ナタリー・ポートマンの、ヘアスタイル変遷。
Beauty 2017.04.29
先日公開された映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』では、ジャクリーン・ケネディのトレードマークであるボリュームボブヘアで、見事にジャッキーになりきったナタリー・ポートマン。プライベートでも、役やトレンドによってヘアスタイルを自由自在に変え、どんな実験的なスタイルにも果敢に挑戦してきた。
映画『Vフォー・ヴェンデッタ』での丸刈り。
2004年、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで強烈な衝撃を与えたのが、丸坊主頭で登場したナタリー。ブリトニー・スピアーズに続く精神的な衝動によるものか?と思われたが、違う。ナタリーが大胆にも丸刈りに踏み切ったのは、映画『Vフォー・ヴェンデッタ』で、ナタリー演じる役が、強制的に髪を剃られるシーンを撮影するためだった。そう、女優ナタリーにスタント無用、あの痛ましいシーンをワンカットでやり遂げた。
丸刈りヘア
2005年、カンヌ国際映画祭『キスキス、バンバン』上映会場にて。 photo : Abaca
もちろんナタリーは、初めてメディアの前でその“ミニマル”なヘアスタイルを披露する際、さまざまな批判が集まることを覚悟していた。当時のイギリスの「The Guardian」誌では、「みんなきっと、私が映画と同じようにネオナチで、がんを患っているか、レズビアンだと思うでしょう」と、語っている。また2015年6月の「InStyle」誌では、「丸刈りの頭に、雨が落ちるのを感じることが耐えられなかった。いちばんひどかったのは、髪が伸びるのをひたすら待たなければいけなかったこと」と、その時のことを振り返っている。
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伝説の“マチルダ”ボブ。
その結果、ナタリーは、丸刈りをする女性がお手本にする永遠のモデルとなった。また次第に髪が伸びてくると、今度はピクシーカットにしてみたり、前髪を短く切ってベビーバングにしてみたり、徐々にショートボブ、ロングボブ、そしてミディアムヘアへと戻っていった。
ベビーバングピクシーカット
2006年、ショーウェスト・アワード(Showest Awards)にて。 photo : Abaca
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ストレートミディアムヘア
2013年、パリで映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の先行試写会にて。 photo : Abaca
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もちろんナタリーが、髪をバッサリ切ったのは、これが初めてではない。1994年、リュック・ベッソン監督の映画『レオン』でマチルダ役に抜擢された11歳のナタリーは、スーパーショートボブで登場し、その“マチルダ”ボブは伝説的ヘアスタイルとなった。2003年、映画『クローサー』でも、ナタリーは再びこのボブカットを取り入れている。
20年代ボブ
2003年、映画『コールド マウンテン』の先行試写会にて。 photo : Abaca
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そしてこれ以降は少しずつ大人しくなり、基本はダークブラウンに時々ブロンドのメッシュが入った、ナチュラカラーのロングヘアへと落ち着いていく。
ナチュラルカールヘア
2010年、トロント国際映画祭で映画『ブラック・スワン』の記者会見にて。 photo : Abaca
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ただし、レッドカーペットを歩くときだけは、ゆるいまとめ髪で決めるナタリー。
ウェービーシニョン
2008年、カンヌ国際映画祭のオープニングセレモニーにて。 photo : Abaca
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上級シニョン
2015年、アカデミー賞のパーティーにて。 photo : Abaca
やはり、ナタリーの華麗なヘアスタイル遍歴は、ひとつ確かなことを証明する。「スターは、どんなヘアスタイルをも自分のものにする」
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ハリウッドきってのカメレオン女優、ナタリー・ポートマンのヘアスタイル七変化。
ボリュームヘア
1999年、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の先行試写会にて。 photo : Abaca
前髪を横に流した、ミディアムボブ
2002年、映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』の先行試写会にて。 photo : Abaca
編み込みハーフアップ
2002年、MTVムービー・アワード(MTV Movie Awards)のセレモニーにて。 photo : Abaca
ベビーバングシニョン
アメリカン・シネマテーク・アワード(American Cinematheque Awards)のセレモニーにて。 photo : Abaca
ウェービーボブ
2003年、映画『コールド マウンテン』の先行試写会にて。 photo : Abaca
シースルー前髪
2004年、フレッシュ・エア基金(Fresh Air Fund)のガラにて。 photo : Abaca
ミディアムカーリーボブ
2005年、ゴールデン・グローブ賞のセレモニーにて。 photo : Abaca
ヘアバンドシニョン
2005年、アカデミー賞授賞式にて。 photo : Abaca
ミディアムブロンドボブ
2008年、ベルリン国際映画祭にて映画『ブーリン家の姉妹』のフォトコールにて。 photo : Abaca
近未来シニョン
2008年、映画『ブーリン家の姉妹』の先行試写会にて。 photo : Abaca
サイドヘア
2008年、ヴェネチア国際映画祭『赤い肌の大地』の先行試写会にて。 photo : Abaca
ウェービーロング
2011年、映画『抱きたいカンケイ』の先行試写会にて。 photo : Abaca
夜会巻きシニョン
2011年、ゴールデングローブ賞のセレモニーにて。 photo : Abaca
ポンパドールハーフアップ
2017年、ゴールデングローヌ賞のセレモニーにて。 photo : Abaca
texte : Julia Avelleaneda (madame.lefigaro.fr), traduction : Sawako Yoshida