
京都発! 世界で活躍するシェフの心躍るチョコレート
こんにちは、都田です! 京都からSDGsを実現するライフスタイルを発信するビオスタイル。今回は、そこで展開している人気のスイーツをお届けします。すでに話題になっているパティスリー「RAU」と、スイーツブランドの「Sachi Takagi」です。そこに携わるお2人の発表会が都内で開催されました。私は、チョコレートづくりのテーマに親しみを感じており、その日の食体験は忘れられないものとなりました。
にこやかな表情でお話を聞かせてくださったお2人は、高い芸術性を評価されているシェフパティシエ 松下裕介さん(左)とショコラティエール 高木幸世さん(右)。この秋パリで開催された世界のトップクラスのシェフが競う「ワールド チョコレート マスターズ’22」のワールドファイナル審査員長団に選ばれたニュースも話題になったばかり。高木さんは、アジア人女性で初となる選出だったそう。日本の私たちにとっても喜ばしいことですよね!
これまでに国内外の代表的なパティスリーやショコラトリーで活動してきたお2人。コスタリカのビーントゥーバーチョコレートをはじめ、厳選された食材の産地で目にした景色や、出会ってきた人々との交流を言葉にして伝えてくださいました。製作のテーマとして取り組んでいる“情景を形状で表現する”、“植物を育てる”という想いを直接聞くことができました。
会場には、たくさんのスイーツが展示され、こちらは、2019年12月に京都でスタートした「RAU」のデセール。“食べた後に浮かぶ情景を味わってほしい”、そのメッセージのように印象的だったのが、この「Oka」。平安末期の西行の和歌をテーマに桜を表現した、トンカ豆、ヨモギ、ベルガモットでできています。
私は、このお菓子をみた時、ふっと心が和みました。西行は、漂白の歌詠みとも呼ばれ、京都や吉野を周り、桜の名所を旅したことで有名ですが、桜の木の下に横たわった姿を描いた西行物語絵巻断簡を思い出し、その情景の余韻が語りかけてくるようです。
また、どのパッケージにおいても、洗練させることによって要素を削ぎ落とし、日本・古都の古き良き伝統と現代的なデザインが融合しているように感じるのも魅力となっています。
さて、発表会でもう一つの楽しみとなったのが、冬のギフトシーズンやバレンタインに向けた新作とリニューアルの試食会です! RAUからは、ボンボンショコラのIroに2つが加わるとのこと(画像:左)、南仏の夕暮れと共に時間の移ろいをイメージしたラベンダーとロゼワインが香る「Lilac」や高木から着想を得た「Yamabuki」などを味わいました。
そして、活動拠点のフランスと京都の街で見た瓦屋根をモチーフにした「Nami-Nami」(画像:右)。独自の定番スタイルを活かし、新作はコーヒー・バニラ・柑橘という新しい組み合わせ。松下シェフの「伝統を今、どう表現するか」のコメントのとおり、3つのフレーバーを融合させた記憶や情景から感じるおいしさとデザインが魅力だと思いました。
Sachi Takagiは、2度目のバレンタインを迎えるとのこと(画像:中央)。カラフルなグラフィックのChocographyに新たに3タイプを提供するそうです。「カカオをはじめ、植物原料が主役です」というコメントのとおり、植物性素材のみを活用したヘルシーな“プラントベース”の要素に、冬にぴったりな栗の味わいやバレンタインらしいハートや花のように見えるチョコレートなどが登場します。どれも本当においしかったです!
今回、ご厚意により、ご紹介いただいたチョコレートの一部を自宅に持ち帰り味わうことができました。日本とフランスでの経験をもとにしたセンスと技が織りなす作品に、今まで知らなかったチョコレートの世界をじっくりと再び堪能しました。「カカオを主題にしたお茶会にもお菓子を提供しました」という京都らしいエビソードも聞いて、私も抹茶を合わせて楽しみました。
皆さんにもこの体験をしていただきたいです。ぜひ、冬ギフト、バレンタインシーズンに味わってみてはいかがでしょうか。
所在地:京都市下京区河原町通四条下る2丁目稲荷町318番6
GOOD NATURE STATION 1F/3F
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RAU
https://online.goodnaturestation.com/c/brand/rau
Instagram:@rau_kyoto
Sachi Takagi
https://online.goodnaturestation.com/c/brand/sachitakagi
Instagram:@sachi.takagi
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