ヒップアップ効果も! ローラースケートの人気が復活?

Beauty 2021.04.22

レトロな見た目のローラースケートが人気復活を遂げている。コロナ禍、健康維持にさまざまな制約のある中で、ローラースケートは筋トレと楽しさが組み合わった最適なエクササイズだ。大自然の中でトライしてみよう。

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筋トレ、バランス感覚、カーディオトレーニング、メンタルヘルスなど、ローラースケートの利点は数多い。photo: Getty Images

昨年の夏、TikTokとInstagram上の“ローラーガールズ”によって拡散され話題になったベルリン在住のウミ・ジャンタ。現在98万8000人のフォロワーがいる彼女は、ランジェリーブランド「エタム」のショーでスターとなり、ローラースケートの普及に大成功を収めている。ハイキング、ランニング、ダンス……練習方法にはさまざまな形があるが、共通して身体と心に多くのものをもたらす。そのメリットとは?

バランス感覚を養う

加速したり、スピンしたり、ジャンプしたりと、ローラースケートの動きは一見直感的に見えるが、滑り始めはバランスをとるため、また前方や後方の思わぬ方向へ滑ってしまうのを避けるため、細心の注意を払う必要がある。仏ローラースケートボード連盟(FFRS)のスポーツドクターであるザビエ・フランカ医師は次のように述べる。「ローラースケートは、手や足を同時に動かす協調運動を鍛えるための素晴らしいスポーツです。練習を重ねると、バランス感覚が養われ、調整能力と反射神経が増します」

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筋肉を全体的に強化する

ローラースケートに身体が慣れない? 滑った翌日、筋肉痛がある? これは普通のことだ。ローラースケートは筋肉を強化するという点で完璧なスポーツである。パリにあるローラースケート・スクール「Roller Squad Institute」のアーバンローラー兼ダンスコーチであるローレンス・サバスは「バランス感覚をコンスタントに維持しながら、腕や脚の繰り返しの動きと連動させ、すべての筋肉を動かします」と話す。特に、通常は引き締めるのが難しい、太ももの内側にある外転筋を深部まで動かすこともできる。ザビエ・フランカ医師は「ローラースケートで一歩踏み出す時の、外転と内転の動き(脚を広げたり、閉じたりする動作)は太ももと臀筋の筋肉に大きな負荷をかけます」と強調する。

しっかりプロテクトしよう!

ローラースケートの練習は、ケガをしないように適切な格好で行う必要がある。「主なプロテクターは膝パッド、肘パッド、リストガードで、転倒時に最も危険にさらされる3つのエリアを守ります」とスポーツドクターのザビエ・フランカ医師は述べる。もちろんヘルメットは必須アイテムだ!

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ランニングとは異なり、ローラースケートは関節に負担を与えない。「ランニングの場合、体重全体が膝で支えられ、地面へのあらゆる衝撃が激しくなります。一方、ローラースケートの場合、滑走運動なので関節への圧を免れます」とフランカ医師は言い加える。

 

有酸素運動効果をもたらす

フィットネスや水泳のように、ローラースケートは優れた有酸素運動であり、心肺機能を向上することができる。「ローラースケートをしていると、立ち止まることなく何マイルも走ります。ダンスについても同じことが言えます。私たちは意識せずにカーディオトレーニング(有酸素運動)を行えるのです」とコーチであるローレンス・サバスは強調する。専門家であるサバスによれば、定期的な練習を行えば心臓を鍛え、バランスのよい食事を同時に心がければ、脂肪を効果的に燃焼することができる。

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余計なものを手放す

最後に大事なことをひとつ言い残したが、このスポーツは心を穏やかにしてくれる。コーチのザバスは次のように断言する。「ローラースケートは、私たちの身体の動きにフォーカスし、呼吸に合わせて取り組むことによって、いらないものを手放し、自信を得るのに役立ちます」。時間を巻き戻すかのようにローラースケートをもう一度やってみよう。

texte : Kassandre Fradelin (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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