ビヨンセ「ダイエットに時間費やしすぎた」と告白。

Beauty 2021.08.18

アメリカのポップアイコン、ビヨンセが、雑誌『ハーパーズ・バザー』のインタビューに登場。シンガーとしてのキャリアの中で、自分の体型について常にプレッシャーを感じていたことを明かし、自分自身を受け入れることの大切さを説く現在の心境について語った。

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映画『ライオン・キング』のロンドンプレミアに登場したビヨンセ。(ロンドン、2019年7月14日) photo:AP/アフロ

歌手、女優、起業家、母、妻、そして何よりも人間として。9月4日に40歳の誕生日を迎えるにあたり、スーパースターが過去を振り返る。いや、むしろ鏡を見つめている。8月10日に発売された雑誌『ハーパーズ・バザー』9月号の表紙を飾ったアーティストはインタビューの中で歌手としてのこれまでの活動を回顧し、自分の体型に関して常にプレッシャーを受けてきたことを明かした。

 

 

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精神的、身体的に消耗した年月

名声の絶頂にあるビヨンセが、見かけにあまりにこだわり過ぎる業界のために自ら犠牲を払ったと過去を回想している。19歳の彼女が体重のことでいかに多くの批判を受けたかを語り、デビュー当時の舞台衣装が、いつも彼女の体型に対して小さすぎたことも明かした。「過去にはダイエットに多くの時間を費やし過ぎていました。エクササイズをし、体型を維持するためにどうしたらいいか考え続けることが、自分を大事にすることなのだと勘違いしていた」と振り返る。

世界的なスーパースターの華やかな暮らしぶりは傍目にはうらやましい限りだが、コンサートやフェスティバルだけでなく、インタビューやマスコミをにぎわすイベントにも引っ張りだこの日々は、彼女に傷も残したようだ。

「人生の半分以上をツアーに費やし、私生活では不眠症と闘ってきました」と彼女は語る。「何年もの間、ハイヒールで激しいダンスを踊り、筋肉を酷使してきた。髪や肌にもストレスをかけ続けました。ヘアスプレー、カラーリング、ヘアアイロンの熱、舞台で汗まみれになっても落ちない濃いメイク……」

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身体の声を聞く

40歳の誕生日を目前にして、彼女はいま、それらを冷静に見つめている。「多くの女性と同じように、私は自分の家族や会社の支柱であることにプレッシャーを感じていました。それがどれだけ自分にとって精神的、身体的に負担になっていたか、自分でも気づかなかった」とデスティニーズ・チャイルドの元リーダーは振り返る。「自分のことが後回しになることもあった」

しかし事態は変化した。彼女のアプローチはいま、より「ホリスティック」に。「自分の健康、朝起きたときの気分、心の穏やかさ、1日に何度ほほ笑んだか、自分の精神と身体に何を与えられるか。こうしたことに意識を向けるようになった」とビヨンセは話す。

「メンタルヘルスにはセルフケアも大切」と彼女は続ける。「だらしない、不健康な生活サイクルを断ち切り、エネルギーを自分の身体に集中させ、身体から送られる繊細なサインを意識する。身体は知るべきことをすべて伝えてくれている。私は身体の声を聞くことから学ばなければならなかった」

 

 

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ヘルスケア業界の起業家

ウェルネスの探求を続けるなかでビヨンセが最近知ったのがCBDだ。これはヘンプや大麻草由来の有効成分で、リラックス効果がありながら、向精神作用はないことで知られる。「痛みや炎症にも効き目があった」と彼女は語る。「夜に眠れないことや、眠れないことへの恐怖を緩和してくれた」。こうした経験から、ビヨンセは起業家としてCBDビジネスに参入。ヘンプ農園や養蜂場まで建設するという熱の入れようだ。蜂蜜もさまざまな治癒効果があると言われている。

家族もそんな彼女をサポートしている。「母親として最も嬉しかった瞬間のひとつは、ブルー(9歳になる娘)がある日、お風呂に浸かりながら、目を閉じて、私が調合したバスオイルを使って、気持ちよさそうにリラックスタイムを過ごしていたのを見たとき」とビヨンセは語る。「みんなと共有したいことがまだたくさんある……。これで終わりじゃないわ!」

text:Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr)

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