パリ街歩き、おいしい寄り道。

パリからの旅・リスボン滞在記。#3

DAY 3
前回に続き、年末に行ったリスボン旅行の街歩きを。

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ホテル近くのローカルなカフェで朝ごはんを食べて、
トラムに乗り、エストレーラ聖堂に行きました。
前日にトラムの路線についてホテルで聞いたときに、
観光客の多い路線「28」はスリがとても多いから
ともかく気をつけて!乗っている間は大丈夫だけど、
乗り込むときと、特に降りるときは、要注意よ!
と言われていたので、ちょびっと緊張しつつ。でも、
このときに乗った25は下り線だったこともあってか
いたってのんびりした空気でした。
さて、向かった聖堂。扉を開けて中に入った途端、
あぁここは好きだなぁと感じました。
前の列の席に腰を下ろして、何を考えるでもなく、
クリスマスミサ用と思われるお花の飾り付けを
しているのを見ながら、過ごすこと30分ほど。
また来られるかなぁと思いながら、街歩きへ。
撮影のために何度もリスボンを訪れている友人の
杉浦由紀さんがインスタグラムに挙げていて、
気になっていた食堂がこの近くにあったのです。
その先にあるカンポ・デ・オウリケ市場を回って、
少し歩いてから行くことにしました。
このエリアは、どちらかというと新興住宅地なのか、
アズレージョ(タイル)の貼られた建物があまり
なかったです。お昼になったのでお目当ての食堂、
Outeiral (rua Saraiva de Carvalho 53) へ。
メニューを解読しようと最大限がんばってみてから
豚肉のグリルだろうと思われるものを注文。
出てきたそれは、ポテトとサラダとお米で覆われ、
その下になんと4枚も薄切り肉が敷かれていました。
でも、隣の席に座ったムッシュに運ばれてきた、
煮込み風のものがやたらおいしそうで、気になって
仕方がないまま、自分のお皿を食べていると、
次に隣に座ったマダムもまた、同じものを頼んで
いたのです。もう一度写真にとっていたメニューを
じっくり見直して、これにちがいない、と思った
料理名のものか、思い切って聞いてみました。
するとその通りで、おまけに木曜限定で登場する
ものと言います。マダムはそれを目当てに来たとか。
その名もポルトガル風煮込みというその料理を
食べるために、次回も木曜日を挟んでリスボンに
来よう!と、次の楽しみができました。


見に行きたいレストランを地図上に確認して、
ホテルの方まで歩くことにしました。
San Bento通りからNova da Piedade通りに入ると、
街並みがかわいらしく、タイルもまた増えてきて、
北欧スタイルのカフェもあります。
でもそこではお茶をせずに、前日通って行こうと
思っていたHello! Kristofを目指して、てくてくと。
デザートを食べ、カフェでゆるりと過ごしてから
そのままホテルに戻りました。夜は日記を書いて、
お風呂にゆったり入って、のんびりと休みました。


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DAY4
この朝、合流した友人と、Hello! Kristofへ。
朝ごはんを食べながら、この日の行き先を相談。

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まずは世界遺産になっているジェロニモス修道院へ。
正直に言うと、この教会は少し苦手な空気でした。
でも、建物の装飾は素晴らしく、真っ青な空との
コントラストはヨーロッパの冬とはとても思えない
それは鮮やかなもので、南に来たことを実感。
朝もしっかり食べたのに、無性にお腹が空いてしまい
早々にランチのお店へ向かいました。
タクシーに乗ってから、この地で食べるべきだった
エッグタルトを逃したことに気付き、がっかり。
でもこれもまた次回の楽しみになりました。
お昼は、料理家の小堀紀代美さんから教えてもらった
Solar dos Nunesに。注文した、豚肉とエビや貝の
煮込みもとってもおいしかったのだけど、
ここでも地元の人たちが頼んでいた他のお料理が
大いに気になってしまって……ここもまた来たい!
と思いながら、お店を後にしました。


ボリュームのあるランチだったので、中心地へも
歩くことにしました。洗濯物の干してある風景も、
坂の上からの夕焼けも、この街らしくて良いなぁ。
アンティーク屋さんを覗いたり、素敵なパッケージが
目を引く石鹸屋さんClausでお土産を買ったりして、
最後はConfeitaria Nacionalへ。クリスマスのお菓子
ボーロ・レイを買いたかったのです。自分の分と、
アパートの管理人さんがポルトガルの人なので、
おみやげに購入しました。
急いでホテルに戻り荷物を置いて、予約をしていた
Dona Quiteriaにお夕食へ。軽めポーションで
シェアが前提というのが、ボリュームあるランチを
食べていた私たちにはありがたかったです。
帰りもまた歩いてホテルへ。この日、歩いた距離を
測っていた友人。15kmだったそうです。


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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
YouTubeチャンネルを開設しました。

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