パリ街歩き、おいしい寄り道。/川村明子
オペラ座でのバレエ鑑賞と、パレ・ロワイヤル脇にあるビストロ。
今シーズンの最終公演日だった先週の土曜日、
オペラ・ガルニエにバレエを観に行った。
例年7月はいつもよりアメリカ人ツーリストが多いなぁと思う。
会場全体の服の色味がカラフルだ。
ニースでの事件の2日後だったので、全員起立で開演前に1分間の黙祷をした。
今回の演目はアメリカの振付家ウィリアム・フォーサイスによる作品で、
パリ・オペラ座での公演は初めて。
作品自体、私はとても好きだった。音楽や振付が、
アメリカのバレエ団による公演を観たいなぁと思わせた。
この季節に嬉しいのは、終演後、外に出たときに空がまだ明るいことだ。
夕焼け空がきれいだった。
オペラ大通りを歩き、パレ・ロワイヤルの方に向かう。
日本人街とも呼ばれるエリア、パレ・ロワイヤルの脇にあるビストロ、
エルスワース。
シェア前提で構成されたメニューにはいつも数品お野菜のお料理があって、
最近お気に入りの1軒だ。
一皿のポーションが小さめなので、遅めのディナーでも行きやすい。
あさりとズッキーニにエスペレット唐辛子を効かせた冷菜、
インゲンのサラダ、アンチョビバターで味付けしたフェンネルのロースト、
ここに来たらお約束になっているフライドチキン、
それにポルケッタをオーダー。
革命記念日が木曜日だったこともあり、この週末パリは、
もう8月半ばか?と思うくらいに人が少なかった。
最後、マスカルポーネとフレッシュアーモンド、チェリーを添えた
アーモンドケーキのデザートを食べる頃には、
どのテーブルも帰ってしまい、私たちだけに。
心地よい夜の空気も味わって、お散歩してから家に帰った。
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