ボローニャ「森の家」暮らし

ナターレは愛を分かち合う時。感謝の波動が響き合う12月

早送りのごとく駆け足で過ぎ去った12月を振り返る。

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ロウソクを灯してセージを焚いて、巻き戻し、巻き戻し‥‥‥。

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12月はみんなが楽しみにしているナターレ(クリスマス)の季節。枝がなくては始まらない。いつものように近所のドナートの森に、モミの木のほかナターレのお飾りに丁度いい枝をもらいに。

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今年ははじめて門のところも飾ってみることにした。

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赤い実や大きな松ぼっくりも一緒に。夜には小さな電飾が点灯して、より季節感が出るように。

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126日は聖ニコラの日。サンタクロースの原型と言われる聖ニコラは、ドアの外に靴を置いておくと、5日の夜中に贈り物を届けてくれるという。これはイタリアではごく一部の地域の人たちに知られた習わしだけれども、ドイツ、ベルギーほか北欧では盛大に祝われる。

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子どもたちが小さい時からドイツ人の親友ユリア一家が泊まりに来て一緒に祝ってきた聖ニコラ、今年はうちだけだったけど、いつものようにお祝い。子供たちは自分の一番大きいブーツ玄関の外に並べて、贈り物を楽しみに待つ。

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翌朝、あったあった、プレゼント。ブーツの中にはクルミやアーモンド菓子などが。‥‥‥実は、夜中にロバたちがきて、ブーツに入っていたナッツやお菓子は袋ごと食べられてしまった。幸い少しだけ残りがあったのでよかったけれど。来年は明け方に来てもらわないといけなそう。

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128日は、無原罪の御宿りの日で祝日。この日からナターレの季節が本格的に始まり、ツリーのデコレーションなどを始める。今年はペーパークラフトのデコレーションを作ってみた。紙袋を糊で貼り合わせ、開くとこんなじゃばらに。

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角を切り落として丸く開いてくっつけると、星型のできあがり。

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子どもたちと一緒にできるこんな飾りは、作るプロセスも楽しいもの。今年は三女のたえしか手伝ってくれなかった。

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キャラクターの違う三姉妹みんなを巻き込むのは手やすいことではない(割と餃子の皮つくりはみんな手伝ってくれる。早く食べたいからだろう)。

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次女のみうは珍しく絡まった電飾を解いてくれた(途中まで。)ツリーは根っこごと売っていたものをパオロが「たえがずっと欲しがっているから」と買ってきたけれど、根っこは少ししかなく、残念ながらきっと生き延びられないと思う。過去に友だちが買ったこんなツリーを譲り受けて植えたけれど、植えた早々ロバたちに食べられてしまった。

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この木も外に置いておいたら食べられるだろうと思いきや、なんと食べられずにいる。ロバたちは毎晩キッチンのガラスのドアのところにやってくる。友だちのバールから数日たったブリオッシュをもらうようになり、それをあげるようになって以来1日も欠かさずにやってくるようになった。ブリオッシュがなくてニンジンだけあげた日には、不服なのだろう、ドアノブをかじって足踏みしていた。甘やかし過ぎたようだ。

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12月は上旬に数日霜が降りたり霧が降りたりしたくらいで、例年にないくらい晴れ渡り暖かい日が続いた。

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マドンナ・デイ・ボスキ、森の中の聖母マドンナという素敵な名前のこの村には湧き水が汲める場所があり、教会の向かいのポルティコには、湧き水はあちら、と道しるべ。

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ずっと雨も降らなかったからだろう、水も随分少なかった。春など水が多い時は、たくさんの瓶を持って水を汲みにくる人も見かける。神社で手や口を清めるように、教会の近くにあるこの湧き水は何か神聖な気がして、この日はよく持ち歩いているクリスタルを御清めした。

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外は質素な教会、中はフレスコ画にパイプオルガンもあり思いのほか立派。

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この時期どこの家にも飾られるプレゼーぺ。ジェズ・バンビーノ(イエス・キリスト)の誕生を再現したシーンをメインに、東方の三賢人や昔の生活風景を再現したジオラマで、この教会でも大きなものが飾られていた。ジェズ・バンビーノはクリスマスイブのミサの間、日付が変わり25日におかれる。

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この教会のプレゼーぺには、ちゃんと向かいのポルティコが再現されている。

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このあたりで誰よりもすてきなプレゼーぺを飾っていると思うのは、ジリオーラ。風景は全て手作りで、毎年建物が増えてバージョンアップしている。これはうちの町の商店街からメインの広場にある教会。そっくりそのまま。

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今シーズン初登場は、ジリオーラが育った近所の村の教会と、電柱と電線。

