
10月17日(水)キックボクシング、格闘技、女流作家。
最近読んだ本→『ふくわらい』 西加奈子著
いま読んでいる本→『空の拳』角田光代著
この2冊、現在、書店で平積みにされている話題作ですが、
意外な共通点が「格闘技」なのです。
『ふくわらい』では、主人公の編集者・鳴木戸定が、
プロレスラーで作家の守口廃尊の担当となり、クライマックスで後楽園ホールに
観戦に行きます。格闘にこれまでまったく興味のなかった女子・定が、
後楽園ホールの熱気に包まれる描写、超おもしろいです。
そして、角田光代さんの『空の拳』。
角田さんが初めて挑戦するスポーツ小説なのだとか。
それにボクシングが選ばれたのは、格闘ファンには
と~~~ってもうれしいコト。
(ちなみに、今週ブログ当番の編集KIMは格闘技ファンです!)
『空の拳』はボクシングゆえ、ストイックに描かれていくのでしょうか、
これから読み進めていくので愉しみ~。
新米編集者・那波田空也がボクシング専門誌『ザ・拳』に
配属される、というところから始まります。
西さんも角田さんも、大大人気作家です。
フィガロの2011年2月号では角田さんに
『なくしたものたちの国』(松尾たいこさんと共著)の番外編を
書いていただいたり、西さんには今度執筆をお願いしていたり、
編集部も読者も大ファンのふたりがともに格闘に1歩踏み込んで
小説を書かれました。ぜひ読んでみてください!
西加奈子さんの『ふくわらい』、編集KIMにとって今年のナンバーワン小説になるかもしれません。プロレスのことだけが書かれているわけではありませんよ~。言葉・顔・表現・偏見などについて、深く深く考えさせられる内容です。読後、新しい心と目で、世界が見られるかも。
西さんの小説も角田さんの小説も、主人公が編集者、そして、格闘の世界へ引きずり込まれる、という共通点。表紙イラストみてください。リングロープって、フランス国旗と同じ、トリコロールです。
と、話題小説から格闘熱をあおってきましたが、
ここからは最近ハマったキックボクシングについて書きます。
10月14日、まさに格闘の聖地、後楽園ホールに行ってきました!
新日本キックボクシング協会興行の、MAGNUM 30 。
お目当ては江幡塁(えばた・るい)選手。
彼、双子なのですが、兄の睦(むつき)選手ともども、
階級違いでふたりともチャンピオンなのです。
江幡兄弟は、動きに無駄がなくてシャープで、見ていて爽快。
ルックスもいいしスター性あり!と思います。
もちろんこの試合、江幡塁選手の勝利~。
いま金髪の江幡塁選手。余談ですが、対戦相手のワッタナ・シットゲーオバンティット選手の二の腕の紐、タイ人の選手などは必ずつけているのですが、ビーズなどで作ったら女の子もできるおしゃれなアクセサリーになるんでは?と興味津津。
右側は兄・睦選手。先月は秒殺で勝ちました!
メインイベントの日本ウェルター級タイトルマッチには感激――。
王者・緑川創選手に、大塚隼人選手が挑戦、
緑川選手からパンチを浴びても、メゲない大塚選手、
その光景に、なんだかしびれました。
粘るって、泥くさいですが、人間の魅力のド真ん中行ってる、
って思います。
左側の写真は、後ろ姿が緑川チャンピオンです。
リング間近で見ていたのですが、パンチが当たったときに、
汗が霧吹きみたいにじゅばっと飛び散るのは、異様な臨場感です......。
選手の表情がよく見えると、
格闘はまるで「映画のようなおもしろさ」を放ちます。
ボクシング映画に名作が多いのも、狭いリング内で展開する
人と人との闘いが、最上級のドラマになるからでは?
カルチャー好きのみなさまも、今度ぜひ格闘技観てください。
いい試合は、極上の映画がくれるような悦びを味わえますよ。
江幡兄弟のサイン入りパンフです。ずっとプライドを見続けてきたので、解散になってしまったときは心底がっくりきました。最近、キックボクシングを見始めて格闘モード再燃です。危ないけど、ガチで、マジで、カッコいんです。
そうです、そうです、そういえば、
2012年12月号(10月20日発売号)の
『週末デトックス、最旬メニュー。』では、
キックボクシングジム、バンゲリングベイ恵比寿ジムでの、
女性もできるトレーニングメニューを紹介してます。乞うご期待!
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