暑い季節、水を飲む以外にどうやって水分補給すればいい?

Beauty 2021.07.02

いよいよ夏が到来し、脱水症状になる危険性も高まってきた。喉の渇きを防ぐための医師からのアドバイスをいくつかあげよう。

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夏場の水分補給、そのコツを伝授します!photo:Getty Images

もしあなたが、水分を取らずに食前酒としてジョッキ1杯のビールを飲もうとしているのならば、猛暑の餌食になってしまうかもしれない。気温が高まると、知らず知らずのうちに脱水しやすくなるものだ。

「通常の気温では、発汗や尿の排泄で失われた水分を補うために、身体は約2.5〜3リットルの水分を必要とします。私たちは食事で約1.5リットルの水分を吸収し、残りの1.5リットルは水などの液体で賄うことになります。しかし、猛暑の場合、その量は2リットルに増えるのです」と、栄養管理士で『糖、脂、塩 私たちの食べ物に本当に含まれているもの』の著者でもあるローランス・プリュミー(1)は述べる。しかし、2リットルのペットボトルに入っている水の大きさを見ると、大量に飲まなければならないように感じてしまう。喉が乾くまで水分補給をしない、という人にとってはなおさらだ。

「私たちは喉が渇いた時、すでに脱水しているのです。暑い時はそれを感じにくくなるため、喉が乾いてからではなく定期的に水を飲む必要があります」ローランス・プリュミーは強調する。

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マイボトルは必須

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マイボトルを持ち歩こう。photo: fotostorm_iStock

家にいる時でも会社にいる時でも、常に水を入れたボトルをそばに置こう。出かける時は、カバンにマイボトルを入れて持ち歩く。

「また、水分をとるのに時間をきめておくのもいいでしょう。目覚めたての朝にはレモンジュースを、そして食事の時には少なくともグラス2杯分の水分をとるといったように。その時点でもう1リットル分の水分を補給したことになります。残りの0.5リットルを何で補うかはあなた次第です」と、ブリュミーは著書の中で勧めています。

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起きたら大きなグラス1杯の水を飲もう

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目覚めたらまずは水分補給。 photo: simarik_iStock

朝は、目覚めたての腸のために水を飲もう。起きた時に水道水を飲みたくない人は、前日の夜にグラス1杯分の水を冷蔵庫で冷やしておこう。「翌日には塩素の味は抜けていることでしょう」とブリュミー。ミントもしくは半分に切ったレモンを添えれば、より爽やかに。

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飲み物にバリエーションを

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朝はフルーツジュースでビタミン補給! 加糖していないものを選ぼう。 photo: kazoka30_iStock

「朝、天然のオレンジジュースを飲めば、1日に必要なビタミンの80%を摂取することができます」とブリュミー。

自家製だろうと市販のものであろうと、フルーツジュースを飲む時は、果物に含まれる以外の糖分が加えられていないものを選ぼう。

「ネクター飲料のような砂糖を加えたものでなければ、濃縮還元の物でも問題ありません」とブリュミーは断言する。しかし甘いソーダやフレーバーウォーター、フルーツドリンクなど、1缶に角砂糖が5つ以上入っているようなものは避けた方がいい。

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コーヒーは飲まない

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コーヒーで水分補給……、それ、あまり効果はないかも。 photo: Betul Aktas_iStock

日中、水分を取る目的でエスプレッソコーヒーを3杯以上飲むのは避けよう。「コーヒーは50mlしか水分をとれません」とブリュミーは強調する。休憩時間には、紅茶を選ぶようにしてみよう。エスプレッソより、マグカップで飲む紅茶の方が多くの水分を補給できる。

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野菜をたくさん取ろう

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野菜はそのままで豊富に水分を含み、適切な排出を促してくれる。photo:Getty Images

気温が32度もあると、子牛のホワイトシチューよりもシーザーサラダが食べたくなるのは自然なこと。野菜には水分が豊富に含まれているので、1日に必要な水分量を補うのに役立つ。「野菜には95%もの水分が含まれるので、たくさん食べましょう」とブリュミーは推奨する。

水分が多く、かつあまり糖分を含まないフルーツを選ぶときは、スイカやメロン、桃のようなものがオススメだ。

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食前酒には要注意

210702-water-06.jpg暑い夏はビールで乾杯!でも、飲み過ぎるとかえって脱水症状を引き起こすかも。photo:Instants_iStock

夏になれば、食前酒にはビールを選びがち。しかし、液体とはいっても、ビールはあなたを脱水の危険に晒す。アルコールを排出するために、腎臓が働き頻繁に排尿を促す。ジョッキ1杯以上のビールは避けて、炭酸水もしくはトマトジュースを飲むようにしよう。

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涼しいところに行こう

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暑くなると、身体はいつもより発汗し、脱水状態になりやすい。「額に濡れタオルを載せたり、最も暑くなる時間帯を避けて日陰にいたりすることで、水分の喪失を防ぐことができます」とローランス・プリュミー。脱水症状になりやすい小さな子どもや高齢者たちは特に用心してほしい。「お年寄りには定期的に水を飲むよう勧めましょう。歳をとると喉の渇きを感じづらくなってしまうから」

(1)Laurence Plumey著『Sucre, gras et sel, ce que contiennent vraiment nos aliments』Eyrolles社刊

text:Sevin Rey (madame.lefigaro.fr)

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