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畑から屋根のレンガまで、本当によくできている。

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ジリオーラは、娘のミレーナとたくさんのお菓子を作って迎えてくれた。

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ミレーナの向こうにあるキッチンストーブは、かわいいだけでなく料理もできて部屋も温めてくれる優れもの。うちにもあるけれど、どうやら吸気と排気に問題がありキッチン中が煙くなるのでこの冬は1度しか使っていない。

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12月は友だちもたくさん来たけれど、お呼ばれする機会も多い。

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この時期、特別友だちの家に行くのが楽しみなのは、みんなのナターレのデコレーションが見られるから。アルフレッドとクリスティーナ宅は、ボローニャを見下ろすサンクチュアリー、サン・ルカのふもとにある。

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年を重ねるごとに集まってきたあれこれが家中に飾られて、ポップアップ自宅ギャラリーのようで楽しい。

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アルフレッドはグラフィックデザイナー。クリスティーナとベジタリアンお弁当レストラン、パスト・ノマデもやっている。

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かぼちゃのリゾットにクリスピーケールほかたくさんの野菜のサイドディッシュが並んだ。今日の料理担当はアルフレッド。クリスティーナはいつもレストランで料理をしているので、家ではアルフレッドが料理することがほとんどだとか。ふたりは来月結婚式を挙げるので、クリスティーナはドレスの候補を着て見せてくれて可愛かった。

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夕方、サン・ルカとボローニャ旧市街をつなぐポルティコを下って街中に。

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ボローニャ旧市街のメイン広場には、毎年大きなツリーが飾られる。近所に住んでいた時は、この広場にある図書館に毎週通っていて、子どもたちはいつもツリーに目を輝かせていた。

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通りはイルミネーションで華やか。

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毎年たつフランスのクリスマスマーケット。夜はオイスターとシャンパーニュバーも大にぎわい。

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このお花屋さんのウィンドーはいつも素敵。

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ナターレの空気溢れる町を歩いたら、ジャーナリストのべべと一緒に、最近修復リフォームが終わったボローニャの歴史的映画館、モデルニッシモに。

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1915年に完成した建物の地下に15年ぶりにオープンしたこの映画館は、オープンした当時の雰囲気をより感じられるように、壁画のグラフィックから座席のディテールの細部までこだわって作り込まれている。

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すべての座席にはスター俳優や監督の名前が金の糸で刺繍されていて、チケットにも番号とその俳優、監督の名前が書いてある。この日観たのは1949年の作品でニューヨークを舞台にしたミュージカル映画『On the Town (踊る大ニューヨーク)』。当時の街や人の生き生きした感じが新鮮で、特にみうはまた観たい!と言うほど気に入っていた。それもこの映画館で観ると、タイムトリップしたようで特別感がますますアップ。

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カテリーンとロレンツォの家もナターレ一色。

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子どもたちと作ったというフィンガーフードもパーティ感溢れて素敵。

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ミラとクロエがレシピを選んで作った、敏腕シェフ、オットレンギのアボカドとグリーンピースのスープ。

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ミラがトッピングで仕上げてサーブ。

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カテリーンとロレンツォはボローニャに2軒お店を持つ大人気生パスタショップ、ラ・スフォリア・リーナのオーナー。お店のキッチンで作られたラザーニャは、クラシックのラグー(ミートソース)とベジタリアンのチーマディラーパ(菜の花のような野菜)。

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デザートの前にいただいた贈り物は、カップに名前やデザインを描いてオーブンで焼きつけた家族それぞれのマイカップ。それに、カテリーンたちのお店でも販売していたナターレのビスケット。

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 散歩に出た後にパネットーネ。うちの近所の素敵パン屋さんでボローニャにも数軒ショップがあるカルツォラーリのもの。

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カルツォラーリのグラフィックはアルフレッドのグラフィックチームが担当している。

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毎年箱のデザインもとても凝っていて感心してしまう。バゲットを挟めるようになったショッピングバッグは12月の新作。

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パネットーネには『Auguri』の飾りを添えた。いろいろなシーンで使われる言葉で、「おめでとう」「たくさんの幸せが訪れますように」という意味もあり、この時期の挨拶に欠かせない。

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毎年何かしら手作りの贈り物を用意していて、今年は『Auguri』の飾りと、手作りチャイスパイスミックスを。カルダモン、クローブ、生姜、フェンネルシード、ナツメグ、ブラックペッパー、シナモン、スターアニスを炒って粉砕して作るスパイスミックスは、生姜を増やせばジンジャーブレッドにも使えて便利。

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それに手作り天然酵母パン、地元のオーガニックレンズ豆やファロ小麦などを。贈り物はできるだけ自分で手作り、もしくはローカルのものや作り手が見えるもの、個人商店で選んだものにしたいと思っている。あとは本。

