ウェルネスなスパ＆ステイで、キレイになる東京。 脳疲れや睡眠不足にも！ 東京のホテルスパで心身を整える。

いまホテルのスパを受けるなら、ただ贅沢気分を味わうだけでなく、心身を癒やし、整え、より健康になるための時間を過ごしたい。都内の3ホテルから、身体もメンタルもケアする新メニューを紹介。エステ・スパジャーナリストの惣流マリコのおすすめポイントも参考に、自分に合った場所やプランを見つけて。

空と緑と、温泉水のメディテーション。
ソラノホテル｜立川

「Watsu アクア・リラクゼーションプログラム」

2020年6月、“ウェルビーイング”をコンセプトにオープン。話題となったインフィニティプールで10月から始まったのが、アメリカ発祥のアクアセラピー、ワッツ。身体をセラピストに委ねて浮かぶと、呼吸に合わせたリズムで揺らされ、深いリラックス状態に。筋肉や関節を緩めるような動きが加わり、身体が楽になるのはもちろん、水の音しか聞こえないので、疲れた脳が休まることに。朝の目覚めにも夜の眠りにもいい。空を眺めるうちに、自然と自律神経が整うはずだ。

温泉水だから浮きやすく、ピローや足の浮き輪など補助器具も使用するので泳げなくても心配無用。引っ張られたり、関節を持たれて回転したり、重力がないので心地よく身体が伸びる。「海外でもエクスクルーシブなメニュー、ワッツをこの価格で体験できるのは奇跡」（惣流）

最上階のインフィニティプールは約60mと圧巻。昭和記念公園を目前に、遠く富士山まで見渡せる。

階下にはナノミストサウナやジェットバスを備えたインドアスパが。こちらも温泉。

3名まで泊まれるプレミア パークビュー。全室バルコニー付きで52㎡からと広々。スパのトリートメントも客室で（宿泊者以外は＋￥16,500）

「晴れの朝食」（￥3,080）には、適地適作の新鮮野菜と発酵食品がたっぷり。

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天空のスパスイートで、心と身体を再確認。
ザ・スパ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京｜日本橋

「ウェルネス リチュアル」

都心を見下ろす絶景が自慢のスパは、充実の施設と高い技術で不動の人気を誇る。ここでは、コロナ禍において自分自身の心と身体に目を向けることの重要性から、新たなプログラムを2021年1月にスタート。贅沢な空間のスパスイートを使用して、呼吸法とヨガで思考をクリアにし、身体を動かしてから、全身のオイルトリートメントを行う。終わった後は、身体にスペースが生まれて呼吸がしやすくなる感覚で、リラックスしつつも活力が湧いてくる。筋力や免疫力も高まる2時間だ。

まず呼吸に集中。視線を遠くにできるから自然と姿勢が伸びる。

呼吸法の後はその人に合わせたヨガを行う、マインドフルネスな45分間。セラピストの星野由美子は、ヨガのインストラクターの資格も持つ。

フィットネスセンターとともに利用できるヒート＆ウォーターエリア。「夜空に浮かぶようなバスタイムもおすすめ」（惣流）

背骨の隙間を開くような手技で脊柱起立筋を緩めてから、オイルを浸した温タオルを腰に当てる。

アロマセラピーアソシエイツのエンカレッジ マッサージアンドボディオイル（100㎖ ￥8,580）を使用。クラリセージやローズ、カルダモンなど、女性を元気づける精油のブレンド。腹部も米ぬかパッド（￥3,850）で優しく温める。

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不安や緊張を和らげて、深い眠りを体感する。
ザ・リッツ・カールトン スパ 東京｜六本木

「スリープ ウェルネス リトリート」

「初心者もツウも必ずハマる」（惣流）、世界的に有名なスパプロダクト、エスパを使用するザ・リッツ・カールトン。東京では、環境の変化で睡眠にトラブルを抱える人たちに向け、新メニューを開始した。眠りに誘う精油のブレンドオイルで、不安で硬くなったお腹も含めて全身をほぐし、考えすぎる頭の緊張はアルガンオイルで栄養を与えながら癒やしていく。夕方から温浴施設を堪能し、トリートメント後はぐっすり眠るスケジュールでいこう。

頭皮から首、肩、デコルテまでギュッと押しては流していく。

ボディに使用するエスパのスージング ボディ オイル（100ml ￥9,700）は、サンダルウッドやフランキンセンスなどの精油で安眠に働きかける。先着15名にこのバス オイルが付き、以降は15mlサイズが付く。頭皮は、メルヴィータのビオオイル アルガンオイル（50ml ￥3,960）で。

トリートメントルームは10室。

東京タワーの向こうに東京湾が広がるホットバス。明かりが灯り始める夕暮れから夜の煌めきは格別！

＊『フィガロジャポン』2021年2月号より抜粋