクセサリー
2024年春夏オートクチュールコレクションのランウェイで、リボンのヘアアクセサリーは不動の人気だった一方で、60年代風のヘアバンドも人気復活。ベルベットのカチューシャがお気に入りだったのはアニャ・テイラー=ジョイ。他にもジェニファー・ローレンス、サブリナ・カーペンター、エマ・チェンバレン、ニコラ・コクランが身につけている。SNSで人気を呼んだのは、フィオナ・フランキモンの多機能ヘアピン。かんざしのように1本で髪をまとめられることから、多くのネットユーザーの心をつかんだ。もうひとつの意外なリバイバルヒットは2000年代に流行ったビッグヘアクリップだ。ケンダル・ジェンナーやカイア・ガーバーらおしゃれなモデルたちが次々と取り入れた。
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)