洗練された美を愉しむ、天秤座満月。
Beauty 2021.03.28
新月から満月へ、満月から新月へ。月の満ち欠けに寄り添って、もっとビューティを楽しみませんか? 3月29日の満月に取り入れたい「洗練の美」を、美容コラムニストの福本敦子が紹介します。
今回の満月は天秤座で起こります。調和やバランスなど「はかること」がキーワードの天秤座は、見た目の美しさや洗練された美的感覚を司り、客観性を持ってものごとを見ると伝えられています。オブジェやインテリア、メイクアップなど「バランスの中にある美しさ」はまさに天秤座的。人間関係においては、攻めと引きのバランスも絶妙。相手を傷つけずに自分も守りながら、調和をはかっていく、そんな性質を持っています。
いまは、3月20日の春分点(星占いで言うお正月)を過ぎ、新たなプランや生活をスタートしている方も多いかもしれませんが、ここから4月10日近辺の牡羊座の新月に向けて、いろいろなことを整理したり芽吹いていく人も。春は出会いと別れの季節、とよく言いますが、まさにそんな時期だと言えます。
洗練された美への意識が高まる天秤座の新月には、生活に潤いを与える、見た目も美しい2品を紹介します。
左:フシカ ベニ 02 中:同 08 ともに¥5,940(真鍮容器、リムーバル付)/ともにユーシーオー 右:ボディオイル 100ml ¥8,800/フラマ
ひとつは、2016年にデンマーク・コペンハーゲンのデザインスタジオが立ち上げたアポセカリーライン「フラマ」。現在、スタジオ兼店舗を構える 1878年設立の薬局「セント ポール アポテーク」の歴史的な空間にインスパイアされて生まれた、という素敵なストーリーが背景です。そんなふうに空間の美から生まれたプロダクトの数々は、シンプルだけれど存在感のあるパッケージ。なかでもボディオイルは肌当たりがやわらかく、シダーウッド、サンダルウッド、イランイランなどの落ち着きと優雅さを秘め、北欧の静かなトーンと豊かさを感じる、なだらかな香りが特徴です。お風呂上がりにさっとデコルテやバストに使ってもよし、香りを楽しみたい時は、指先にそっとつけて、こめかみへなじませるのもおすすめです。
「フシカ」のリップ、ベニは、口紅のパッケージには珍しく素材に真鍮を使用しています。使えば使うほどお手入れをして味が出てくる「育てる」パッケージは、人々が「暮らし」自体を楽しみ始めたいまの時代にぴったり。表面に独特なざらつきがあり、真鍮ならではの輝きを放つ様は、ちょうど満月の光をイメージさせます。日本古来の「大和色」からインスパイアされたリップの色味は、きっと日本の春の風景にもなじむはず。潤いながら発色するので、マスクの下の新たな愉しみとしてひと役買ってくれそうです。
自分にとって「バランスのとれた美しさとは?」―― そんなメッセージを感じる満月、洗練されたコスメを手に取って、セルフケアを。
コスメキッチンのPRを経て、現在はフリーランスPR、美容コラムニストとして活躍。オーガニックコスメにまつわる幅広い知識、ライフスタイルに寄り添う提案が支持を呼んでいる。著書『今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本』(光文社刊)も話題。
Instagram:@uoza_26
photo:JOHN CHAN, texte:ATSUKO FUKUMOTO