100年美容で、ウェルエイジング。 正しい歯周病ケアが、未来の健康の要に。

歯

吉野敏明 院長

口腔外科を専門とし、ハーバード大学で講演や学会発表を行うなど、国内外で活躍。レーザーによる虫歯治療など患者に負担の少ない治療を施す。クリニックでは、歯だけでなく全身の包括的治療を行う。

 

誠敬会クリニック銀座

東京都中央区銀座6-7-16 岩月ビルB1F
tel:03-6264-6901
診）10時～19時
休）日、祝
●歯周病菌検査￥38,000
www.seikeikai-ginza.tokyo

　歯は顔の一部だから美容面も気になるが、歯から全身を診るエキスパート、吉野敏明先生は歯周病対策を力説する。

「歯周病菌が全身疾患を引き起こす、ということは知られてきています。代表的な歯周病菌は5つあり、骨を溶かす、免疫を下げる、不妊を招くなど、その性質はさまざま。こうした菌が口腔内で増殖し、血流で体内へ広がり、その菌特有の悪さをするのです。高血圧・高血糖の原因が実は歯周病にあった、というケースも多い。菌の有無やどの菌が多いかは検査でわかります。特定の菌が多い場合は除菌をします」

　抗生物質を1カ月～1カ月半内服すると、菌は死滅し症状が改善することがほとんど。歯周病は、歯磨きやうがいだけで治るものではないのだ。

「歯周病菌は母親が保菌していると子に受け継がれます。これから妊娠を希望する女性は、まず検査と除菌を。次の世代に引き継ぐ心配がなくなります」

　もうひとつ注意したいのが銀歯。古くはアマルガム（水銀）、いまはパラジウムが含まれるといい、じわじわと溶け出し、金属アレルギーの症状が出ていることも。これから虫歯を治療するなら、審美的にも健康のためにもセラミックを選択したい。でも「その虫歯治療の前に歯周病菌検査を！」

噛んで唾液で歯周病対策。

きちんと咀嚼すると唾液から身体にいい物質が分泌される。「細菌を抑制するIgA（免疫グロブリンA）やリゾチーム、発がん性物質を抑制するラクトペルオキシダーゼなど。歯周病菌を抑制するにはL.ロイテリ菌のタブレットを舐めて唾液を出すのも有効です」。唾液腺は年々萎縮し、女性は閉経すると唾液が急激に減少するというから、食事はよく噛んで！

初乳に含まれるL.ロイテリ菌が口内の細菌バランスを整える。ゆっくり舐めて唾液を出して。プロデンティス 30錠 ￥3,240/バイオガイアジャパン

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添加物を減らす。

添加物が最初に通るのは「口」。唾液がその解毒作用を持つが、あまりに多いと口内環境にも影響が。食品はもちろん、抗菌剤や添加物の多い歯磨き粉にも注意したい。口腔内は粘膜で経皮吸収率が高いから、安全なペーストを選ぼう。

発泡剤＆研磨剤フリーで、磨きながらクレイの吸着で汚れを絡め取る。クレイド トゥースペースト 30ｇ￥1,760/マザーアース・ソリューション

ハーブと塩で、100％ナチュラルな安心素材。ハーブトゥースジェル 70g ￥1,944/エムアイエムシー

口にやさしいホワイトニング。99％ナチュラルのセルフキットで白い歯に。ニューパール スターティングキット ￥8,532/エム・アール・アイ

※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋

※この記事に掲載している商品・サービスの価格は、本誌発売2019年5月時点の8％の消費税を含んだ価格です。