ボローニャ「森の家」暮らし

日々を大切に生きればいい。空を見上げて始まった1月。

いつものように屋根裏部屋から朝焼けを拝んで迎えた元旦。

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朝日はこの空の反対側から登る。うちの東側には山が迫っていて、太陽が顔を出すのは日の出から何時間も経ってから。それで、朝日に照らされてピンクと青の美しいグラデーションに染まる西側の空を見上げて、私の一日は始まる。

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いつものように犬たちを引き連れて散歩に行き、あまりに暖かいので草の上に大の字に寝転んだ。今年もしっかり地に足をつけて、光の方を向いて歩んでいこう。大地と宇宙のエネルギーに満たされた。

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帰ったら子どもたちを呼び集めて恒例の元旦ショット。去年の写真と見比べては、あぁ大きくなったなぁとしみじみ。

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今年は寅年。暖炉の上にはトラの代わりにライオン。

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ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートが流れるなか、大晦日の夜から準備を始めたおせち料理の仕上げにかかる。

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子どもたちは「元旦にはジャッポネーゼ(和食、だけどおせち料理のこと)を食べるんだ!」と年末に会った友だちみんなに話していた。

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祖母や母から譲られた漆塗りの御重やお椀。年に1、2度しかお目見えしないけど、森に来てくれて本当によかった。長女のゆまは、お重箱に盛られた料理は何でも食べるようになったけれど、次女、三女は好きなものしか食べない。けれど、いろんな種類の料理が盛り込まれている感じは、とても楽しそう。

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汁物はボローニャ名物トルテッリーニ。ナターレや大晦日にも欠かせない詰め物をした生パスタ、トルテッリーニをブロード(基本は肉と野菜の茹で汁)で茹でるので、漆塗りのお椀にもぴったり。ちなみにイタリアではカポダンノ(一年の始まり)は大晦日のことを指し、お祝いは大晦日のディナーから元旦のカウントダウンに行う。ボローニャ近郊ではトルテッリーニほか、豚の足、または豚の外皮に豚の粗挽き、ナツメグやクローブ、外皮を刻んだものなどの詰め物をして長時間茹でたザンポーネやコテキーノに、金運アップを願ってレンズ豆やジャガイモのピュレなどを添えたものを食べる。

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おせちランチの最後はお汁粉。今年はもち米を蒸して潰して餅も手作り。鏡餅も作りたかったけれど、柔らかすぎて形にならず。来年は作ってみたい。

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冬休みは1月6日のエピファニア、公現祭まで。ジェズ・バンビーノ(幼児キリスト)の誕生を知った東方の三博士が贈り物を持って駆けつけたという日で、その三博士が旅の途中立ち寄った村で出会った女性、ベファーナを「ジェズ・バンビーノに会いに行こう!」と誘ったものの、ベファーナは忙しいからと断った。しかし後悔して三博士の後を追うも、結局ジェズの元にはたどり着けず、今でもジェズへの贈り物を持って彷徨っているという。

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そんな話から、エピファニアには、ホウキに乗って壊れた靴を履いた魔女、ベファーナが、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を持ってくるという。それで、5日の夜には暖炉に靴下を吊るしてベファーナを迎える。それで今年も古い服を切って靴下型に縫った。(年々大きいサイズにアップグレードしている)

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翌朝、朝起きて暖炉の前に駆けつけた三姉妹。炭はひとつも入っていなくて胸をなでおろす誰かさん。神妙な顔の三女たえは、お菓子がいくつずつ入っていたのかを確認する姉たちにそわそわ。

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冬休みのナターレ行事、クライマックスは、ガレット・デ・ロワ(王様の菓子)を食べること。イタリアの習慣ではなくフランスやベルギーのエピファニアの習慣で、ベルギーの友だちと去年一緒に作ってとても簡単で美味しかったので、今年も作ることに。パイ生地にアーモンドクリームを挟んだお菓子で、中にフェーヴ(そら豆)と呼ばれる陶製の小さな人形がひとつ入っていて、切り分けた時にフェーヴが当たった人がその日一日王様に。

