パリ街歩き、おいしい寄り道。/川村明子
ラザールの朝ごはんとサヴォワ邸。
本格的なバカンスに入った8月のパリで、私も遠足に行くことにした。
いくつか候補を考えたものの、
TGVを使うとなると夏休みだけに結構混んでいて、
近場で楽しめるところへ。それで、ル・コルビュジエのサヴォワ邸に。
通常なら郊外線RERのA線を利用するけれど、
この夏は工事中で走っていなかったので、
サン・ラザール駅から向かうことにする。こちらも直通。
サン・ラザール駅を通るなら、ラザールで、
朝ごはんのクロワッサンを食べたい。
駅ビルに入るブラッスリーながら、
ヴィエノワズリーもパンも自家製で、これがおいしい。
たまに「パン・オ・ショコラが切れてしまって、
いま焼いているので10分ほどかかります」と
言われたりする。奇しくも焼きたてにありつけることがあるのもまた嬉しい。
そんなにおなかが空いていたわけじゃないのに、クロワッサンと、
ここのバゲットも好きなのでタルティーヌも食べたくなって、結局両方頼んだ。
おなかいっぱいで電車に乗り込み、Poissy駅下車。
そこからバスに乗ってサヴォワ邸へ。
お天気もよいしもっと混んでいるかと思ったら、人もまばらでいい感じ。
テーマと美しさが同居している建築を訪れて、なんだか気分がすっきりした。
好みで言ったら、やはりパリ郊外にあるフランス唯一のアアルト建築、
メゾン・ルイ・キャレの方が私は好きで、近々また行きたいなぁと思った。
すっごく行きにくいのだけど。秋の遠足計画を立てることにしよう。
では、写真でサヴォワ邸巡りへご案内します。
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