歯科医が教える「口もと美人」の絶対ルール。【メンテナンス編】

Beauty 2018.08.28

笑った時の口もとに自信がありますか? きれいに揃った白い歯の美しさは、グローバルスタンダード。見た目だけでなく、機能的にもトラブルがない歯と口は、清潔感や幸福感を印象づけ、若々しさや全身の健康にも影響します。

誰にも必要で、意識するのが早いほど人生が変わる、デンタルケア。後編では、歯科医の石井さとこ先生に、大人の歯科トラブルと、最適な審美治療について聞いてみました。

歯科メンテナンスで、口もとに200%の自信を。


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Q:もしかして歯周病予備軍かも!? チェック方法と対策を教えてください。

石井さとこ先生

30代で約8割と言われる歯周病は、歯周病菌の感染によって起こる炎症性疾患。若い頃は唾液分泌も多く免疫力も高いのですが、年齢とともに唾液が減り、免疫力も落ちるので感染しやすくなります。そのプロセスは、歯と歯茎の境目に残った汚れ(歯垢)が蓄積して、ブラッシングでは取れない歯石になり、歯茎が炎症を起こし、赤くなったり腫れたり......。進行すると歯と歯茎の境目の歯周ポケットが深くなり、重度になると、歯の土台となる骨が溶けて歯がグラグラし、抜歯しか治療法がなくなる恐ろしい病気です。歯周病菌は、女性ホルモンを餌に増えるという特徴があるので女性のほうがリスクが高く、ドライマウスになりやすい更年期以降は、さらに増える傾向が。予防をするには、フロスや歯間ブラシを使って歯の根元部分の汚れをしっかりとること。歯磨き後にフロスを使うと歯垢除去率が8割アップします。また、免疫力を落とすような睡眠不足やストレス、不規則な生活、唾液の出にくい食事習慣、血流を滞らせる喫煙、歯に物理的負荷をかける食いしばりや歯ぎしり、糖尿病やドライマウスも、歯周病を進行させる要因。あきらかな異変が出てからでは手遅れになることも。痛みがなくても、30代以降は3~4ヶ月に1回、歯医者でチェックし、歯石を取るクリーニングを。

歯周病チェックリスト
※3つ以上当てはまったら、歯科医の診断を受けましょう。
□ 朝起きると口の中がネバついている。
□ 歯茎が赤く腫れている。
□ 歯を磨くと出血する。
□ 歯茎がむずがゆい、痛い。
□ 以前より歯茎が下がり歯が長く見える。
□ 歯と歯の間に食べ物が詰まるようになった。
□ 疲れると歯茎が腫れる。
□ 前歯が出っ歯になった気がする。

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Q:歯並びがコンプレックス。大人の矯正は何歳までできますか?

石井さとこ先生

早く行うほうが人生のクオリティは上がりますが、自分の歯があるなら、60歳でもできます。私は生まれつき左上の奥歯が1本足りず、そのために歯並びがガタガタでコンプレックスを感じていました。いつか治したい、と思いながら仕事と子育てに追われ、ズルズルと先延ばしにして、30代でついに歯列矯正に踏み切ったのです。口もとの表情に自信が生まれたのはもちろんですが、歯と歯が重なっていた部分の虫歯が発見されたり、歯並びが整って歯を磨きやすくなるなどの副産物も。ただ、ワイヤー矯正はそれなりの力で歯を動かすため、歯周病を心配するならば、マウスピース矯正。1日19時間以上装着して、1ヶ月ごとに型を新しくしていき、個人差はありますが12~15ヶ月程度で終了。痛みや違和感がほとんどなく、透明なマウスピースは装着していても目立たない上、食事や大事な場面では取り外すことができるのでストレスは大幅に軽減されるはず。金額の目安は1ヶ月5万円程度。部分矯正や、矯正治療後のメンテナンスにも使え、マウスピースにホワイトニングジェルを塗れば、白さも同時に手に入れることも可能です。

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Q:ホワイトニングで歯はどこまで白くなるの?

石井さとこ先生

「もともと黄味がかっている日本人の歯。それが、加齢や食生活などで着色し、年齢とともに黄ばみが目立つようになります。歯の表面のエナメル質にある色素を漂白するホワイトニングには、クリニックで行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングが。オフィスホワイトニング1回でも2段階程度白くなりますが、定期的に数回繰り返すことで5~6段階ほど明るくなり、マウスピースを装着するホームホワイトニングを併用すると、定着率もアップ。歯や神経を削ることもなく、セラミック治療より価格も手頃で受けやすい施術です。私のクリニックでは、レーザーや光を使わず、特殊なジェルを使う新しいホワイトニングを採用。染みるような痛みがなく、白さ、透明感、定着度に優れ、連日の施術もできます。仕上げにトリートメントやフッ素コートもするので、汚れがつきにくく虫歯を予防する効果も。セラミックやラミネートベニアなら人形のように真っ白にすることも可能ですが、自分の歯色との違和感を感じるなら、ナチュラルな白さを叶えるホワイトニングを定期的に続けて、顔の印象までパッと明るく見せる輝く歯をキープしましょう。

石井さとこ先生
ホワイト ホワイト デンタルクリニック院長。歯科医師、口もと美容スペシャリスト。 1961年東京都生まれ。歯のホワイトニングを日本に広めた第一人者。女性歯科医師ならではの美的感性で、歯と身体を美しく保つ食事や生活習慣、口もとエクササイズもアドバイスする。2006、2007ミス・ワールド・ジャパン、2005~2012ミス・ユニバース・ジャパンのオフィシャルサプライヤーとして口もとと歯をプロデュース。著書に『口元から美人になる52の法則』(講談社刊)など。
www.whitewhite.jp

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ホワイトホワイト ルミネ新宿店
東京都新宿区西新宿1-1-5 ルミネ新宿1-8F
診療時間:11:00~21:30 (平日)、10:30~21:30(土日祝)
www.whitewhite.jp
0120-469-701(フリーダイヤル)

photo:©Image Source/amanaimages, texte:ERI KATAOKA

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