パリ街歩き、おいしい寄り道。

ゴードン・マッタ=クラークのアナーキテクト展と、クープその2。

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写真美術館のジュ・ド・ポームで開催されている、ゴードン・マッタ=クラークの『アナーキテクト展』にやっと行くことができた。
建築を学んでから、アートの分野で活動したマッタ=クラークの代表作である、取り壊し前の建築物を切り取った作品を彼自身が撮った写真や、廃墟となっている建物で製作中の彼を撮影した映像の展示が、実に興味深かった。
Conical Intersect [Intersection Conique](=円錐の交差)とタイトルがつけられた作品は、レ・アール地区の再開発に伴い取り壊しが決まっていた建築中のポンピドゥー・センター並びの17世紀の建物で、円錐を切り取ったもの。建物はもう壊されているから実際の作品はすでに存在しない。でも、壁に穴を開け始めるところから撮影した動画や、いろいろな角度から制作を見られる写真は見応えがあり、もとの作品自体を見たわけではないのに、ものすごい充足感を得た。
通常の展覧会よりも、見に来ていた人たちの年齢層が随分と若かった。


満たされた気分で向かったのはセバスチャン・ゴダール。夏の果物が終わる前にクープ(パフェ)を食べたくて。
なのに。
18時きっかりに着いたら、もう厨房スタッフが全員帰ってしまったあとで、頼めなかった。
代わりに、ミルフィーユを。
今日の展覧会は面白かったなぁと余韻に浸った。

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でもやっぱり食べたい気持ちが収まらず、翌日にまた行きました。
こちらのクープ・メルバ、好きなんです。
クープ、いろいろ食べ歩いてますが、たぶんここのがいちばん好きです。
生クリームがおいしいのです。フランボワーズのアイスも。そして全体のバランスが秀逸です。
今年は器が新しいものになっていました。
桃バージョンもあるから、近いうちにまた行かなくちゃ。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


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