パリ街歩き、おいしい寄り道。

終日オープンのビストロ、ビュヴェットと、9区のパン屋さんリサーチ。

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久しくリサーチしていない間に、新しいパン屋さんが結構オープンしていることを知った。
これは、行っておかなければ、とリサーチリストを作成。
9区の同じエリアに行きたいお店が2軒あったので、ハシゴすることにする。
地図を見ながら、"そういえば新しいパティスリーがあったはず"と思い出し、
さらに、"せっかくここまで行くならイタリア食材店も帰りに寄ろう"と決める。
こういうときは、おなかを空かせて出かけると危険だ。
あれやこれやと買い込んでしまう。それで、ビュヴェットでサラダを食べてから行くことにした。


朝ごはんから夜まで終日営業のビュヴェット。時間帯によってメニューは若干変わるが、
ランチには日替わりのサラダボウルがある。この日は、サラダ・ニソワーズだった。
"これからパン屋さんとお菓子屋さんに行くしなぁ"と思い、
食欲をそそる焼き色のクロック・ムッシューや、
カウンターに置かれたタルトを目にしつつも諦め、サラダだけにした。


カフェ・クレームを飲み終えると、ちょうど晴れ間も見えてきたので、向かうことに。
まずはパニフィカ・ブーランジュリーへ。
9区は坂が多いので、下って行くようにお店を巡ることにする。
お目当てのパンはなかったのだけど、カムット小麦入りを見つけたのでそれと、
シード類がたくさん入ったパン、初めての訪問だったのでバゲットとクロワッサンも買った。
次は、パティスリー、ローラン・ファーヴル=モ
荷物が多くなることを予想し、生菓子はやめて、マドレーヌとブルーベリー入りのケーキを購入。
店内にはテーブル席も。静かに1人で過ごすのに良さそう。今度お茶しに来ようと思う。
そこから、自家栽培の小麦でパンを作っているというアンフリ(Humphris 1, rue Milton 75009)へ。
素朴なパンがケースに無造作に入れられていて、大いに迷った。結局スペルト小麦のパンにした。
同じ農場で作られているお野菜も売られていたけど、次回に。
最後は、イタリア食材店ラップへ。ゴルゴンゾーラに惹かれたけれど、溶けるのが心配でやめ、
カタクチイワシで作られるイタリアの魚醤・コラトゥーラと、
絵柄に惹かれてトマトの水煮缶も買い、結構な荷物を抱え帰った。


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この日買ったもの。パンは帰る途中で、友人におすそ分けした。
トマト缶とコラトゥーラ以外は、このあと、試食。いちばんのヒットはマドレーヌ。
外のお砂糖はさくっ、生地はあっという間に口中で溶けた。またすぐに買いに行きそうだ。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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