アレッサンドロ・ミケーレ、ビューティへの視点 #03 リップで幕開け、メイクアップの世界に革命を。
Beauty 2019.10.26
グッチのクリエイティブ・ディレクター就任以来、独自の世界観でファッション業界に旋風を巻き起こしてきたアレッサンドロ・ミケーレ。彼がビューティの分野において貫く美学とは? ふたつのフレグランスと、2020年に上陸が噂されるリップスティックコレクションから紐解く。
「真の美しさは、不完全なものの中に宿る」(アレッサンドロ・ミケーレ)
2019年5月にニューヨークでローンチし、瞬く間に世界中の話題をさらったグッチのリップスティック。アレッサンドロ初のメイクアップコレクションでは、「リップスティックは完璧に塗るのが当然」とされてきたビューティのルールを覆すキャンペーンを展開し、フォトショップによる修正で美しく繕うことを拒否。キャンペーンには、パンクバンド「サーフボート」のダニ・ミラーが登場した。
リップスティックはサテン、シアー、バームの3つのテクスチャーで、合計58色が揃う。質感ごとにケースのデザインも異なり、サテンはゴールドにアールデコ調の装飾、シアーには花柄があしらわれ、バームはノスタルジックなターコイズカラーだ。
ダニが出演するキャンペーンムービー。彼女の歯は2本欠けているが、それも美しさの一部であるとアレッサンドロは考える。
アレッサンドロの美に対するビジョンを知るには、インスタグラム @guccibeauty を覗くのが近道だ。フレグランスやリップのキャンペーンフォト、ショーのルックなどのほか、彼にインスピレーションを与えるアートやカルチャーまでも垣間見ることができる。そして気になるリップの発売は、日本では2020年に一部店舗で開始予定とのこと。続報に期待!