パリ街歩き、おいしい寄り道。

10区の食めぐり。

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ようやく時間がまとまって取れるようになり、
行きたい食材屋さんとお花を売っているカフェを見に、
ついでにランチもはしごしよう、と10区に出かけた。
パリに来ていた料理家のSHIORIちゃんも、
ファラフェル食べたい!というので、一緒に。

まずは数年前にフィガロのパリ特集でも取材した
ベジ・ホットドッグのお店、Tricycleへ。
以前はイベントに三輪車で出店していたのだけど
店舗を構えて、それが大人気なのだ。
スパイスを効かせたベジ・ソーセージが入り、
想像以上に食べ応えのあるホットドッグの他に、
日替わりの一品も出していて、この日はベジカレー。
いずれも、味がぼやけていなくて、きまってるから
野菜だけでもボリューム感がある。
ベジ・ソーセージは食感としては魚肉ソーセージ。
私は結構好き。家の近くにあったら良いよなぁ。
混雑してきたお店をあとにして、同じ通りにある
Biocoop Dadaへ。明るくて見やすい店内には、
11区にあるグルテンフリーのパン屋さん
「シャンベラン」のコーナーもある。
この日はストックを切らしてたpetit épeautreの
boulgour(ブルガー小麦)と豆乳ヨーグルトを買った。

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Paradis通りからFaubourg St-Denis通りに入り、
大好きなクルドサンドイッチ店Urfa Durumに立ち寄る。
でもだいぶ並んでいたので、ファラフェルを先に
食べに行こう、とPetites Ecuries通りにある
Le Daily Syrienへ向かった。前はニューススタンドの
奥のカウンターでファラフェルを売っていたのだけど、
2軒目ができた(1軒目もそのままある)。
そこはなんだかおしゃれなカフェのような構えで、
日替わりのお料理も出すようになった。
ロール状でパニーニのようにプレス機で焼かれる
ファラフェルと、牛肉の煮込みをオーダー。
味付けが優しくて、でも香辛料は少し効いてて、
するすると食べられる。体も温まっておいしかった。


クルドサンドイッチも食べたかったけれど、
さすがにおなかがいっぱいで、お茶をすることにした。
数日前に通って気になっていた、お店の一角で
優しい色合いのブーケを売っているカフェPeoniesへ。
ここのキャロットケーキが、この日ランチで食べた
ちょっとスパイスの効いたごはんのあとに、ぴったり
だった。適度にしっとり、ふわっとした生地で。
スタッフの女の子がとってもかわいくて感じがよくて
3軒目にしてまたもや気分があがった。
おしゃべりもたっぷり楽しんでから、隣にある
イタリア食材店Capri Bazarに寄って、この日の
食巡りは終了。クルドサンドイッチと、
チキンのローストを食べたいお店が近くにあるので
第2弾食巡りも近いうちにしないとな。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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