ジル サンダー、デザイナー初のフレグランス コレクションは6つの香り。
Beauty 2025.01.28
ジル サンダーから、デザイナー初のフレグランス コレクションとなる「オルファクトリー シリーズ 1」が登場。
クリエイティブディレクターのルーシー&ルーク・メイヤーのディレクションによるブランド初のこのフレグランス コレクションは、「明確さ」をコンセプトに、植物学とテクノロジーを融合させ、6つのミニマルでユニセックス仕様のフォーミュラー(調合)として誕生した。アルデヒド(合成香料の一種)が主要の天然成分に及び、すべての香りに独自の輪郭とボリュームを与えているのが特徴だ。
開発において主要となったアイデアは、視点を改め、伝統的な比率を再調整し、本質的なものだけに絞った先鋭的な組成を生み出すというもの。その結果、アルデヒドの合成分子、炭素排出物を再生利用したアルコール、水という、3つの天然成分からなるフレグランスが誕生。フォーミュラー(調合)は、アルデヒドによって特徴づけられ、キーノートを強調し、主要成分のハーモニックスを奏でながら、あらゆる天然素材を活かし、新しい表現方法を与える。アルコール、水、香料のみで調合されているため、時間の経過とともに色が変化しても香りの質を損なうことはない。
香りのインスピレーションは、「目に見えない自分自身」。フレグランスは、メイヤー夫妻の指揮のもと、世界で活躍する5人の新進気鋭および著名な調香師によってデザインされ、独創的なまでにシンプル、多層的で意外性がありながら、心地よさを生み出す。自然と人間性との間に深い共鳴を呼び起こし、私たちのもっとも深い感情を表現するために最高の技術を駆使して作られたフレグランス。自分自身にフィットする香りを見つけて、新たな香り体験を楽しんで。
著名な調香師ジュリー・マッセとの共同制作。青々とした雲、清々しく、意外性があり、目の覚めるような感覚を呼び起こす。イメージは、地中海を望む庭に香る、採れたてのブラック クリム トマト、果実や葉の記憶。ユニークなボトルは、メイヤー夫妻とデザインスタジオ、フォルマファンタズマとのコラボレーションによるもの。ジル サンダー リーフ オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
新進気鋭の調香師、ベレニス・ワトーとの共同制作。アップサイクルされたシダーウッド、スペイン産のケード(ジュニパーの一種)、CO2抽出されたエレミ(フィリピンに自生する樹木)のウッディな深みといった、スモーキーでスパイシーなノートに、クリーンで多層的なアルデヒドが刻み込まれている。イメージは、暖炉のそばで乾かす、清潔な衣類の香り。ジル サンダー スモーク オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
ゲランの4代目調香師だったジャン・ポール・ゲランとの共同制作。その名のとおり、CO2抽出されたコーヒー豆などを組み合わせたフローラルでアンバリーなフレグランス。生豆と焙煎豆の両方のノートを存分に発揮する。ジル サンダー コーヒー オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
マチルド・ビジャウイとの共同制作による香りのインスピレーションは、ソバの花からとれる蜂蜜の黒く濃密なニュアンスある風合い。アルデヒドのアクセントがこの独創的でエレガンスな香りの鍵に。ジル サンダー ミエル オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
ナタリー・ローソンとの共同制作。アルデヒドが強調するのは、中国産のキンモクセイ、アップサイクルされたスリランカ産のシナモン、ブラックティーの温もり。ジル サンダー ブラックティー オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
ジュリー・マッセとの共同制作。イメージは、雨上がりの匂い、小さな水たまり、初めての松茸の記憶、大地の恵み。2種類のバラの繊細な特徴、松茸の濃密な様相、湿り気のある土臭いパチュリの葉のノートを融合させた調合で、象徴的なシプレローズの構成を現代的に解釈。ジル サンダー アース オードパルファム 100ml ¥43,780/ジルサンダージャパン
text: Natsuko Kadokura
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