アーユルヴェーダで、毎日快調な私になる!

医師が教えるアーユルヴェーダの基本の基。

特集

フィガロジャポン30周年

自分を深く見つめ、ケアする世界最古の伝統医療、アーユルヴェーダ。ひとりひとりに寄り添うカスタムメイドの処方に、いま世界中から注目が集まっています。アーユルヴェーダとは一体どんなものなのか。スリランカから来日したジェットウィング・ホテルズのチーフ・アーユルヴェーダドクターのディネッシュ・エディリシンハ先生に話を聞きました。

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Dr. ディネッシュ・エディリシンハ

国立コロンボ大学アーユルヴェーダ・メディスン&サージェリー卒業。2009年よりジェットウィング・ヴィルウヤナのアーユルヴェーダドクターに着任し、現在は「ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ」ほか、アーユルヴェーダ専門ホテルや施設を統括するチーフドクターとして、ゲストの診療や治療、セラピストの育成活動を行う。

身体、心、精神に働きかけるアーユルヴェーダ。

約5000年前に生まれたとされるアーユルヴェーダ。インドやスリランカでは、アーユルヴェーダの医師を育てる国立の教育機関や病院もあり、多くの人の生活に寄り添う医療のひとつだ。
では、アーユルヴェーダと西洋医学との違いとは?

大きな違いはふたつあります。まずひとつ目が、アーユルヴェーダは “根幹治療” を目指していること。アーユルヴェーダの医師は常に患者さんの不調や病気の「原因」を見極め、その診断の結果、最善の予防や治療方法を患者さんに提案します。もうひとつが、“予防医学”を重視しているということ。もちろん病院での治療も行いますが、アーユルヴェーダでは、病気になる前に自身を毎日メンテナンスできることに大きな意味があります。自分は健康だと思っている人も、アーユルヴェーダの対象。生まれてから死を迎えるまで、よりよく生きるためのライフスタイル・アドバイスにあふれているのです。

 

たとえば風邪をひいた場合、西洋医学では症状を抑えるための薬を出すのみだが、アーユルヴェーダでは、その人自身を診て「なぜ風邪をひいたのか、繰り返しひかなくなるためにはどうしたらいいのか」といった視点を大切にする。未病の状態から自身を見つめ、セルフケアすることで、疾病リスクを抑えるメリットも。身体、心、精神のすべてが健康であるバランスのとれた状態を目指していくことが、アーユルヴェーダ的アプローチだ。

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自分のドーシャを知ろう。

アーユルヴェーダでは「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」の3つの生命エネルギーのバランスで、その人の体質(ドーシャ)が決まるとされる。自分のドーシャの状態を知るということは、どういうことなのだろうか。

ヴァータ、ピッタ、カパ、すべての人は必ず3つの要素を持っています。その3つがどのようなバランスになっているかが人によって違い、それが個々人の “体質” となっていると考えてください。人にはそれぞれ、その人が持って生まれた「オリジナルのドーシャ・バランス」というものがあります。ただし生活スタイルや環境でドーシャのバランスが変化する場合があります。自分のオリジナルのドーシャを判断するには、専門的な知識が必要なため、インターネットなどで〇×をつけて判断する方法などで『私の体質はこれ』と決めつけないことも大切です。専門家の問診により自分のドーシャを知り、いま自分はどの要素が優位になっているのか、観察することを習慣化しましょう。

 

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ヴァータ(風)

 

風のように機敏で快活、移り気で中性的な繊細タイプ。

【ヴァータの特徴】

  • 好奇心に満ち、流行にも敏感。
  • 頭の回転が早く、人と仲良くなるのが上手。
  • 高/低身長、痩せ型な人が多く、乾燥肌/髪を持つ。
  • 鷲鼻、歯並びが悪い。
  • そそっかしく物忘れが多い。
  • 冷え性で、不調の時は頭痛、耳鳴り、貧血、首・肩こり、便秘、不眠、関節痛などのトラブルが現れる。

【ヴァータ優位の人が気をつけたいこと】

  • 頑張りすぎてストレスを受けやすいので、ネガティブな感情を抱かないようにする。
  • バタバタと落ち着きがないので、風にはためく凧の糸をぐっと引くようなイメージを意識し、安定させることが大切。
  • 毎日同じリズムでの睡眠や食事を心がけ、身体を温め、良質なオイルをとるように。
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ピッタ(火)

 

中肉中背で容姿端麗、美意識の高いゴージャス派。

【ピッタの特徴】

  • 鋭い眼光の持ち主。
  • 日焼けをしやすくスタイルが良い人が多い。
  • 情熱があり、知性と行動力を備えている。自己実現が高いリーダー気質。
  • 暑がりで喉が渇きやすく、食欲旺盛。
  • 熟睡しやすく短時間睡眠。
  • 身体の不調は、口内炎、肌荒れ、湿疹、目の充血、痔、発熱や炎症、下痢、多汗、胃痛、胸焼けなどに現れる。

【ピッタ優位の人が気をつけたいこと】

  • 効率主義で遅れが許せなかったり、批判的になりやすいので、イライラしたり傲慢にならないよう、クールダウンしてリラックスを心がける。
  • 苦味の強い野菜、瓜科の植物、ミントやコリアンダーを積極的にとるように。
  • ニンニクや唐辛子など刺激のあるものは避けて。お酢やお酒も控えめに。
  • 人と競争してしまいがちなので、単独での適度なスポーツもおすすめ。
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カパ(水)

 

色白でふっくらとしたベビーフェイス。愛情豊かで安定的。

【カパの特徴】

  • 行動も話し方もゆっくりで、争いごとを嫌うあまり我慢しがち。
  • 体格良く、髪も肌もしっとりとしている。歯が大きく整っている。
  • 寝起きが悪く、動くことを嫌がり、変化を嫌う傾向も。
  • 忍耐強く体力があり、物を覚えるのに時間がかかるが忘れない。
  • 冷え、だるさ、眠さを感じやすく、身体が不調の時は食欲が減退する。むくみやすく、鼻炎、気管支疾患、糖尿病を患いやすい。

【カパ優位の人が気をつけたいこと】

  • 心にも身体にも溜め込みやすいタイプ。執着心や頑固さ、収集癖をなるべく手放して、刺激を与えることを心がけて。
  • ハードめの運動、乾布摩擦、鼻うがいなど、リフレッシュする習慣を身につけて。
  • 変化を恐れずに。いつもと違う道を通るだけでも良い刺激になる。

ドーシャの判断は、自分で行うのではなく、必ず専門医に診てもらうというのがDr. ディネッシュの方針。彼が身体に手を触れて行う脈診や問診は「Dr. CTスキャン」と呼ばれるほどの高精度と評判だ。本格的なアーユルヴェーダ体験に興味のある人は、ぜひスリランカを訪れてみては?

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ジェットウィング・ アーユルヴェーダ・パビリオンズ | Jetwing Ayurveda Pavilions
Ethukale, Negombo Sri Lanka
tel: 03-3476-7277(ジェットウィング日本オフィス)
www.jetwing.jp

réalisation:NATSUME MINOMURA, illustrations:NAGISA HAMADA

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