秋の伊豆・修善寺へ、心身リセットの旅。

とある秋の休日、踊り子号に乗って伊豆・修善寺を訪れた編集TIです。

レトロな列車に旅情を誘われ……。

目的地は、吉奈温泉にある旅館「東府やResort＆Spa-Izu」。江戸時代から400年続く老舗旅館をリニューアルした和のリゾートで、おこもりリトリートです。

3万6千坪（東京ドーム約2.5個分）ものゆったりした敷地。この一角に今年オープンしたのが、「とうふ 伊豆庵」。作りたての豆腐を使ったメニューを味わえるカフェ＆レストランと、テイクアウト商品を扱う直売所が併設された豆腐工房です。

竹林を望むロケーションに現れる、モダンな建築。

建物内、工房はガラス張りになっていて、豆腐づくりの工程や、がんもどき、厚揚げ作りの様子を見ることができます。揚げたて、おいしそう～！

テラス席は開放的で気持ちいい。

「とうふ工房のシュークリーム」（1個￥352）をいただきます。サクサク生地の中に、豆乳カスタードがたっぷり。クリームは軽く、サイズ感のわりにペロッといけます。

豆腐作りには、一般的な豆腐よりも低温で豆乳を搾り、大豆の風味を生かす「三才流」という伝統手法を採用しているそう。それにより濃厚なコクや、まろやかな甘味も生まれます。

食事メニューには豆腐を使用したアレンジ料理も充実。ヘルシーメニューが多いのかと思いきや、蕎麦、天丼、カツサンドなど、ボリュームあるセットも用意されているので、たくさん食べたい人でも大丈夫（笑）。お土産にはぜひ、作りたての豆腐をどうぞ。

手前から寄せ豆腐 ￥280、木綿豆腐 ￥313、絹豆腐 ￥313

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それではいざ、お宿へ。吉奈温泉は奈良時代、高僧の行基によって発見された伊豆最古の温泉で、古くから子宝の霊湯として知られています。私が宿泊した「ヴィラスイート」のお部屋は、吉奈川沿いに建てられたプライベート感あふれる客室。各部屋に温泉露天風呂を備え、24時間好きなタイミングで入湯できます。

お部屋の露天風呂。隣のテラスにはリクライニングチェアも置かれ、湯休みしながら楽しむことができます。

部屋に着くやいなや、さっそく温泉に浸かる私。のぼせずにのんびり長湯できるお湯の温度がうれしい。眼前には緑、足元を流れる川のせせらぎに包まれ、俗世から切り離されたよう。

そして、湯上りはずっと身体がぽかぽか。芯から温まったような感じがあります。子宝の湯とされるゆえんは、この温熱効果にあるのかも？

心も身体もすっかりゆるんだところで、「まほらスパ」にて、さらなるリラクゼーション体験が待っていました。

日本の古語で「美しい場所、実り豊かで、素晴らしい場所」という意味を持つ「まほら」という言葉。その名のとおり、心身を満たすようなトリートメントが評判です。

スンダリのプロダクトのほか、リチュアルには敷地内の湧き水や植物なども用いられます。

湧き水を使用した「いり番茶」を頂きながら、今日の体調や悩みなどをカウンセリング。そしていよいよボディとフェイシャル、たっぷり120分のコースです。夢と現の合間でまどろみながら、オールハンドで全身がほぐされていく快感。トリートメントの始まりには香炉の煙を浴び、深呼吸とともに古の言葉を発するリチュアルも行われます。トリートメント終了後は気が巡り、生命力が蘇ったように。

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夕食は、地産の食材を主役にした「懐石茶や 水音」の料理で、目にも舌にも鮮やかな体験を。

お料理の一部。新鮮な旬の味をいただく至福の時間。

そして部屋に戻って再び露天風呂を堪能し、身体が温まったところでベッドにもぐりこむという幸せ……。聞こえてくるのは川のせせらぎのみ。その音に誘われるように眠気が押し寄せ、ぐっすり深い眠りに包まれました。

翌朝、すっきりとした目覚めで朝風呂を満喫したら、お腹が空いてきました（笑）。普段は朝食をとらないことも多いのに、健康的な生活をしていると胃腸も活発。

朝食は、大正時代の趣あるインテリアを楽しめる「大正館 芳泉」でいただきます。

新鮮な野菜をたっぷりいただき、パワーも満タン。1泊2日の旅で、すっかり生き返ったようになったTIなのでした。

今回は完全におこもりモードの滞在でしたが、敷地内には四季折々の景観を楽しめるスポット、和洋の食事処、さまざまなタイプの露天風呂もあり、繰り返し訪れてもさまざまな発見がありそう。今度は桜の季節に訪れてみたいな、と思っています！

※この記事に記載している価格は、標準税率10%または軽減税率8％の税込価格です。