パリ街歩き、おいしい寄り道。

運河沿いのインドカフェと、テキスタイル店。

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新年度が始まった。秋の訪れを日に日に感じながらも
どことなく街はまだゆったりした空気で、
サンマルタン運河の方に出かけたくなった。
お天気のよい日は、いつものどかな雰囲気のところ。
気になるお店も1軒あるし、ノートを携えてランチに
行くことにした。運河に面したMarcelは、
光の入り方がきれいで、午後を過ごすのによいなぁ、
とあるとき店頭に掲示されたメニューを見てみたら、
インド料理のお店だった。朝ごはんも食べられて、
インドバージョンとフレンチとが選べる。そして、
ランチとディナーの間は、カフェとしてそのまま
営業していた。
着いてみると、バカンス明けの月曜日だけあり
お店は空いていて、ゆるーい空気が流れていた。
少し気が張っていたのが、とたんにほぐれる。
ランチメニューには、チキン・ティッカやビリヤニ、
バターチキンなどが並び、付け合わせも、レンズ豆の
カレーやバスマティ米、野菜のグリルなどいろいろ。
悩んだ末、チキンマサラとサフランライスを注文。
エキゾチックなわけでもない白いお皿で運ばれてきた
お料理はふつうにおいしくて、だから、ほっとした。
食べることで心が揺さぶられない。いつでも自然に、
食べたそばから何かを考え始めているから、この
力の抜け加減は嬉しかった。
食べ終えて早速メモ帳を開き、企画案を練り始める。
気温が上がってきたからか、通りに面したガラス戸を
店員さんが全開した。夏の名残が心地よい午後だった。

お店の右手にある橋を渡り、そのままLancry通りを
直進。チュニジアやモロッコで作られたテキスタイル
を扱うPompon Bazarへ向かった。
玄関マットを換えたくて、探しているのだけれど、
大きさと厚みが我が家に合うものがなかなかない。
果たして、Pompon Bazarでも出合えず。
大判のラグは、いくつも惹かれるものがあったのに。
うーーーむ、気長に探そう。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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