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こんがり焼けたお菓子の魅力といったら。普段バターを使うことはほとんどないけれど、今日は特別。

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去年はたえが王様だった。今年の王様は……

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私でした。ママずるい! 片ずけしたくない! だって。みんな私がどんな指令を出すかよく察している。

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エピファニアに初雪が降った。前夜から降り続けた雪で、朝起きて窓の外を見てびっくり。

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雪の王国になっていた。しんしんと降り続ける雪は、世界を浄化しているよう。

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ベファーナからの最高のプレゼント。

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翌朝は学校。ボローニャに仕事に出かける前に、パオロが門までトラクターで除雪しておいてくれた。公道はすっかり除雪されていて綺麗なもの。近所のコッリ兄弟もメカニックで農家のドナートも市と提携していて、雪が降ったら夜中でも除雪車で出動。一冬いくらという契約で、その金額にガソリン代なども含まれる。雪がたくさん降ったら大忙しだけど、雪が少ない冬は儲けになる。

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幼稚園があるのはこの急で細い坂の上。ここの登り下りが心配だったけど、ちゃんと除雪されて塩もまかれていて問題なし。

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ただ、家に帰って車の向きを変えようとしたら、勢いが足りず傾斜にはまってしまった。こんな時はとりあえずドナートに電話。幸い昼にはトラクターで引っ張り出してくれた。おかげで午後、子供たちのお迎えには間に合った。持つべきものは頼もしいご近所さん。

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霜が降り始めて不織布をかけたボラジ。雪の下でも元気だった。たくさん苗を植えたケールや芽キャベツは秋にネズミやロバに食べられてしまったけど、ボラジはたくさんある。冬でも毎日畑から収穫するものがあるのは今年が初めて。

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秋に植えたニンニクも元気。これはスーパーで買ったオーガニックのニンニク。一方種球を買って植えた方はどうしたことか全然生えてきていない。いろいろ実験してみるに越したことない。

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プランターに植えた球根も芽を出しはじめた。これはアイリス。アイリスやチューリップ、スイセンはロバたちに食べられないのを確認済みなので(比較的)安心して家の近くにも植えられる。

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こちら洞窟の住処で藁食べ放題のロバの親子とチベットヤギのクルミ。冬毛になってモコモコに。

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先日長女のゆまがうちの畑の向こうにオオカミがいるのを見た。真昼で犬たちが吠えたて駆けて行った後、よくよくみると、家の近くまでオオカミがうろついているのが雪に残った足跡でわかった。

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ボローニャ近郊のアペニン山脈では数年前オオカミが60頭観測されたという。幼稚園の上の杉林にある観測カメラには、6頭のオオカミが行列で歩いているのが映っていた。近所でも、ニワトリのほか飼い犬や羊なども被害にあっている。うちのまるまるしたクルミがまだ生きていることにみんな驚く。ロバたちが守ってくれているのかどうか。飼い犬が餌食になるパターンでは、オオカミ一匹が家の近くにきて犬に後を追わせ、家から離れたところで待ち構えていた3、4頭で襲いかかるという。

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クルミがロバたちとドアの外に顔を出さなくなった2日後。藁ロールを置いてある洞窟の向かい側の小川脇の雪の上に、大きな赤いシミを見つけた。周りにはオオカミの大きな足跡がたくさん。何が起きたか想像して愕然とした。心にぽっかり穴が空いた。家に帰ると暖かい松葉茶をそそいだマグカップを両手で包み、湯気越しに窓の外を眺めながら、クルミがいた5年間の楽しい時を思い出す。紅色のアマリリスが咲いた朝だった。クルミ、今まで本当にありがとう。

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動物たちが食べ物に困る冬、オオカミの餌は置けないけど、小鳥たちには餌場を作った。大きな松ぼっくりにピーナツバターを塗って、野鳥が好むという種ミックスを振りかけた。

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オレンジの皮と小鍋には、ラードを溶かして種を混ぜ、それを詰めて

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固まったら、家の周りに吊るした。

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窓際に小鳥が止まりに来てくれたらいいなと思うも、残念ながら私は一度も目撃したことがない。

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北側の窓の外に吊るした鍋の餌場。誰か来てる!

