パリ街歩き、おいしい寄り道。

花粉症対策のエキスを買いに行く薬草薬局と、
近くの人気コーヒーショップ。

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数年前から、花粉症のお薬を飲まなくなった。
やはり花粉症に悩まされていたパリジェンヌの友だちが、"症状がほとんどなくなった!"と
カシスの芽(cassis bourgeons)のエキスの存在を教えてくれたからだ。
薬草薬局 Herboristerie du Palais Royalで売っているそのエキスを、
2月に入ったら、コップ1杯のお水に10滴ほど垂らし、毎日数杯飲む。
暖かくなれば花粉の気配を感じるし、くしゃみや鼻水も完全に止まるわけじゃないけれど、
それでも1日にティッシュを1パックも使い切らないくらいの効果がある。
もし鼻水や咳がひどくなったら、オオバコのシロップ(sirop au plantain)も飲む。それでかなり楽になる。

去年のものがまだ残っていたのだけど、なくなってしまう前に、予備を買いに行った。
買ったことですっかり安心して、近くにあるコーヒーショップ、Télescope(テレスコープ)へ。

おなかがすいていたので、まず、店主ニコラお手製のパンが添えられたテリーヌを食べた。
ほっとしたところで、ポレンタの粉で作ったベルガモット風味のケーキとコーヒーを注文。
もともとフォトグラファーのニコラに「写真が上手になりたい、光を感じたい」と話すと
「明子、それならルーヴルに行くことだよ。ダ・ヴィンチでも誰でもいい。彼らは光を描く天才だから。
たとえば、りんご1つでも、その横に描かれた光を見てくるといいよ」と言われた。
近いうちに、ルーヴルに行こう。

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すっかり頼っている花粉症対策コンビ。この季節は常に我が家のキッチンにいます。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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