「臓活」で、ストレスに負けない身体づくり 背中や二の腕など、上半身のぽっちゃり感が気になる。

Beauty 2020.04.19

年齢とともに、ボディラインの変化が気になり始めた人。特に上半身ばかりがぽっちゃりする場合、実は「五臓」が弱っているサインかもしれません。中医学の専門家である尹生花先生が、五臓の視点から改善法をアドバイスします。

 

20代の頃に比べると、ボディラインがゆるんできました。脚のシルエットはそんなに変わらないのに、二の腕や背中など、上半身ばかりお肉がついてブヨブヨしている感じ。タイトなトップを着ると、下着からはみ出した贅肉でできる段差や、二の腕が目立つのが悩みです。

 

尹生花先生

中医学においては、呼吸が浅い方に発生しがちなお悩みですね。「肺」の働きが弱って気や水の巡りが滞ると、上半身がぽっちゃりしやすくなります。何かに集中したり、仕事で根を詰めすぎていませんか? まずは日々の生活の中で深呼吸を意識して。体内に取り入れた気を収める「腎」や、血を全身に巡らせる「心」も関係するため、身体全体の養生が大切です。

 

「肺」には呼吸を通して取り入れた気や、「脾」で吸収したエネルギーを全身に送り届ける働きがある。「肺の力が弱まると、気が上半身で滞るため、二の腕や脇の肉などがたるみやすくなります」と尹先生。深呼吸で気の巡りを促して。肺に繋がる関節をパッティングすることも、気の滞りの解消に効果的。

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「肺」を養生するワンポイントケア

肘の上側の関節をパッティングして、気の巡りを促す。

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肺に繋がる関節は、「肘の上側」(手の親指側)。左腕をまっすぐ伸ばして手の甲を上に向けたら、軽く握った右手でパン、パンと叩くように、20回程度パッティングしよう。反対側の腕も同じように繰り返す。関節を叩くことで気の滞りを解消し、肺の機能をサポート。

生活の中で、「深い呼吸」を意識して。

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© Cavan Images/amanaimages

肺の機能が低下すると呼吸が浅くなり、体内に新鮮な気を取り入れにくくなる。朝起きたらまず、深く息を吸って吐く、出かける前にも深呼吸するなど、普段の生活で折に触れて深い呼吸を意識しよう。何かに集中すると呼吸が浅くなりがちなので、特に仕事中は要注意。根を詰めすぎず、合間に深呼吸することで、緊張が和らぐ効果も。

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尹生花 Yin Seika
北京中医薬大学博士課程修了。医学博士。美容健康サロン「BHY」代表。中医学の深い知識に基づき、いち早く「身体の内側(五臓)と肌の相関関係」に注目。鍼灸や漢方アロマを融合した独自の施術や、生活習慣のアドバイスを実践。身体を根本から立て直すメソッドが、多くの女性に支持され、最近ではその普及にも力を入れている。近著に『みんなの臓活』(ワニブックス刊)
www.bhy.co.jp

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illustration:NAGISA HAMADA, texte:NAMIKO UNO

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