目の下の「くま」と「たるみ」に終止符宣言!

Beauty 2016.06.22

人生を台無しにする疲れのサイン、目の下の「くま」と「たるみ」。毎朝、必死に隠そうとしていない? その原因は何? どうやったら解消できるの? そんな、疑問を持つあなたへの手引きをお届けしよう。

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©Getty Images

目の周りの皮膚は、顔の他の部分の皮膚と比べると3~5倍も繊細だと言われている。そのため、30歳になった途端、まず目の周りから老化のサインが現れ始める。青いくまやたるみ、それは私たちが常に抱える悩みのひとつ。そんな悩みを解決し、生き生きとした美しい眼差しを蘇らせるべく、皮膚科医のナディーヌ・ポマレードが即効性のある対策を伝授してくれた。

犯人はだれ?

「たるみ」にはふたつのタイプがある。
ひとつは、下瞼が膨れ上がり、常に腫れた状態の「たるみ」。これは"眼窩(がんか)脂肪ヘルニア"と呼ばれるもので、「眼窩、つまり眼球の入っている頭蓋骨の大きな窪みには脂肪が含まれており、時間とともに皮膚がたるみ、筋肉が弛緩し、さらに脂肪が蓄積することで、腫れとなる起伏が形成されていきます」と、ナディーヌは解説。

もうひとつは、目が覚めた時は、目がビリヤード玉のように大きく膨らんでいるが、しばらくして次第に治まっていく一時的な「たるみ」。「この場合、原因は疲労と皮膚の老化によるもので、血管の壁が弱くなり、リンパの流れが滞ってしまうことで、うまくドレナージュ(体内に貯留した消化液、膿、血液や浸出液などを体外に排出すること)ができなくなり、朝に腫れが生じます」

「くま」にも、ふたつのケースがある。
ひとつは、色素沈着による「くま」で、もともと肌の色が濃いと、現れやすい。
そしてもうひとつは、疲労や老化による「くま」。たとえば、忘れられないほど楽しい夜を過ごした翌日などに現れる、目の下の濃い丸がそれ。「疲労は血液の循環を悪化させます。血の巡りが滞ると、肌に色素沈着が生じ、睡眠不足であればあるほど、色素沈着は濃くなり、たるみの窪みが深くなります」

目の疲れは、自分自身の健康管理(ストレス、疲労、タバコやアルコール等の過剰摂取など)によって、大きく作用される。ただ場合によっては、遺伝に起因するケースもあり、残念なことに遺伝的にくまやたるみが生じやすい傾向を持っている人もいる。

予防と解消法

まず"眼窩脂肪ヘルニア"タイプのたるみを解消する方法は、ひとつしかない。蓄積した脂肪を取り除く、手術だ。だが、腫れやくまを軽減し、予防するには、まず健康管理を見直すことから始めよう。もちろん睡眠をきちんと取ること、少なくとも、睡眠を大事にしようと意識することは大切な習慣。さらに、食事にも気をつけると、なお効果的。夕食の際は、食卓から塩を遠ざけよう。「夜に塩気の強い料理を食べると、翌日に瞼が腫れてしまう可能性があるので要注意。また寝るときは、リンパの流れを良くするため、枕を軽く高くした状態で頭を休めるといいでしょう」

また、古くからおばあちゃんの言い伝えである、緑茶のパックやブルーベリーの水、またはキュウリなどを目の上に乗せるという対処法は、実は乗せる食材が冷えていなければ効果はない。
「アイケアやシワ防止用のクリームを、冷蔵庫に入れて冷やしてから塗ると、うっ血を除去し、老廃物を排出しやすくしてくれます。目の周り専用のパックを冷やして使用するのもおすすめ」

そして、目の下の青みや紫色の色素沈着を隠すために、コンシーラーを使用する場合は、色に気をつけよう。明るすぎる色は、かえってくまを目立たせてしまうので、中間色で、なめらかで潤いを与える質感のものを選んで。

そして何よりいちばんの予防法は、眼窩周辺を念入りにケアすること。「日常的にミセラーウォーター(クレンジング水)や、目の周り専用の洗顔料など、適切な化粧品で洗顔を行い、朝晩、目の周りに美容クリームをつけることを心がけましょう」
今日から目の周りを集中的にケアして、優しい眼差しを手に入れて!

*より詳しい内容は、ナディーヌ・ポマレードのブログを参照(フランス語)

texte : Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr), traduction : Sawako Yoshida

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