今の自分に意識をむける「マインドフルネス」とは。
こんにちは、都田です。2月3月は、行事やイベント続きであっというまに過ぎてしまい逃げる、去るなどとよく耳にしますよね。いっぽうで、ITの発達もあって24時間情報に浸かり、色々な刺激を受けていて、気持ちのスイッチも切り替わりにくい。そんなときこそ必要となるのが、「マインドフルネス」です。
「マインドフルネス」というキーワードは、流行りだしてここ数年になりますが、そもそもは集中力を高める仏教の修行のひとつ。2500年前から存在し、日本に伝わったのはなんと1500年前(飛鳥時代)!古くからある習慣であることと、今では科学的に実証された根拠がともなって、ストレスの軽減や思考をクリアにする効果は明らかです。
このマインドフルネスを体感できる場所があると聞き、訪れたのは、千駄ヶ谷にある日本初のメディテーションセンター「TRUE NATURE MEDITATION」。ニューヨークで45年の指導歴を持つ、世界的な指導者デイビッド・ニックターンさんによる「メディテーション」の特別講座が開催されました。
ここでは、さまざまなプログラムがあり、その入口を体感できるワークショップとあって、この日も満席。スタジオ内は男性と女性の割合が意外にもほぼ同数で、会社員、経営者、外国人などさまざまな背景を持つ参加者が集う場所でもあるようです。
デイビッドさんのほか、ワークショップの運営に携わる河津 祐貴さん、通訳で日本語のガイドを務める小池瑞香さんの解説もあり、初心者にもわかりやすい言葉でつたわるので、理論もすんなりと理解できました。
前半はデイビッドさんの「メディテーション」に向けた解説からスタート。この日は、「マインドフルネス メディテーション」を体験。床にリラックスできる姿勢を定め、呼吸をするとともに、意識を自分に向けるというもの。
後半は、約5分間の実践です。座布をお尻の下に敷いてあぐらをかくように坐り、同時に呼吸にとにかく集中。初めは、次の予定が気になったり、もの音に反応してしまったりするのですが、不思議なことにしばらくすると、とても心が穏やかになりはじめます。
一点に集中しているようで周り全体に、自然と意識がゆきわたる感覚も肌で実感できて面白い。先へ先へと頑張りすぎる現代人の場合、継続していくことで自身のおかれた状況を客観的にみることができるようになり、その結果、自分の生活を見直すきっかけにつながるのだそうです。
最後は、意識を集中させた体験を通じて、参加者それぞれが感じたことを共有し、他の人の感覚を新鮮に感じたり、直感や意識を集中させる基礎を自分のものにして持ち帰ることができることも良かったです。非常に満足度の高い内容に、継続して学んでみたいと思いました。
デイビットさんによるとご自身も、さまざまな感情のもと、日頃からメディテーションは欠かせないものなのだそうです。そして、健全な心身を作るためには良い食事が必要である(You are what you eat./あなたは あなたが食べたものでできている)と同様に「You are what you think./あなたは あなたが考えたものでできている)だとも。納得です!
ニューヨークのスタジオは、もてなす心が大切となる茶道や華道の先生も通っているんだそうですよ。ストレスフルな生活を送っている、今の生活に違和感を感じるというとき、自分自身の生活に役立てられる実践的なヒントがあるような気がします。ワークショップは、3月も開催されるそうです。気になる方は下記よりチェックしてみてくださいね。
▼David Nichtern ワークショップ
詳細やお問い合わせはこちら http://truenature.jp/tnm_workshop
・3月9日(金) 19:00ー21:00 オープンワークショップ
『心を飼いならす マインドフルネスメディテーション入門』
・3月10日(土)〜11日(日) 両日9:30ー18:30 2日間
マインドフルネス・メディテーション入門講座 (前半)
マインドフルネス・メディテーション入門講座(後半)
・3月15日(水) 19:00ー21:00 オープンワークショップ
『Compassion in everyday life 日々の生活で思いやりを育む』
・3月16日(木) 19:00ー21:30 オープンワークショップ
『 emptiness 空 について』
・3月17日(金) 19:00ー21:30 オープンワークショップ
『 Compassion 思いやりについて』
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