お仕事モードのカフェ巡り。#2
ノルマンディーに撮影に出向いて、パリに戻り、
中2日で今度はアルプスに出張へ。その貴重な2日。
原稿の締め切りも押し寄せてるのに、下の家からは
容赦なく、朝8時半前からドリル音が響いてきた。
イライラしていても仕方ないので、仕事道具一式を
鞄に詰め、家を出た。
午前中は、フランス国内のみならず、世界中から
シェフが集まりデモンストレーションを繰り広げる
食のイベントOmnivoreへ。友人のパフォーマンスを
見て&動画撮影してから、お目当てのエリアへと
移動した。この日は月曜日で、パリのレストランは
定休日のところが多いが、私のカフェリストに
あるお店も、大半がお休み。
たまたま開いている2軒がベルヴィルにあった。
はじめにカフェで一息ついてからランチに向かう
つもりだったけれど、あまりにおなかが空いて、
まずLe Petit Cambodgeに行くことにした。
連日パンを食べ続けていたので、アジアンが恋しく
なったのだ。久々にボブンを食べる。
何も考えずに食べるごはんも久しぶりだった。
2号店も出来ただけあり、私が食べている間も、
ひっきりなしにdeliveroo(ネットで注文する
自転車デリバリー)が取りに来ていて、
大繁盛だねぇ、なんて思いながら、平らげた。
少し歩いたところに、Belleville Brûlerieが経営する
カフェ、La Fontaine de Bellevilleがある。
ここは本当に居心地がいい。実は私の家からは
すこぶる遠い。でも家の近くにはこういうカフェ、
ないんだよなぁ。あったらいいなぁ。
原稿をふたつ書いたところで、移動することにした。
一度PCを閉めて、外を歩き、次のお店で読み直す、
その一拍おく感じがちょうどいい。
中華街を経由して、ベルヴィル通りを上っていくと
右手に可愛らしい外観のcreamが見つかる。
La Fontaine de Bellevilleに着いたときに、入って
右手の席で大きめのモレスキンのノートを広げ、
ずっと日記のようなものを書き綴っている女の子
がいた。彼女と入れ替わるように入ってきた、
また別の女の子も、席につくやノートを広げ、
これまた日記っぽいものを書き始めた。
私は手書きが大好きなので、あー私も日記を書く
時間が欲しい!と思っていたのだ。そうしたら、
creamにもやはりノートを広げ日記らしきものを
書き続けている女の子がいた。
日記を書きたくなるカフェ、いいなぁ。
帰るときには、ずっと降っていた雨が止んで、
少し光が差していた。それでレピュブリックまで
歩くことにした。ベルヴィル方面から、
レピュブリック広場に着いたときに感じる
雑多な印象のパリが、私は好きなのだ。
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