Be UnFramed / FLOWFUSHI 犬山紙子が次世代に伝えたい、自己肯定がもたらす美。
Beauty 2018.12.18
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ルールや常識といったフレームを飛び越えたアイテムを提案してきたビューティブランドのFLOWFUSHI(フローフシ)が、2018年末でブランドに終止符を打つ。今度は、舞台を世界に移し、ブランド名も一新。次のステージに向かって挑戦していくことを発表した。
そんなFLOWFUSHIの「UnFrame」な精神を体現する9名にフォーカス。今回のゲストは、日常に潜む邪悪とちょっといい話を見逃さない、イラストエッセイストの犬山紙子さん。常識に縛られていた20代を過ぎ、母親となって初めて見えた世間とは――。
犬山紙子
イラストエッセイスト、愛犬家、愛酒家。1981年、大阪府生まれ。2011年、美人なのに恋愛がうまくいかない女性たちの生態に迫った『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス刊)でデビューし、雑誌の連載やテレビのコメンテーターなど、幅広く活躍。2017年1月に長女を出産。
自虐や呪縛から逃れることの必要性を発信。
現在、37歳。20代で息苦しそうにしている人を見ると、昔の自分が重なって見えることがあるという。
"イタい" という概念が生まれた私たち世代は、自虐することで自分を守る癖があり、自己肯定感もめちゃくちゃ低い。そして女の価値は20代まで、という男目線の評価にプレッシャーを感じ、がんじがらめだった気がします。でも、当たり前だけど、人は年齢を重ねるほど洗練され知性も教養も増え、魅力的になる。それを積極的に発信したいし、そうすることが苦しかった過去の自分からの回復でもあるんです。
自由で居心地のいい生き方にたどり着くまでには、試行錯誤と紆余曲折が。
20代前半までは、ガチガチに型にはまっているタイプでした。大学時代に母の介護をすることになったのですが、ひとりで抱え込んで思考停止状態に。そんな生活を続けていたある日、我慢の限界を迎えて爆発して、そこで初めて「介護は家族がやるもの」というフレームにとらわれていたことに気づいたんです。その経験があったから他人に頼れるようになったし、仕事でもプライベートでも、やりたいこと、書きたいことを情熱に従って素直に追いかけよう、と思えるようになりました。
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自分を肯定することで見えた美のあり方。
そんな犬山さんが「女性の美しさはひとつじゃない」と気づいたのは、意外にも最近だという。
ファン・ビンビンやアンジェラベイビーのような顔が理想だと思っていたので、自分を見るとがっかりして、褒められても受け入れられず......。でも、ひとつの形しか完璧と思えないのは、美意識が低いということ。美しさにはいくつものジャンルがあって、自分の顔もそのひとつ、なんですよね。他人に寄せていく美しさの磨き方は、自分を全然肯定していない。
自己肯定感を回復する一方で、昨年の出産後に、もっとも重いフレームと直面した。
性別で課せられる枠が本当に嫌で、「結婚・出産こそが女の幸せ」的な発想は一刻も早く消えてほしいのですが、さらにその先に「母親とはこうあるべき」という社会の厳しい目があることを知りました。子どもを生んだ途端に、おしゃれともお酒ともセックスとも無縁の聖母になれ、みたいな呪縛には、とことん反発したい。それと「母性本能」という言葉もなくなってほしい。母親が睡眠時間を削ってでも子どもの世話をするのは、本能ではなく努力。女性に対する無理解が、母親を孤立させ、児童虐待の引き金にもなるんです。
熱い思いから、児童虐待の根絶に向けて、子どもを支援する団体や施設への寄付プロジェクトを立ち上げるなど、活動や発言も力強くなっている。
「いま死んだら後悔が残るなあ」という生き方はしたくない。いつ何があっても、いい人生だったと思える "最期" は常に考えています。そのために大事にしているのは、自分でかっこいいと思える自分であるか、です。
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犬山紙子のアンフレームなメッセージ。
次のことにチャレンジしたいというパッションに突き動かされて、温もりがある場所を捨てるFLOWFUSHIは、新しい女性の生き方にリンクし、背中を押してくれるよう。生まれ変わって、もっと私たちを夢中にさせる自信と余裕さえ感じます。
●問い合わせ先:
タロウ ホリウチ
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アデル ビジュー
tel:03-6457-8858
photos:TAK SUGITA (Y’s C), stylisme:ARISA TOYODA, coiffure et maquillage:AKIHIRO MOTOOKA, texte:ERI KATAOKA