「臓活」で、ストレスに負けない身体づくり 汗をかけず、手足の冷えも気になる。

Beauty 2020.04.16

冷えに悩んでいる女性は、きっと多いはず。病気とまではいかないけれど、日々の不調の裏側には「五臓」の機能が低下している可能性があります。特に夏でもあまり汗をかかない冷え症さんは要チェック。改善法を、中医学の専門家である尹生花先生に教えてもらいました。

冬はもちろん、夏でもあまり汗をかけない体質です。空調の効いた場所で過ごしているせいか、常に手足が冷たくて。身体を温めようとホットヨガを試してみたのですが、ぐったりして長続きしませんでした。いつも疲れやすく、やる気も出ないのが悩みです。

 

尹生花先生

汗がかけないのは、「心」の働きが弱っているサインで、中医学では心と汗が密接な関係を持ちます。心が弱ると汗が出にくいか、あるいは出すぎることになります。この方の場合は、そもそも身体を温めるエネルギー自体が不足していて、そのエネルギーを全身に送る「肺」の力も足りていない印象ですね。ひょっとして朝食を抜いていませんか? 活動の源となるエネルギーをきちんと補給し、身体を温める工夫を取り入れてみましょう。

 

「身体の冷えや、汗をかけない理由はさまざまですが、最も関係が深いのが『心』の働きです」と、尹先生。心は「気」「血」「水」という生命活動に必要なエネルギーを全身に届け、身体の内側を温める役割を持つ。また「肺」の働きが低下すると、同じく体内にエネルギーを届ける力と、余分な水分を排出する力が低下するという。「このタイプの人に必要なのは、まず朝食でしっかりエネルギーを補給すること。そのうえで、身体の末端である足を温めると、冷えが解消し、じんわり発汗できるはず」(尹先生)

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「心」を養生するワンポイントケア

朝食は7時~9時の間に、タンパク質をしっかり摂取。

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© Johan Alp/Johner/amanaimages

発汗や体温のコントロールなど、身体の機能をきちんと働かせるためには、エネルギーが必要。一日の活動が始まる朝は、食事を抜いたり、ヨーグルトなどで軽く済ませずに、栄養をしっかり補給しよう。中医学において胃の働きが最も高まるのが、朝7時~9時。この時間帯に、朝食、特にタンパク質を摂取して。

夜は足湯で身体の末端を温め、じんわり発汗を。

冷えの解消には、夜に足湯の習慣を。40℃~42℃のお湯にふくらはぎくらいまでつかり、10分程度過ごすと、じんわり発汗してくるはず。身体を温める入浴剤を取り入れるのも◎。

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血流を促すトウキやセンキュウに加え、発汗・清涼作用のあるハッカをブレンドした漢方素材の入浴剤。身体を芯から温め、肌表面はサラリと保つ。1袋でバスタブ2回分使えるので、入浴後の残り湯を足湯に使う方法も。天然漢方スパハーブ 六神シリーズ「朱雀ゆ」 ¥660/亀田利三郎薬舗

●問い合わせ先:
亀田利三郎薬舗 
tel:075-762-1640
www.kameroku.co.jp
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尹生花 Yin Seika
北京中医薬大学博士課程修了。医学博士。美容健康サロン「BHY」代表。中医学の深い知識に基づき、いち早く「身体の内側(五臓)と肌の相関関係」に注目。鍼灸や漢方アロマを融合した独自の施術や、生活習慣のアドバイスを実践。身体を根本から立て直すメソッドが、多くの女性に支持され、最近ではその普及にも力を入れている。近著に『みんなの臓活』(ワニブックス刊)
www.bhy.co.jp

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※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。

texte:NAMIKO UNO

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