カミソリでのムダ毛処理にまつわる5つのウソとホント。

Beauty 2021.04.10

ムダ毛にさよならするには、剃るのがいちばん手っ取り早い。でも、この方法には守るべき規則や注意事項はあるのだろうか?

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毛を剃ると濃くなるって本当? 皮膚科医がお答えします。Photo:iStock

ムダ毛処理のカミソリ派には、こんな警告が聞こえてくる。剃ると、もっと毛深くなる、肌が乾燥する、埋没毛の原因になる、などなど。美容皮膚科、レーザー脱毛、制汗を専門とするパリの皮膚科医ローランス・ネテールが、ムダ毛剃りにまつわる思い込みに終止符を打つ!

1. ムダ毛を剃っていると毛深くなる → 本当&嘘

これはムダ毛処理にまつわる、もっとも根強い伝説だ。ローランス・ネテール医師によれば、毛は2種類に分けられる。細く柔らかい軟毛と、長く色も濃い硬毛と呼ばれる毛。硬毛を剃ると、カミソリの刃が通った後に鋭角の切り口を残すのでチクチクする。「剃った後の肌を指で触ると、切り口が鋭いのが感じられます。でも5、6日もすれば、衣服との摩擦などによって、毛は柔らかくなります」。とはいえ、毛深くなることはない、とネテール医師。「硬毛を剃っても、濃くなるわけではありません。それは男性のヒゲを例にとればわかることです」

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2. 軟毛を剃ると濃くなる → 本当

軟毛は、顔であろうと、その他の部位であろうと、硬毛とは別問題。一度カミソリを当てると、軟毛は硬毛に変化する危険がある。つまり、濃くなるということ。「カミソリの刃が通った最初の瞬間からこの現象は起こりうる。ですから、軟毛は絶対に剃らない方がいいのです」。この問題を避けるためには、脱毛もおすすめできない、とネテール医師。「脱色するのがおすすめです」

3. 肌が乾燥する → 本当

……だが、だからこそ、ますます保湿が大事になってくる。保湿したからといってカミソリによるダメージは補えないが、カミソリが肌を乾燥させるのは事実。「乾いた肌にカミソリを当てると、水と皮脂からできている表皮の皮脂膜を傷つけてしまいます。保湿プロダクトで補わないと、この膜の一部が剥がれてしまいます」。ゆえに、シェービング用のムースかクリームをつけること。特に、肌が乾燥しているならなおさら。そして、剃った後には保湿クリームをお忘れなく。

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4. 定期的にゴマージュをしないと埋没毛になる →

「皮膚の表面に出ることができずに肌の下に潜って生えてしまう」埋没毛について、ネテール医師の説明は定説を揺るがす。医師によれば、皮膚の下に潜る毛があるのはやむを得ないこと。解決策はただひとつ、レーザー脱毛によって、毛を元から取り除くことだという。「永久脱毛の予算がなくても、3、4回の施術で毛の構造が細くなるので、埋没毛が防げます」。だからといってゴマージュの有効性を否定するわけではない。ゴマージュは肌の角質を取り除き、柔らかくしてくれる。要するに、定期的に角質ケアをすることは日頃のケアメニューに取り入れるべき習慣だということだ。一方、自宅ケアで埋没毛を防ぐためにネテール医師がすすめるのは、毛の向きに沿って剃ること、エモリエントで肌を保湿すること。そして(3枚歯などの)テクニカルなカミソリを使わないこと。高精度を謳うカミソリで剃ると、毛が肌の奥に引っ込んでしまう傾向があるからだ。「人によっては、脱毛クリームを使うことで埋没毛が防げる場合もあります」

5. シャワーの近くにカミソリを置いてはいけない →

細菌恐怖症の人もご安心を。湿気は特に避けなくても大丈夫だ。「カミソリを消毒する必要はありません。肌にはバクテリアのエコシステムが存在します。質のいい皮脂膜で正しく保湿されている肌は、周囲のバクテリアに負けません」とネテール医師。ゆえに、ある程度までなら、カミソリを湿気のある場所に置いておいても問題はない。大事なのは浴室の空気を定期的に入れ替え、カミソリの刃は切れ味が悪くなったらすぐに取り替えることだ。

texte:Julia Avellaneda, Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)

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