メイドインニッポンの和コスメを選ぶ理由。<チャント ア チャーム編> 使い続けたくなる、ライフスタイルに合った自然化粧品。
Beauty 2017.11.30
国産原料を主成分とする、日本生まれのスキンケアがおもしろい! フィガロジャポン1月号「メイドインニッポンの和コスメを選ぶ理由。」番外編として、注目ブランドのものづくりの背景に迫ります。
■ 自然派化粧品を正しく広めるために誕生。
自然化粧品をつくるノウハウがなく、オーガニックの定義が曖昧だった日本で、オーガニックコスメを正しく広めたい、という思いからスタートしたチャント ア チャーム。"My First Organic"をコンセプトに、100%自然成分の確かな品質で、オーガニックコスメ初心者も手に取りやすい価格のスキンケア製品を提供している。
もともと、イギリスの自然化粧品やドイツのオーガニックコスメを取り扱い、ナチュラグラッセなど自社ブランドを手がけてきた背景もあり、自然化粧品のあり方に対しては方向性が見えていた。肌や身体に優しく、自然に対しても負担の少ないものを使い続けることで、結果的にありのままの健やかな姿でいられる。そんなビジョンを持ち、学びの姿勢を忘れずにものづくりを続けている。
自社農場のある山梨県・北杜市は、日照時間が長いことでも知られている。3,000m級の山々に囲まれた素晴らしいロケーションで、ヨーロッパの気候に似ているという利点も。
原料の一部を栽培しているのは、山梨県・北杜市にある明野ハーブ農場。化粧品に使う原料のトレーサビリティを明確にし、安心・安全を実現するため、2010年に開墾した。2012年にはこの農場が有機JAS認証を取得し、その翌年には栽培したハーブもまた有機JAS認証を取得。認証を継続するためには農薬や殺虫剤を使うことはできないので、虫との共存方法を探り、コンパニオンプランツを栽培して、人の手でこまめな除去を行っている。農場では、製品に配合されているエキナセア、ゼニアオイのほか、タイム、ラベンダー、セージなど20種類のハーブを栽培。成分研究も並行して実施している。
栽培量がいちばん多いのがエキナセア。農場担当者の山口が管理し、季節によって収穫イベントなども開催している。
丁寧に手作業で収穫された後、名古屋の工場で加工される。
■ オーガニックコスメだからこそ、衛生面を徹底管理。
開発や原料の選定には自社基準が設けられているが、自然原料を使ううえで大切にしていることのひとつに、安定性や衛生面が挙げられる。
安定性についてはハーブ同士の相性を見極め、エキスを混ぜた際にかすが出ないか、変色しないか、まるでハーブと対話しているかのように確認しながら処方。衛生面については、製造はクリーンルームで、製造担当者はゴミや埃、毛髪を混入させないためつなぎの製造服を着用し、帽子も二重にかぶっている。オーガニックコスメを生産するにあたり、いちばん怖いものは目に見えない微生物だ。容器や機械に汚れが残っていれば、そこから微生物が増殖する恐れがあるので、機械によっては2時間かけて洗浄するなど余念がない。また工場では、清潔で衛生的な作業環境に対する化粧品GMP(ISO22716)の認証を取得しており、安定して高い品質の商品を提供できるよう体制を整えている。
真空乳化機で調合中に、釜の中の様子をしっかりと目で確認。
■ "自立保水力"のある肌へ、シンプルなお手入れ。
「落とす」「整える」「守る」の3ステップに沿ったベーシックケアとスペシャルケアの組み合わせで、健やかな肌サイクルで潤いをキープできる"自立保水力"のある肌へと導くチャント ア チャームの製品。日本人のライフスタイルに合うこと、続けやすいこと。シンプルであるからこそ奥が深いテーマを、これからも追求し続ける。
いちばん人気のアイテム。ミルクがとろけてオイルに変わり、優しくメイク汚れを落としながら、潤いを残す。クレンジングミルク 130㎖ ¥2,700
少しとろみのあるテクスチャーで、肌にぐんぐん浸透。内側からふっくらするような柔らかさをもたらし、もっちり肌へ。ローション R 150㎖ ¥2,376
赤ちゃんや敏感肌の人でも使用できる優しさを追求した日焼け止め。みずみずしい使い心地で、全身に使える。UVフェイス&ボディプロテクター SPF43・PA++ 80㎖ ¥3,024
texte:NAOKO KUBO