グウィネス・パルトロウが実践する、ウェルネスな生き方。
Beauty 2019.05.24
オスカー女優であり、近年はライフスタイルブランド「goop(グープ)」の主宰者としての活動が目立つグウィネス・パルトロウが来日。ファッション、美容、健康食品、性といったジャンルで女性をエンパワメントするグープは、世界各国で支持者を集め、堅実な成長を遂げる一大ビジネスとなった。その軸となるウェルネスに基づく生き方について、熱を帯びて語るグウィネスの言葉には、現代女性がいかに生きるべきかのヒントが隠されている――。
日焼けした肌にブロンド、トレーニングの賜物であるアスリートのように引き締まった身体がグウィネスの代名詞。ヘルシーでクリーンな存在感は、46歳の現在でも健在だ。
―― ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンに続き、いよいよ東京にもグープのポップアップショップの出店を果たしました。中でも初展開となる「グープ カフェ」は東京だけの取り組みです。ヴィーガン向けやグルテンフリーのメニューもリストインするグープの料理について教えてください。
「グープが提案するレシピは、健康的であるだけでなく、おいしさも大事だし、簡単に作れることも重視しているの。カフェでどんな料理を提供するかは、日本人の友人に相談して日本人の味の好みをリサーチした上で、私の過去の料理本からセレクトしました。個人的なお気に入りは『カレーチキンサラダと浅葱のオープンサンド』と、デザートなら『バナナとアボカドのチョコレートムース』ね。甘いものにアボカドを使うなんてと皆驚くけど、とてもリッチなおいしさです」
―― 日本にもウェルネスという概念が浸透してきつつあります。そもそもあなたがウェルネスに開眼したきっかけは何だったのでしょう。
「私が生き方を見つめ直すことになったのは、20年前に父が口腔ガンと診断されてから。それからは自分の身体と向き合って、どう扱うべきか真剣に考えるようになったし、健康的な食事が身体に与える影響について興味を持つようになりました。ガンなどの病気というものは、コントロールの難しい領域のものではあるけど、ある程度は操作できると感じたから、まずは自分の身体で試したの。タバコをやめて、運動をして、良い食事を心がけて……ね。すると、すごくいい影響が出てきたわけ。それで皆もやるべきだと思ったし、皆が自分の健康や長寿のためにもっと積極的になるべきだと確信したんです」
―― ウェルネスをどう生活に取り入れるべきか、日本の女性にメッセージをお願いします。
「簡単に始められて、手間のかからないことをするのがポイント。お金をかける必要はありません。たとえば、朝、仕事に行く前に20分瞑想をする。仕事の行き帰りなどで、なるべく長い時間を歩く。新鮮な野菜を丸ごと食べるようにして、水をたくさん飲む……。そんな小さな取り組みで、とても大きな違いが生まれるはず」
---fadeinpager---
“自然体”という言葉がぴったりの佇まいで、取材中も穏やかな笑顔を絶やさなかったグウィネス。
―― あなたにとって美と健康の秘訣は何でしょう? 日常的に取り入れている健康法や食品はありますか。
「朝は、ターメリックラテのほか、抹茶ラテもよく飲んでいます。エクササイズの後は、肝臓にいいとされているデトックス効果の高いグリーンジュースを摂るようにしていて。ほかにも、オーガニックのココナッツオイルを5~10分口に含んですすぐと、殺菌作用があるだけでなく歯をきれいにしてくれる効果があるというから実践しているし、レモン水もたっぷり飲むように心がけています」
―― エクササイズは現在、何をやっていますか?
「エクササイズは本当に好きで、いろんなものをミックスさせた状態。ヨガ、ダンスはもちろんのこと、週に1回はトレーナーと一緒にウェイトレーニングに励んでいるし、ハイキングも大好き。自宅の裏に山があるから、週末はハイキングに出かけることを楽しみにしているの」
―― フィガロ読者にはママ世代も数多くいます。ママとして、子どもたちにはウェルネスをどう取り入れるべきか、アドバイスや注意点をお願いします。
「……いい質問ね。私は子どもたちにできるだけビデオゲームをさせないというのがまず1点。カリフォルニアは自然が多いので、なるべく外に出て、一緒に散歩することを大事にしています。日曜日には娘と2マイルほど歩いて、ファーマーズマーケットを訪ねたりもするのよ。あと、子どもたちにウェルネスの概念を教えることもとても大切じゃないかしら。どういった調理法でどういう食材を扱えば身体にいいのか、いまの段階から親が教えてあげれば、自然とウェルネスを体得できるようになると思います」
東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
期間:2019年4月19日(金)~5月26日(日)
営)11時~20時(L.O. 19時30分)(土日祝 ~22時、L.O. 21時30分)
無休
https://goop-japan.com
photos:DAISUKE YAMADA, texte:ERI ARIMOTO