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シジュウカラ目撃。ゆまはコマドリを見たそう。

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ヨガを習いに行っているガブリエレの家の窓際にはよく小鳥がとまっているので聞くと、鳥たちの種類によって好む種が違うそうで、チアシードや皮を剥いてあるヒマワリのタネなどはほとんど食べず、麻の実などは潰した方が食べるそう。ガブリエレは窓の外には果物を置いていて、野鳥用の種は家の向こうに作った餌場に置いている。

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そういえばニワトリ小屋に行くとたまに小鳥が小窓から飛んで行くのを見かける。

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これも窓際にも置いてみるとしよう。春になったら子育てに忙しい親鳥たちがたくさん来るといいな。

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寒くなるとニワトリは卵を産まない時期があると聞く。うちのニワトリ3羽は秋にしばらく卵を産まない時期があったけれど、ここのところ2、3羽毎日産んでいる。

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1月11日は天赦日でかつ一粒万倍日だった。「今日、子どもに産みたての卵を食べさせると一年健康だって。大人は金運アップ!」と友だちに聞き、産みたて卵ならありますあります、と、縁起担ぎでみんなで食べた。前日のと合わせて4つあったので、子どもたちは目玉焼きに。私は生で卵がけご飯。

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シンプルで贅沢。

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今年になって始めたことがいくつかある。そのうちのひとつは、ピアノ。たえより小さい時から弾いていたけど、12歳の時、父の転勤でアメリカに越してからぴったりやめた。毎日3時間の練習は楽しいものではなかった。それからほとんどピアノを弾くことはなかったけれど、30年のブランクを経て、今また弾き始めた。きっかけは、ボローニャから遊びに来た友だち家族の中学生のお兄ちゃん、イザック。うちのプールで飽きることなくバク転して飛び込んだり、パオロに木材で傾斜を作らせて自転車でアクロバティックなことをしたり、とにかく元気で陽気。そして何気無くピアノを弾きだす。有名な曲から自作まで、決して上手くはないけど、なんとも自由で楽しそう。イザックは私がピアノを弾いていたと聞き、「何か弾いて!」と言ってきた。そんなこともきっかけで、2年前親友のユリアにプレゼントされたドビュッシーの楽譜を開き、小学校3年生の頃完璧に弾いていたアラベスク第1番を練習し始めた。今までも何度か弾き始めるチャンスはあったけど、続かなかった。何事もタイミングだ。ゆまは中学校でピアノを専攻して、週1回のレッスンがあるものの、先生が何度も変わってなかなか進んでいない。でもイザックに触発されて、課題曲以外でも弾きかじるようになった。そして私が何度言っても反発された、できないところは根気よく練習することを、私がそうしているのを見てやるようになった。言うよりお手本になるのがいちばん。という教えを身をもって学んだ。

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夜明け前の大好きな色の空と白い大地。

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霜の結晶に覆われた草原。

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銀色の世界を眩しく照らす太陽。真冬の凛とした空気とこんな風景が、私の中の眠っていた記憶と感性を刺激したようだ。今では、仕事に取りかかる前や休憩がてらにピアノを弾いている。楽しくピアノを弾けるようになり、何かブロックされていたものが解き放された感じがする。

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今月からイタリアは一層ウイルス対策が厳しくなった。今までウイルス陰性証明(一回15ユーロ、2000円ほどで、48時間有効)で得られる基本のワクチンパスポート「グリーンパス」があれば、大抵のことはできていたのが、ワクチン摂取者と回復者に与えられる「スーパーグリーンパス」(6ヶ月の期限付き)がないと12歳以上は飲食店および公共交通機関も使えなくなった。ボローニャまでバスで通学していた高校生の子を持つ友だちは、片道40分車で送り迎えになった。理系の高校に行きたかった中学生の友だちは、バスに乗車できないからと、泣く泣く地元にある唯一の高校(農業高校)を選んだ。12歳以上はバスケ、体操、クライミングなどクラブ活動もできなくなり、友だちと大好きだったスポーツをすることもできず辛い思いをしている。さらに2月15日以降は50歳以上の労働者は「スーパーグリーンパス」が義務化される方針で、このままいくと職場への立ち入りが禁止、職務停止となる。年金もこのパスがないと受け取れなくなる。しかも接種しないと罰金。町では警察がワクチンパスポートのコントロールをしている。

