UKA 伊豆のクロモジと、「リジェネラティブグッド」なウカのものづくり。
Beauty 2025.09.29
PROMOTION
髪や爪、頭皮からボディまで。ひとりひとりの健やかな美しさを応援しながら、サステイナブルな社会に貢献するトータルビューティカンパニー、ウカ。この秋、環境の回復と循環にアプローチする「Regenerative Good(リジェネラティブグッド)」発想のもとに誕生した「IZU」シリーズ第2章、クロモジ ウォーターミストを発売。なぜ、伊豆のクロモジなのか。環境保護活動にも関わる取締役CEO渡邉弘幸に、美容ジャーナリスト安倍佐和子が話を伺った。

渡邉弘幸 Watanabe Hiroyuki
株式会社ウカ 代表取締役 CEO
ウカのサロンメニューや製品開発に関わり、海外展開に成功。2017年「uka store omotesando」オープンと同時に一般社団法人アジアビューティアカデミー(ABA)理事長に就任。黒髪文化をアジア諸国と共有し、アジア全体の美容経済発展に尽力しながら、「あなたと私と地球がうれしくなることをふやしていきたい」の想いのもとウカのトータルビューティー提案やサロン・ストア経営に従事。高輪ゲートウェイに新店舗をオープンさせたばかり。
― ウカがクロモジと出合ったきっかけとは?
ウカ代表でネイリストの渡邉季穂がアレルギーを発症して、手や顔に湿疹や腫れを併発したことがありました。痒みや痛みもあって悩んでいた頃、知人から「痒みにいいので」とすすめられたのがクロモジの蒸留水でした。こまめにスプレーしていたら、みるみる症状が改善されて。クロモジの薬理効果、機能性を目の当たりにしたのが最初の出合いです。
そして「痒みにいいなら」ということでクロモジの蒸留水を配合したシャンプーを試作。もともとアレルギー体質でヘアカラー剤に含まれるジアミンで症状が悪化、頭皮の痒みや荒れに悩んでいたヘアスタイリストにも開発に関わってもらい、試験を繰り返したところ、長年の痒みが改善。クロモジ蒸留水を配合した「アンチイッチ」シリーズの発売に。これがウカとクロモジとの長い歴史の始まりです。
― その後、伊豆のクロモジにたどり着くまでにはどんなことが?
「アンチイッチ」誕生時は、痒みの悩みを抱える少数の方愛用のシリーズでしたが、そのすぐ後にコロナ感染症が拡大。リモートライフの影響からか、カラーリングのお客様が急増したんです。同時に、ジアミンによるアレルギーを発症、痒みや湿疹に悩む方も増えて。ヘアカラーブームとアレルギー問題が同時多発的に発生、この時に「アンチイッチ」シリーズをリモデリングする必要性を痛感し、クロモジ蒸留水を使ったシリーズ拡大へと舵を切りました。ちょうどそのタイミングで、知人から紹介してもらったのが、伊豆をベースに環境保全活動を続ける海洋学者でありクロモジの生産者、日本自然環境保全協会主宰の佐藤延男さんでした。
― 佐藤さんが育てるクロモジは、伊豆の自然循環における象徴とも言えそうですね。
サーファーでもある佐藤さんと最初にお会いしたのが伊豆下田のビーチ。一緒に海に入ったあとに、クロモジが栽培されている山を案内してもらい、伊豆の自然が直面する課題をたくさん教えていただきました。いまでこそ多様性に富む豊かな環境に見えますが、過去の植林の影響で樹木が増えすぎて、しばらく日光が遮られた暗黒の森だったよう。樹間が狭いため獣道さえなく、それらの影響で土壌も痩せていたそうです。佐藤さんがその暗黒の森を開墾して、木漏れ日の差す美しい森に再生させたところ、クロモジが自生してきたと。この森でなければクロモジは育たなかったということです。木々の落葉が腐葉土になり、そして土に還ることでフカフカの土壌が再生される。森の樹木もしっかり根を張るので、土砂災害に強くなるし、ミネラル豊富な水が川に注がれ、海へと流れていく。山や森、土壌が豊かでないと海も、人にも豊かな自然の恩恵は望めません。すべては循環であると、身を以て学ぶ機会となりました。
クロモジが育まれる伊豆の森は、木漏れ日が差しこむ、本来あるべき自然の姿。
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― 火山性半島である伊豆生まれのクロモジの個性、優位性とは?
