カレットのクープと、パリ市立近代美術館。
4月の終わりから、これまでの人生でいちばんじゃ?
と思うくらいに、甘いものを食べている。
なぜか、毎日、甘いものが食べたい。珍しい。
もともとしょっぱいものの方が好きで、特に
ポテトチップスは袋を開けるとやめられないから
めったなことじゃ買わないようにしている。
でも甘いものは、幸いにも、たとえばクッキーなら、
1〜2枚で満足する。チョコもひとかけでいい。
ただ、子供の頃からパフェはすごく好き。
生クリームが好きなのだ。
最近のパリはお天気がよくて気温も上がって、
おかげでパフェ気分も盛り上がる。
いつもよりも遅くまで開館している金曜の夕方に、
市立近代美術館に行こうとしていたのだけど、
”1週間がんばったご褒美を食べてから行こう!”
と、その前にカレットに寄ることにした。
夕方、まだ混み出す前にお店に着くことができた。
すでに決まってはいたものの、一応メニューを開く。
アイスクリームとシャーベットのページ。
ひと通り見て、予定通りクープ・トロカデロにした。
中身は、バニラのアイス、フレッシュなイチゴと
フランボワーズ、ホイップクリームに、
赤いフルーツのソース、スライスアーモンド。
これは本当に、ご褒美にぴったりな様相のクープ。
生クリームは言わずもがな、上にささっている
パイがまた、ほんのり苦味があっておいしいのだ。
すっかり満たされて、少し涼しくなったなか、
市立近代美術館へ歩いて向かう。
金曜には通常より遅くまで開館している美術館が
少なくない。ここもそのひとつ。この日の目当ては
「ドラン、バルテュス、ジャコメッティ」展だった。
(会場内は撮影禁止でした)
こういうアーティスト同士の関係がわかる展覧会に
とても惹かれる。
17世紀くらいからの流れをもっと知りたいし、
勉強したいなぁ。
そして同じ流れを組む画家の作品を見ると、
同時代の音楽作品をその場で聴きたくなる。
ジャコメッティの作品を見ていたら、
サン=ポール・ド・ヴァンスのマーグ財団美術館に
行きたくもなった。
出口を出て、いつもと少し違う角度からになる
エッフェル塔を眺めてから、帰った。
フィガロ本誌7月号の特集内でも書かせて頂いた、
制作している番組「お皿にのっていない時間4」が
6月30日(金)に放送になります。
www.bsfuji.tv/japacontokubetsuhen/pub/index.html
ぜひご覧ください!
(放送時間、紛らわしいのですが、
6月30日と7月1日の間の夜中です)
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