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この町でバールやブティックを持っている友だちで、さまざまな理由からワクチン接種を先送りにし続けていたものの、厳しくなる制約や周囲のプレッシャーから否応無く摂取した人たちは、接種後早々に皆感染し、忙しい年末年始に10日以上休業。今月中旬になっても営業している店は半分ほどだった。冬休みに親戚や友だちで集まって感染者が多数出ていたけれど、無事だったのは回復済みで免疫があった人と、摂取していなかった人ばかり。これはこの町だけの話ではない。テレビやラジオでは病院はワクチン摂取していない人たちで溢れていると報道されるが、実際はワクチンを2回済ませている人が大多数。3回目を接種していない人は無接種扱いにされている。子どもたちの感染、入院率が上がっているというが、骨折など別の理由で入院した子たちがウイルス検査をされ、陽性だとウイルス感染のためと数えられる。5歳以上が接種できるようになり、子どもたちのクラスメイトは9割以上接種済み。しかも接種後陽性になり休んでいる子が多数、でも無症状の子も多い。HIV=エイズだと思いがちだけど、健康な人3000人を調査したら8%は陽性だったという記事を読んだことがある。陽性と発病はまったく別のことだ。

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HIV発見でノーベル賞を受賞したフランスのウイルス学者、リュック・モンタニエ教授や、mRNAワクチンの開発者、ロバート・マローン博士は、特に子どもたちには取り返しのつかない、永久的なダメージを与える可能性のあるワクチンを接種する危険性を訴え続けている。私はワクチンが出回る前から危険性を訴える医師や研究者の報告、証言を聞いてきて、当初は半信半疑だった部分もありつつも、心の準備はできていた。そして今、ワクチンパスポートや隔離キャンプなど数ヶ月前には陰謀説と言われていたことが次々現実化している。ナチュラルイミュニティ(自然免疫)という言葉はインスタグラムのハッシュタグから消され、ビルゲイツのソーシャルメディアにはコメント欄はなく、マローン博士が示唆するマス・フォーメーション・サイコシス(集団形成精神病、一種の集団催眠状態)という言葉はGoogleで検索禁止になり、博士のTwitterは説明無しで半永久的に削除された。メディアのコントロール及びセンサーシップは半端ない。

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イタリアでは8割以上がワクチン接種済みとされている。この町の人口は4000人。界隈の町を含めるとワクチン未接種者は1000人はいるという。政府が提示する数字は操作されているとしか思えない。最近、この町と近郊の町の同志たちのグループに入った。去年5人で始めたという情報操作反対グループ、今では90人近くになった。今まで野外やレストランで集まっていたそうだけれど、今では集まれる場所がないというので、私のアトリエでよかったら、と提案したら、夜な夜な30人近く集まった。

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会合には、在宅でウイルス感染者の治療をしてきて停職扱いになった勇気ある医師、元ボローニャの警察副局長、弁護士、ジャーナリストほか、さまざまな分野の同志が集まり、医療のこと、法的なこと、実務的なこと、人材や資源のことなどを話し、地域の結束を深めることが目的。みんな、NOVAX(ワクチン反対)と呼ばれ社会的に締め出されている人たち。言い換えれば、コロナワクチンファシズムに反対し、命令、要請多数派に従うことに疑問を持ち、基本的人権を放棄しない人たちだ。