伊豆産のクロモジは、ほかと比べてリナロールが豊富であること、芳香が強く、優れた鎮静、抗炎症作用、ストレス緩和などの働きを持つことが知られています。漢医学的にも重宝されており、明治時代、下田にはクロモジの蒸留所が7つもあって、和香水としてフランスに輸出していた記録も残っています。土壌や地形、気候、日照時間の影響によるらしく、伊豆のクロモジは特に葉の部分にリナロールが豊富に含有され、芳香もより青々しく強いんです。とはいえ自然の恵みであることには変わらないので、乱獲せず、伊豆の自然環境を戻す、循環させる意識を忘れずに。伊豆の森が豊かに再生されることによって、結果、クロモジの生産量も増えていくだろうと。現在は佐藤さんを筆頭に2つのチーム編成で活動が続けられています。
クロモジ蒸留も佐藤さんのチームが行っている。その様子。
太陽の日差しをたっぷり取り込んだ伊豆のクロモジの枝と葉から、時間をかけて丁寧に蒸留したクロモジウォーターを水の代わりに配合したマルチミスト。クロモジの配合率は、シリーズの中で最も高い89%。天然由来成分99%のアルコールフリー。伊豆産のクロモジは、炎症やかゆみをやわらげる機能を持つリナロールや1,8-シネオールを含有。肌や頭皮のバリア機能をサポートし、すこやかなコンディションに導く。ウカ イズ クロモジウォーターミスト 100ml ¥2,970
― 深刻化する環境変化の影響はどう捉えていますか?
近年の温暖化の影響については、日照量が増えているという懸念はあります。今年はクロモジの葉に当たる太陽光線が増え、あるいは強まったことで、葉が黄色く変色するケースが見受けられました。リナロールの含有量に変化はないものの、クロモジの蒸留水は枝と葉から抽出するもの。今後、日陰に苗を異動させるなどの配慮が必要になってくるかもしれません。ひとつの朗報は、今年の4月に黒潮の大蛇行が終わったこと。これにより数年続いた海水温の上昇が収まるのでは?という予測もありますが、自然の恵みはそれほど貴重なものだと受け止めています。
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― " イズ "シリーズは、どんな方におすすめですか?
このシリーズは、クロモジ蒸留水だけでなく伊豆の豊かな海で育ったフノリ、伊豆の離島である利島(としま)のツバキなど、伊豆ならではの生態系によって培われた原料にこだわったもの。頭皮の痒みが気になる人や揺らぎやすい人に特におすすめのヘアケアシリーズです。クロモジ蒸留水の配合量はアイテムごとに変えています。この秋、全身に使えるクロモジウォーターミストを発売しましたが、クロモジ蒸留水を89%も配合。配合量はシリーズ中、トップです。私自身も海から上がったあとに全身にスプレー、紫外線を浴びたあとも肌がすっと落ち着くので手放せません。リナロールの鎮静効果、抗炎症、抗酸化作用、ストレス緩和等の機能性のおかげでしょうか、今後はスキンケアも視野に入れ、製品を手掛けていきたいと思っています。
伊豆産クロモジウォーターを50%も配合した「アンチイッチ」ラインのシャンプーとヘアマスク。フケやかゆみを抑え、髪と頭皮にうるおいを与え、ノンストレスのコンディションに。左:ウカ イズ シャンプー フォー スカルプ ヘア&ボディ アンチイッチ 400ml ¥6,600(リフィル 300ml ¥4,400) 右:ウカ イズ マスク フォー スカルプ ヘア&ボディ アンチイッチ 200ml ¥6,050
―" イズ "シリーズを通して伝えていきたいこととは?
クロモジのプロジェクトに関わるようになって以来、以前にも増して、人は地球の一部で、人と自然の営みは密接な関係にあること。自然環境がより良く循環できれば、その先に必ず、私たちにとってクオリティの高い生活が待っていると実感しています。ウカはヘアサロンが母体のブランドなので、シャンプーの洗浄料が流れ着く先を考える、ヘアケア製品を通して人と環境に優しい生き方をサポートするなど、" ウカ イズ "シリーズ誕生時のメッセージ「リジェネラティブグッド」の概念を、さまざまな提案とともに多くの方々に伝えていきたいですね。
クロモジウォーターを30%配合し、洗浄力をアップしながら、フルボ酸をはじめとした37種類のミネラル、20種類のアミノ酸で保湿効果も。きめ細やかな泡で頭皮の余分な皮脂まですっきり。ウカ イズ スカルプ クレンジング ディープ&ライト 100ml ¥1,980