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ナターレの朝。カゾンチェッロの庭園のガブリエッラから電話があり、ナターレのご挨拶。子どもたちに贈り物があるので、いつものところに置いておくので時間ができた時に取りに来てね、というので、早速チャイスパイスとレンズ豆を持って向かった。

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いろんなものをここに置きっこして交換してきたけれど、この朝は毎年いただく伝統のお菓子、ピンツァにジンジャーブレッドクッキーの森に素敵な絵本が。

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物音を聞いて、ガブリエッラがキッチンから降りてきて、直接アウグーリ!とご挨拶。時間があったら上がっていって、というのでお邪魔した。

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いつ見ても絵本の中の世界のよう。

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ガブリエッラのプレゼーぺは100年前くらいのもの。今のものと比べ物にならない完成度。

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夫で絵師のルーチョは毎年イラストの贈り物。今年はサンタクロースが100人の小さな庭師をプレゼントしてくれるという絵で、みんなガブリエッラが愛用している庭道具を持っている。ルーチョのメッセージに胸がほっこりした。「100人の小さな庭師が来るかわからない。でも願いが叶うとしたら、10人来るか、それともふたり、もしくはひとりかもしれない。僕はいつも君の脇にいることだけは確実だよ。すべての愛を込めて」。

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こんな言葉を贈られて、幸せね!

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この朝、いつものようにカードを引くと、こんなカードが。意味は、勇気、信念、決断力。『外的なものに頼ることはできない。本当に勇気を出し自分の信念のために立ち上がる時が来た。警戒心と恐怖に圧倒されたとしても、あなたの内なる炎が道を導いてくれるだろう』。

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一本のロウソクは何千本のロウソクに火を灯すことができる。それでもその光が弱まることはない。心配事や恐れに屈せず、各々が自分の内なる炎の威力を知り、その炎の光リレーをして周りをどんどん照らしていけば、きっと世界は変わるだろう。
それは魔法のように雪が降った12月のある朝。アリーチェの自宅兼スタジオを初めて訪れた。

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アリーチェは、ボローニャに渡って来たばかりの頃通ったカフェのオーナー兄弟のシスターで、挨拶を交わすくらいだった。それでも初めて会った時からその雰囲気に惹かれていた。カフェは当時住んでいた家のすぐ近所で、夫のパオロとはここで知り合った。パオロはカフェオーナー兄弟の両親、パオロとパオラ(!)の昔からの仲良し。お母さんのパオラはまるでネイティブアメリカンのようなオーラの人で、自由奔放な父親は当てにせず、4人の子どもたちは彼女がホメオパシーやマクロビダイエットなど自然派でたくましく育てて来た。

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うちのパオロは、自分のお母さんとパオラにだけは嘘はつけなかったという。ふたりとも、15年前既婚者だったパオロが、ボローニャに来て間もなかった私に特別な想いを抱いていたことをすぐに見抜いたという。

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パオラと一緒にたくさんのヒーリングの方法を学んだアリーチェ。アルケミー・クリスタルボウルを学び、コレクションしはじめたのも、パオラの影響だった。古代文明アトランティスに由来するといわれるクリスタルボウル。粉砕された天然の水晶を型に入れ、摂氏2000度前後の高熱で溶解し成形されている。これをマレットなどで叩いたりこすったりすると美しい振動音を奏でる。

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近年、水晶100%やほかの貴金属、ジェムストーン、鉱物などを混入して製造されたボウルが開発され、豊かな倍音を含むクリスタルボウルの共鳴振動音を浴びるサウンドバス(倍音浴)のヒーリング効果が科学的にも証明され、じわじわ注目を集めている(写真左上の黒っぽいものは何万年前の隕石を焼き込んだもの)。

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音波の伝導率は空気中より水中の方が高い。人体は70%以上が水であり、耳から脳を介して伝導される音波だけではなく、身体に直接伝導される振動刺激は、細胞レベルで想像以上の音波刺激をもたらせる。クリスタルボウルの共鳴音は、全身全霊を震わし、血液循環、代謝、分泌だけでなく、チャクラも共鳴、調整、活性化し、ボディ、マインド、スピリットのバランスを整えるといわれる。

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アリーチェと家族ぐるみで過ごすようになったのは去年から。バイブレーションやサウンドセラピーの話になり、アリーチェがクリスタルボウルを持っていると知って、数年前からサウンドバスに興味を持っていたので、機会があれば是非セッションを受けたい!と話したのが数カ月前。そして12月に入ってすぐ、パオラの夢を見た。それでアリーチェに連絡をしてみたら、自宅のスタジオが整ったからいつでもできるよ、という。その翌々日。雪化粧をしたなだらかな丘を登ったり降ったり40分運転して、アリーチェの家に。あとで、こんな素敵な演出をしたのはパオラに違いないね、とふたりで笑った。

