オーガニックコンシャスな生活

心温まる、節分の楽しみ方

こんにちは、都田です!2月3日は「鬼は外、福は内!」と豆まきで親しまれる節分ですね。季節を分ける前日に一年の邪気を取り除いて新しい年の福を招き入れる年迎えの行事です。

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私たちの生活に深く関わっている日本の自然や季節のイベントはたくさんありますよね。日常の生活空間にそれらの趣を素敵に取り入れている住まいは憧れです!

先日、都内で季節の室礼やテーブルで気軽に茶道に親しめるサロン.ド.ラ.ル.ミエールを開催されている下原光子先生(写真左)を訪ねました。畳の和室が備わってなくても、そこには自然を取り入れてうまく調和する「室礼」のヒントがたくさん。あまりに美しく丁寧なコーディネートに感激したので今回はその模様をご紹介します。

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実は先月も新春の室礼を拝見させていただいたのですが、心ときめくおもてなしの数々にとても感動しきり。現代の居住環境で心豊かになる生活を楽しんでいらっしゃるお宅なのです。

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そしてこちらは2月の節分の室礼。インパクトのある赤鬼や青鬼の登場で一見ゴージャスとなりそうですが、温かみのあるウッドテーブルの上には色数を抑えたメリハリのあるモダンな飾りつけにより、すっきりとした印象です。旅先や民藝品のお店で求め、少しずつ集めてきたものも多いのだそう。旅行でも出会いのアンテナを張っていらっしゃるのですね。

やわらかな春を感じる日差しにうっとりしていると下原先生の解説が始まりました。節分といえば本来、古代中国の自然哲学「陰陽道」を端に、北東(鬼門)から南西(裏鬼門)に抜ける気の流れの方向に邪気払いをする行事。冬の植物の枯れや死を経て、生命が躍動する春へ新たに気持ちを切り替える意味を持つそうです。

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豆は五穀豊穣の五穀の中で霊が宿るとされ、米に次いで神事で使われます。大豆は粒が大きく鬼をやっつけるのにぴったりかも!?「炒る=射る」と意味も重なるので節分では炒り豆を使用します。また豆の他にも重要なアイテムがあります。鬼の目潰しをする「柊(ひいらぎ)」、臭いで鬼を払う「いわし」など、いわしは地方によっては食す風習もあり、玄関先に飾ると良いそうです。

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お話を伺いながら、さぁ、厄払いするぞ!と意気込んでいても目の前の食欲の魅力には勝てず、、。実は、終始下原先生がこの日のために厄除招福を願ってご用意くださった老舗御菓子・鶴屋八幡の和菓子に目移りしていた私。こちらもぜひご注目いただきたいです!

手前左から招福の焼印をあしらった「福上用」。枡をかたどった「厄払」は白餡にきな粉を合せたきな粉餡入り。ここでも大豆!赤と青の鬼面のきんとん。小豆が怖い目を表現しておりました。

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こちらは気持ちが上がるカラフルな干菓子たち。お多福、升を象った美しさったら。蜂の巣や亀の甲羅、雪の結晶のような調和や安定を表す六角形の干菓子器も見逃せません。そして春にふさわしい京都柳桜園のお濃茶と薄茶で美味しくいただきました。

まだまだ寒さが続くようですが、心温まる日本の季節やならわしを通じてたくさんの福がみなさまに訪れますように♪

・サロン.ド.ラ.ル.ミエール
下原光子先生の室礼、テーブル茶道のクラスの模様やお問合せについては
インスタグラムからご覧いただけます。
Instagram:@pikachan55

都田恵理子

1976年生まれ。フリーランスPR、ローフードマイスター。2013年から自身の体質改善を図るため植物をベースにしたヘルシーな食生活にシフト。日本リビングビューティー協会・ローフードマイスターの資格を取得する。日本を代表するオーガニック化粧品ブランドで10年間PRを経験。オーガニックで美しく健康になることをテーマにウェルネスやビューティに関する旬な情報を発信中。

Instagram:@erikomiyakoda

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