目安は1日コップ8杯。無理なく水を飲む方法は?

Beauty 2021.03.15

今の時期でも、喉が渇いたと感じにくかったり、頻繁に水を飲みたいと思わなかったり、水の飲む量は少なくなりがちだ。そこで、1日に推奨される水分摂取量である「コップ8杯分の水」を無理なく飲むためのヒントをいくつか紹介しよう。

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無理なくもっと水を飲む方法についての専門家によるアドバイス photo : iStock

背丈のあるグラスに入れた冷たい水よりも、温かいコーヒーやお茶をついつい飲んでしまう...。そんな今のシーズンも、水分摂取は夏と同じくらい重要だ。「乾燥していると、夏と同じように脱水状態になります」と栄養士のアレクサンドラ・ダルは言う。

聞いてがっかりする人もいると思うが、温かいお茶やコーヒーなどの飲み物では水分補給を十分に行えず、問題を引き起こしかねない。「水分が不足すると、筋肉疲労などの体の疲れを感じたり、息切れやけいれん、精神的な疲労を引き起こしたりする可能性があります。また集中力を欠き、忘れっぽくなったり、眠気を感じたりします。さらに便秘に苦しむ可能性があり、腎臓結石のリスクもあります」とダルは言う。

では無理なく水を飲むにはどうしたらいいのだろう? 専門家によるアドバイスを見てみよう。

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魔法瓶や水筒を常に携帯する

飲み物容器を持ち歩けば安心? 「水筒などを机の上に置くことは、水を飲む視覚的な手がかりになるでしょう」とダルは説明する。さらに水筒を持ち歩くことは、常に手元に水があり、いつでも水分補給ができるという安心感にもつながる。

「水筒は、特に子どもたちにとっては重要です」と、医師で水情報センター品質健康部門の責任者でもあるフィリップ・ボーリュウ博士は付け加える。学校や職場では、飲み物を飲むことができなかったり、飲みたくても飲めなかったりすることもある。「食堂のカラフェやトイレの蛇口から出る水は、あまり魅力的とは言えません」と専門家は指摘する。

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バリエーションを持たせる

日中、グラスの水の代わりに、お茶やコーヒー、またはハーブティーなどをおかわりしているかもしれない。これらの飲み物で確かに水分を取ることはできるが、大量に摂取するのは控えよう。

「お茶を飲みすぎると鉄分が失われる可能性があります。また、コーヒーを飲みすぎるとミネラルが失われます」とダル。「これらの飲み物を飲む時は、コップ一杯の水も一緒に飲んでください。水が飲みにくければそこにミントの葉、あるいはカモミールやバーベナを加えてもいいでしょう」とアドバイスする。自家製のフルーツジュースや野菜ジュースで水分補給することもできるが、純粋な水を適度に加えた場合に限る。

また、視覚的な側面からも、水を飲みたいという気持ちを後押しすることができる。ボーリュウ博士は次のように説明する「美しいビジュアルは重要です。レモンスライスやナチュラルフードを加えれば、飽きが来ません。楽しいバリエーションがより多くあれば、水をもっと飲みやすくなります」。かっこいい水筒を買わなくても、竹やガラス素材でできたおしゃれなストローをさすだけで、見た目も替わり、水を飲むモチベーションに繋がるだろう。


水を飲むためのオンラインアプリを活用してもいい

近年、水の消費量をモニターしたり、最適化したりするためのアプリが数多く登場している。これらのアプリでは、水の消費量を追跡し、十分な水分補給に必要な量を計算し、1日を通してリマインダーを送ることができ、賢く使えば役に立つ。

「反射的に水を飲むようリマインドしてくれたり、水分摂取量が足りていないと知らせてくれたりするこれらのアプリを使用して、行動することは間違いではありません。しかし注意して欲しいのは、アプリにも間違いはあるということです」とフィリップ・ボーリュウ博士からのアドバイス。
 

 

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食事の内容にも気をつける

水分補給には食事も含まれる。例えば、果物や野菜には、乳製品、肉、魚同様にたっぷりの水分が含まれている。したがって、これらを食べれば意識せずとも水分補給ができる。一般的には、これらの食品で1日当たり約1ℓの水を補給できるという。

「ただし、固形の食品では、毎日水分補給に必要な水分量(1日平均2.5ℓ)を充たすことはできません」とボーリュー博士は警告する。「食べ物はカロリーを伴いますが、水は生活に欠かせない唯一の飲み物であり、カロリーはありません」

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小さな習慣を取り入れる

大切なのは、「習慣やルーティーンを作ること」。例えば、「朝起きたら、まず大きめのコップ一杯の水を飲む」などの習慣をつけることを、ボーリュー博士は勧める。

また、テーブルに水のデキャンタを置き、食事の最初に全員に水を入れるなど、反射的な行動を習慣付けることもできる。これらのシンプルな方法で、1日に推奨される水分量(コップ8杯の水)を適切に摂取しよう。

texte : Kassandre Fradelin ( madame.lefigaro.fr ), traduction : Hanae Yamaguchi

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