美人のための課題図書Vol.3 心が潤う美しき小説&写真集

外見をどんなに磨いても、内側がともなっていないと美しさにもボロが出る。年齢を重ねれば、それはなおさら。感受性の豊かさや、女性としての経験値は、書籍を通して磨きをかけることができるから、美しい人は本を読む。美人のための課題図書、3回目は「美しき小説&写真集」。フィガロジャポンの美容アンバサダー、ボーテスターがおすすめする、心に潤いをもたらす名作たち。

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坂元裕二著　『往復書簡　初恋と不倫』　
選者・uka代表/ネイリスト　渡邉季穂

ほとんどが手紙やメールのやりとりだけで展開される「往復書簡」。読み手の想像力を掻き立て、あらゆる余韻を残す。とにかく胸がいっぱいに。（渡邉）

『往復書簡　初恋と不倫』　坂元裕二著　リトル・モア刊　￥1,728

男と女の間で交わされた言葉のみで綴られるストーリー。おかしいくらい悲しくて、美しく残酷な、心ざわめく恋愛模様。「カルテット」「最高の離婚」「Ｍｏｔｈｅｒ」を手がける脚本家・坂元裕二が贈る、ふたつの物語。交わされる言葉の向こう側に広がる世界に、どんどん引きずり込まれていく。

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岩崎俊一著　『大人の迷子たち』
選者・ビューティエディター/ライター　松本千登世

「美しい50歳が増えると、日本は変わると思う」。資生堂の名コピーをつくった岩崎さんのエッセイに、心が柔らかくみずみずしくなる。表情が変わる、顔が変わるとさえ思う。（松本）

『大人の迷子たち』岩崎俊一著　廣済堂出版刊　￥1,404

広告業界の第一人者が、東急線沿線で配られているフリーペーパー「SALUS」で連載していた人気エッセイを書籍化。犬のこと、季節のこと、同窓会、道草、父、そして母のこと……。心に残る名コピーを数多くつくり出してきた著者が贈る、何度でも読み返したくなる珠玉のエッセイ集。

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森下典子著『日日是好日』
選者・ビューティエディター　安倍佐和子

お茶の世界を通して、日本の美しいもの、こと、感性に触れる生き方の指南書。ストレスが多く、ささくれだった心に一服の清涼剤となる一冊。デジタル社会に生きる人にぜひとも読んでほしい。（安倍）

『日日是好日』森下典子著　新潮社刊 ￥594

お茶を習い始めて25年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば傍らに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。季節を五感で味わう歓びとともに、生きている感動を鮮やかに綴る。

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Pamela Hanson『GIRLS』　
選者・ビューティエディター/ライター　松本千登世

「静」より「動」、「重」より「軽」、美しさってふとした瞬間なんじゃない？　ってことを教えてもらった。（松本）

『GIRLS』　Pamela Hanson  グラフィック社刊

イギリス・ロンドン生まれのファッションフォトグラファー、パメラ・ハンソンが写し出す、モデルたちのふとした仕草や表情。数々の雑誌や広告で活躍する伝説の写真家が、スナップ写真のような近い距離感でとらえた、GIRLSたちの素顔。2000年の発表時には世界中で話題に。