
パリからの旅・リスボン滞在記。#4
DAY 5
今回は、リスボン旅行5日目、最終日の街歩きを。
この日はクリスマスイブでした。
前日に買ったクリスマス菓子、ボーロ・レイ。
フレッシュなうちに味見したくて、食べてみました。
これ、重いんです、とても。ちぎってわかったのは、
生地がみっちりしていて。空気を含んだような
軽やかさはなく、お菓子というよりは、パン。でも
甘さは控えめで、乗っていた果物のコンフィも上品な
味で、コーヒーともぴったり!なおいしさでした。
気持ちのよいお天気の中、ホテルを出発。
これまでに通っていないルートで中心地の方へ。
途中、窓際にお菓子が並べられていたお店の前に立ち
友人とふたり凝視していたら、店内で食べている人が
”おいしいよ!”と何度もジェスチャーしてきたので、
買うことにしました。初日にも食べた揚げ菓子と、
パイ包みをひとつずつ。食べ比べると、やっぱり味の
違いがわかって面白いですね。中身はりんごかなぁ?
と思っていたパイは、なんとサツマイモ入りでした。
土曜の朝だし、一応市場を覗いてみよう、と行くと、
クリスマスイブだからか、人はちらほら。市場の端に
卵専門店があって、なんだかとても気になりました。
たしかに、街中でお菓子を見ていると、卵の需要が
とてもありそうです。市場の向かいにあるカフェで、
おじさんたちがカップ片手に日向ぼっこをしている
光景も、好きだなぁ。
友人が、リスボンに着いてからまだエッグタルトを
食べていなかったので、Manteigariaのお店へ。
この日3回目とも言える朝ごはんを食べました。
甘みに満たされたあとは、カモンイス広場にある
イタリア系の教会へ。多くの信者の方が祈りを捧げに
訪れていて、写真を撮るのはやめました。
その向かいの教会では、イヴのミサのリハーサルが
行われていました。温かくて優しい光の教会で、
やはりお祈りに来ている人が入れ替わり立ちかわり。
教会に立ち寄ることが、日常生活の中にあるのだなぁ
と感じました。
そのまた並びにある教会は、白とグリーンが鮮やかな
天井が、印象深かったです。
通りかかった本屋さんの店頭に、リスボンで見られる
アズレージョの本があったので、購入。
午後4時過ぎの飛行機でパリに戻る予定だったので、
12時からランチを食べるべく、その後もてくてくと
歩いて目的のお店に向かいました。
食いしん坊の友人たち、写真家の杉浦由紀さんと、
料理人の室田万央里さんに教えてもらっていた、
海鮮のお店Ramiroが、この滞在最後のごはんの地。
料理、というより、ほぼ素材を選ぶのみのメニューで
茹で海老と、あさり、ロブスターのグリルを注文。
いやぁ、楽しくておいしかった!このお店は次回も
再訪決定です。
最後まで街歩きをしたくて、ランチのあとも、
ホテルまで1時間弱の道のりを歩いて戻りました。
パイプオルガンが聴けたらなぁという望みは、今回
残念ながら叶わなかったけれど、もう本当に楽しい
旅でした。最後に、この旅で買ったものを。
パリで、ポルトガル産のオイルサーディンのかわいい
缶詰をいくつも見つけていたので、現地にはさぞや
たくさんあるのだろう、と思っていたら、
街中では、惹かれるものに出会えなかったのです。
が、空港にありました。で、ジャケ買いしました。
フランスだと、オイルサーディンの缶詰に関しては、
値段と質が比例すると思います。でもポルトガル産は
いちばんお手頃なものでも、丁寧な作りで、
大満足のおいしさでした。
Clausの石鹸のパッケージもしまいこむのは勿体なく
本棚の上に、サーディン缶と共に飾ってあります。
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