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こんなファシズムに反対する地域密着グループがイタリア中でたくさん生まれている。政府はロックダウンで人々が集まることを禁止し、主流メディアで操作した情報で恐怖を与え続け、客観的に物事を判断できない精神状態にしてきた。都合の悪い情報は削除。科学的で統計だった情報を発信する医師や研究者は口封じ。免疫を高める食事や健康的な生活習慣を訴えるウェルネスの分野の人たちも、分裂ではなく愛と結束を訴える活動家もセンサーシップに引っかり、ソーシャルネットワークから消されてきた。人々の生活は破壊され、貧困層は増えるばかり。反対に一握りの人たちはこの2年で何兆円の利益をあげている。何かおかしい。

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先日、親友と話していた時のこと。彼女はお姉さんのワクチンパスポートを使ってこの状況をナビゲートしていると聞いた。自分のIDと照らし合わせる必要がない場合は、それですり抜けられることがいろいろある。アメリカ発で信頼性が高いと言われるワクチンがイタリアでも出回り始めるかもしれず、その時までに子どもたちもワクチン接種をしないと通学もさまざまな活動もできないようになるのなら接種させるつもりと言っていた。行動派の彼女、自分が動けば変えられることはなんとしてでも変えるけれど、今の状況は自分は無力で変えられない。だから、抜け道を見つけてやりたいこと(文化的なこと)はやり、子どもにも劣等感なしにいろいろな経験をさせてあげたいと言っていた。

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一大の信頼を置く親友と私のスタンスには大きな違いがあった。私はこのファシズムに服従するつもりは毛頭ない。このまま何も言わずに従っていたら、後の世代にも自由はない。この状況下、沈黙は承認だと思う。ソーシャルメディアではときどき自分のコアに響いたことをシェアしている。物議を醸し出すようなことに触れると、ソーシャルメディアでは警告が出て、アルゴリズムなのか観覧数が激減する。それでも構わない。シェアすることが気にさわった人は去っていったし、同調した人とは一層深く繋がった。私は自分が得た情報が絶対だと思っていないし、押し付けるつもりも毛頭ない。でもシェアするのは軽い気持ちでではない。あとは各々が調べて判断すればいいし、そうすべきだと思う。

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そしてまた、いつものように日は登る。朝焼けの空に満月が重なる1月の明け方は特別好きだ。この空に、大地に、宇宙にインスパイアされて作った作品、大地の女神、ガイア。

220131_57_bearbrick-gaia1.jpg*BE@RBRICK TM & © 2001-2022 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved. Photo P.M.Ken

ベアブリック*生誕20周年を記念して、去年12月に東京で開催された「BE@RBRICK WORLD WIDE TOUR 3」。世界各国100人のアーティストがデザインした100個のベアブリックが展示されるという一大イベントに、私もガイアのベアブリックで参加させてもらうことになった。

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朝焼け色のボディにまとったのは、朝露に濡れた野の草花で飾られたドレス。胸には天と地を結ぶ虹。第一のチャクラからは命のエネルギー、光の蛇が目覚めて上昇している。首元には自然物すべてに存在する磁場エネルギーの形、トーラス体をしているリンゴ。

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再生と復活、変化の象徴、蝶は、自由、変化、そして喜びの象徴。小さなベアブリックはマクロの世界とミクロの世界は同じであることを表している。

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年が明けてあっという間に1カ月。世界的にさまざまなポジティブな動きが起きている。規制がエスカレートすればするほど人々は疑問を持ち、団結し、パワーは自分たちにあることに気づく。革命の時を迎えている感じがしてワクワクする。変化はチャンスだ。既成概念は捨てて、好奇心と勘を頼りに導かれるまま今を大事に生きていこう。

小林千鶴

イタリア・ボローニャ在住の造形アーティスト。武蔵野美術大学で金属工芸を学び、2008年にイタリアへ渡る。イタリア各地のレストランやホテル、ブティック、個人宅にオーダーメイドで制作。舞台装飾やミラノサローネなどでアーティストとのコラボも行う。ボローニャ旧市街に住み、14年からボローニャ郊外にある「森の家」での暮らしもスタート。イタリア人の夫と結婚し、3人の姉妹の母。
Instagram : @chizu_kobayashi

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