100年美容で、ウェルエイジング。落とす、潤すに加えるのは、細胞フォーカスのケア。

Beauty 2020.01.02

エイジングとは細胞が機能を失ったり、死んでしまう「細胞老化」。シミ、シワ、たるみ……目に見える悩みをそれぞれ叩くのではなく、細胞老化の進行をまるで巻き戻すかのような、再生医療や植物幹細胞など最先端の細胞科学研究によるスキンケアで総合的に対処しよう。

遺伝子をリプログラミング!?

誰もが持って生まれる遺伝子プログラムは、年齢とともに劣化する運命にある。これをリプログラミング、つまり若い細胞の働きへと変化させる、という研究アプローチをしたのがヘレナルビンスタイン。58の老化因子を抑制するとともに、若さを促す因子を活性する成分として、エーデルワイスの始原細胞にクローズアップした。

高濃度のエーデルワイスエキス配合の美容乳液。肌にふっくら弾力が蘇る。プロディジー CELグロウエッセンスエマルジョン　100㎖￥54,000/ヘレナルビンスタイン

炭酸美容で細胞活性。

若い細胞と老化細胞の大きな違いは、ずばり、エネルギー（ATP）量。疲れやストレス、加齢で省エネモードに入ってしまった肌には、「炭酸」で細胞活性をするケアがおすすめ。細胞内の“エネルギー生産工場”であるミトコンドリアに酸素が送り込まれ、エネルギー産生がアップする。細胞から元気な肌を目指して。

洗顔後にマッサージ。マイクロ炭酸泡が浸透してメイク持ちも良く。ソフィーナ iP ベースケアエッセンス 90g ￥5,400（編集部調べ）/花王　

使用直前に2剤を混ぜ、高濃度炭酸を発生させて塗布。くすみが取れた明るい肌は、酸素が行き渡った証！メディプローラー CO2 ジェルマスク 6回分￥9,936/メディオン・リサーチ・ラボラトリーズ

万能選手ビタミンCの威力。

あまりにも身近で、やや目新しさに欠けるビタミンC 。でもこの成分が持つ抗酸化作用はエイジングケアの基本。抗酸化によるシミや皮脂の抑制、皮脂の酸化やくすみ防止のほか、細胞エネルギーを高める、コラーゲンを合成するなど、その働きは超万能！毎日塗ってダイレクトな効果を肌で享受しよう。

ビタミンCの権威オバジが開発した、25％という極限まで濃度を高めた美容液。オバジC25セラムネオ 12㎖￥10,800/ロート製薬

若返りの新成分、NMN って？

ついに若返り薬が現実に？と注目を集めている成分がNMN（ニコチンアミド・モノヌクレオチド）。これをマウスに投与したところ、運動能力、外観、活動レベル、細胞活性レベルまでが若返ることがわかり、米ワシントン大学の今井眞一郎教授らが報告して話題になった。NMNはビタミンB3からつくられる物質で、長寿遺伝子サーチュインを活性化させるNADの前駆体。加齢で減少するNADをNMNの摂取で補い、老化を抑制する、というのが“若返り”のメカニズムだ。現在、慶應義塾大学医学部でヒト臨床研究を進めている。将来、機能性表示食品の認可や、化粧品に応用される日も遠くないはず！