Be UnFramed / FLOWFUSHI 自らの信念とシンプルに向き合う、コムアイの自然体。
Beauty 2018.12.11
PROMOTION
ルールや常識といったフレームを飛び越えたアイテムを提案してきたビューティブランドのFLOWFUSHI(フローフシ)が、2018年末でブランドに終止符を打つ。今後は舞台を世界に移し、ブランド名も一新、次のステージでの挑戦をしていくことを発表した。
そんなFLOWFUSHIの「UnFrame」な精神を体現する9名にフォーカス。音楽ユニット・水曜日のカンパネラの主演・ボーカルとしての活動のほか、ジャンルを超えた多彩な表現で常に私たちを驚かせるコムアイさん。柔らかく、賢く、デリケートな天才の、アンフレームな素顔に迫る。
コムアイ
1992年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学卒業。2012年に結成した音楽ユニット・水曜日のカンパネラの主演・ボーカルを担当。ファッションアイコンとしても注目され、18年7月には、二階堂ふみ撮影による写真集『月刊コムアイ・嘘』(小学館刊)も発売。
アンフレーム歴は10年超え。
いまはもはや止めてくれる人も叱ってくれる人もいないけど、最初に線路を外れるかも、と意識したのは、純粋で、エネルギーがあり余っていた中学3年の時。この持て余している時間を何かに使いたいと思って国際交流NGOの事務所を訪ね、カンボジアの地雷撤去の募金活動をしたり、デモに参加したり。そこで大人たちと交流できたことが大きく影響しているかな。以来、アンフレームも10周年を過ぎて、どんどん気持ちよくなってます(笑)。
そう語るコムアイさん。フレームを超えたかどうかを気にしている自分はつまらないという。
やっていることに飽きてきたタイミングで、気持ちのいい方に反動で変わっていく感じ。ずっと変化し続けたいので、目の前のことに夢中で、自分が変化していることにさえ気付かない、という域に達したらかっこいいな。
異なる業界の人とのコラボレーションが目立つアーティストでもある。
私自身が、音楽や歌に興味を持ったのが遅いからですかね? ミュージシャンになるまでは、音楽のライブよりも演劇、コンテンポラリーダンスを観る方が好きだったんです。だから、異業種の芸術家と共有するのは楽しいです。へそ曲がりだから皆がひとつのことに熱狂していると、風船に穴をあけたくなっちゃうので、それが結果的にアンフレームになっているのかも。
---fadeinpager---
他人の好意が意外なフレームに。
そんな彼女だが、ライブ活動を始めた頃は戸惑うことも多かったという。
自分がうまくいってないと思うライブで褒めていただくと、どうしていいかわからない時期があって。偏屈なので、こんなレベルで褒められても困る......みたいな。そういう時は、だいたい努力できてないんですけど。余裕が出てきて楽しめるようになったのは3~4年経ってから。あっぷあっぷでどうにか成り立たせる、のではなく、人生は暇つぶし。と思って、プラスアルファのための仕事ができるように。
その発想の転換には、ちょっとしたきっかけが。
「ライブで失敗してもいいや」と決めたことが、私の中で発明。ようやく歩き出した感じがあって、そこからはうまくなるのが早かった。私に迷いがあると、お客さんも気持ちよくないですよね。
人の優しい気持ちにどう応えるかにも、悩んだという
クライアントやレーベル、ファンの方々とコミュニケーションしてる中で、無意識に期待に沿おうとしていた自分に気が付いて。それは本当にやりたかったことなのかどうかがわからなくなりました。日本ではルールよりも、人の優しさややんわりしたプレッシャーが、意外なフレームになっていることが多いんじゃないかなあ。
その迷いに対しては、ライブでの経験や話し合いを重ねることで、答えを見いだした。
相手に媚びることより、自分の信念に素直になって、気持ちよく納得できるパフォーマンスをするべきだと思考回路が変わりました。いまは、自分がやりたいことと周りが求めることを分けて見られるようになったので、調整も譲歩も交渉もできます。
理路整然とした天才は、この先どこへ向かうのか。
具体的には考えていないけれど、3年後は、いまとは違うことを追いかけていたいし、いつも新たに掘るべき穴を見つけたい。
---fadeinpager---
コムアイのアンフレームなメッセージ。
「いい製品ができたから発売する」というFLOWFUSHIの姿勢は「いいアルバムができたからリリースする」という考え方に似ている。「ミュージシャンじゃん!」って(笑)。
●問い合わせ先:
ケイスケ ヨシダ
http://keisukeyoshida.com/
パーミニット
info@perminute.net
photos:TAK SUGITA (Y’s C), stylisme:KEISUKE YOSHIDA, coiffure et maquillage:AKIHIRO MOTOOKA, texte:ERI KATAOKA