カーボンとピカソ美術館とオペラ座でバレエ。
8月の後半から移動の多かった2カ月ほどを過ごして、
やっと日常生活!と思い、まずしたことは、
行きたいところリストの作成。
それで先週からちょくちょく出かけている。
レストランはそれこそ何軒もあって、
土曜日のランチに友人と、春に北マレにできた
Carbonへ行くことにした。こちら、
予約は電話では受け付けず、オンライン予約のみ。
友人が赤ちゃん連れでバギーがあることを伝えよう
と電話をしてみると、
「メモの欄があるから、そこに書いてもらえれば、
ちゃんとバギーの置ける席をキープするし大丈夫!」
と言われた。
当日行ってみると、バギーを横に置いても問題ない
入り口脇のテーブルに通される。よかったよかった。
その名のとおり、炭火焼きがスペシャリテのお店で、
前菜には小さな舌平目の焦がしバターソース、
メインは仔羊腿肉のローストを注文。
シンプルさ加減が、土曜のお昼のリラックスしたい
気分にぴったりだった。
家族連れのテーブルが多いのにも頷ける。
デザートはパン・ペルデュをとってシェアし、
おなかいっぱいになって、少しお散歩。
フィーユ・デュ・カルヴェール通りに出ていた
ブロカント市を覗きつつ、ピカソ美術館へと
向かった。10月10日から1932年のピカソに
焦点を当てた企画展が始まったのだ。
会場入り口には1932年のカレンダーが掲示され、
スケジュール帳のようにその1年の出来事が
記録されていた。日記帳が大好きな私は、
この時点ですでに気持ちが昂まる。
1月から日を追って順に、制作された作品、新聞記事、
中にはオルガに当てられたエピスリーからの領収書や、
ピカソが出した電報なども交えて展示してある。
あまりに同じ日にいくつもの作品が並んでいるところ
があったので、監視員の人に、これらはこの日に制作
されたということなのか、それとも何日も前から描い
ていてこの日に制作を終えてサインした、という意味
なのかを聞いてみた。すると、“1階にある作品の中に
は何カ月かかけているものもあるけれど、ここにある
のはこの日に制作されたものですよ”と言う。
大作じゃなくて小さいからね、ってそうかもしれない
けど、いや、それにしてもすごいエネルギーだなぁ。
ピカソ美術館が好きなのは、窓から見える景色に
よるところも大きい。そして何よりも好きなのは、
ここの椅子(監視員の人が座っている)とベンチ、
そしてランプ。初めて来た時から、ずっと欲しい。
でもジャコメッティ。美術館で楽しむとしよう…
そのまま、夜は、ガルニエにバレエを観に。
気づいたときにはすでにチケットが完売していたのだ
けれど、前日に空きが出たのを見つけて即購入した。
好きなダンサーたちが軒並み出演予定だったのだ。
着いてみたら、最前列で真ん中から4つ目の席だった。
ラッキー。コンテンポラリー作品3つの公演。
最後のピナ・バウシュ
『Le Sacre du Printemps(春の祭典)』
がすばらしかった。放たれるエネルギーの凄さ。
言葉のない世界で表現されることに圧倒されたまま
家に帰った。大充実の1日だった。
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