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 サウンドバスを1時間浴びていろんなレベルでホカホカになったあと、家の裏の森に出かけて「パオラだと思っているの」という大きなクスノキを紹介してくれた。アリーチェたちが数年前に売りに出されていたこの家を見に来たと、夫のジョヴァンニはこの森には小さい時学校の遠足で遊びに来ていたことに気づき、特別な縁を感じたという。このクスノキに、一年半前に向こうの世界に旅立ったパオラの魂が宿っていると思えてならないというアリーチェ。パオラが「ご先祖さまの石」だと集めていた大きな石や、家中に飾られていた木やメタルの風鈴や飾りを、木の周りに置いてあげている。

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すべてのことに神聖なタイミングがある。アリーチェと今こんな風に繋がれたのは、お互いがそれぞれ成長し、波動がぴったり合った時、パオラが絶妙のタイミングで後押ししてくれたに違いない。パオラは生前パオラのお母さんの世話などで忙しく、本当にやりたかったヒーリングの仕事を本格的にやることができず、フラストレーションをためていたという。エネルギー保存の法則のごとく、パオラのエネルギーは消えて無くなった訳ではなく、形を変えて存在し続ける。アリーチェは、パオラが肉体的に近くにいないのは寂しいけれど、今は魂レベルでより近くに感じられ、向こうから手助けしてくれていると思えてならないという。

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毎年年を重ねるごとに、一年がすぎるのがより早くなっているように思えてならない。特に2023年は濃厚で本が書けそうなくらいドラマチックだった。外の世界は自分の内面の反映にすぎず、内面の世界が外側の世界を創り出しているということを、毎日のように考えた。そして世の中が荒れ狂っているように思える時こそ、自分の内面を見直し、呼吸を整え、ボディ、マインド、スピリットを整えることが大事だということを身を以て思った。

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人生はまばたきのごとく短い。渦中にいるとそれが終わりなく続くかのように思えるけれど、長~い目で見たらあっという間だ。人生は楽しむためにあるもの。それは、黄金色の朝日を浴び合奏する時。霜の結晶の美しさにうっとりする時。5羽の雌鶏がいるのに2羽しか卵を産まなくなっていたのがある朝3つ卵があった時。

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子どもたちがマカデミアナッツの固すぎる殻の開け方をあの手この手で試して大笑いする時。お鍋のいい出汁で作ったおじやが最高に美味しかった時。食事のあと片付けをしたあと暖かい暖炉の前に座って炎のダンスを眺める時。

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もう何カ月も、毎晩寝る前に感謝することを書き綴っている。楽しかったこと、心が満たされたこと、学んだこと、ハッとしたこと、失敗したこと、変だな、嫌だなと思うことに気づいたこと、友だちとお茶したこと、美味しいご飯を作ったこと、家族と一緒に過ごせたこと、そして今日もこうして生きていられること。

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感情、エモーションは、エナジー・イン・モーションという意味で、エネルギーが動いているということ。感情は特定の周波で波動している。それぞれの感情の周波のチャートを見ると、いちばん高い周波は悟りで700MHz以上。そして平和600MHz、喜び540MHz、愛500MHzと続く。

感情は喜びと同じ周波で、とても高い周波を発している。同じ周波を発するもの同士は共鳴することは、チューニングフォークを使った実験でも証明することができる。

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感謝することは、毎日いくらでもある。どんなことがあっても、気付いた時には感謝の周波に自身をチューニングする習慣をつけておくと、自然と同じ周波のエネルギーと共鳴して引き寄せ合うことができるのは、量子力学だ。なお、低い感情は、下から、恥20MHz、罪30MHz、無気力50MHz、恐れ100MHz、と続く。

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感謝の習慣を身につけたら、新しい年も、心が潤うエネルギーをどんどん引き寄せ、そのエネルギーを世界に還元したいと思う。大地をしっかりこの足で踏みしめて。

小林千鶴

イタリア・ボローニャ在住の造形アーティスト。武蔵野美術大学で金属工芸を学び、2008年にイタリアへ渡る。イタリア各地のレストランやホテル、ブティック、個人宅にオーダーメイドで制作。舞台装飾やミラノサローネなどでアーティストとのコラボも行う。ボローニャ旧市街に住み、14年からボローニャ郊外にある「森の家」での暮らしもスタート。イタリア人の夫と結婚し、3人の姉妹の母。
Instagram : @chizu_kobayashi

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