
大人の子ども心をくすぐる「雑貨展」に行ってきました!
こんにちは、編集部のYTです。
桜の開花もまもなくです、待ち遠しいですね。
週末に六本木のミッドタウンにある21_21 デザインサイトで開催中の「雑貨展」へ行ってきました。2月26日から開催されていますが"雑貨"という言葉にびんびんと惹かれていたにも関わらずなかなか時間がとれず、ようやく訪れることができました。
21_21の展示は、デザインという視点から日常のさまざまなものを再考する企画展がいつも行われていて大好きなミュージアムです。これまでにも「テマヒマ展」や「コメ展」、「単位展」など、普段私たちが触れていたはずのモノたちの新しい見え方や、とらえ方、考え方をたくさん教えてくれる楽しい、そして気づきの多い展示が開催されています。
今回の展示も、工芸や民藝の人気が再燃している昨今に日常の生活にある日用品ならぬ"雑貨"に着目した展示。いったいどんなもにが集まっているのだろう!とわくわくしながら向かいました。
会場には、雑貨をテーマにした作品や、クリエイタ―の方それぞれの雑貨のキュレーションブースがあります。
まず現れる、「松野屋行商」。江戸~明治期に都市の発達にあわせて、ホウキやカゴを荷車にのせて売り歩く行商を現代の日用品で再現。積み上げのバランスと迫力がすごいです。
懐かしい!クマのシャボン玉。「雑貨展の雑貨」エリアには、ありとあらゆる雑貨が。
アートディレクターの平林奈緒美さんの雑貨。やはりかっこい!
銀座で一冊だけを販売する書店を運営している森岡書店の森岡督行さんの雑貨には、資生堂意匠部の山名文夫デザインのあぶらとり紙や資生堂パーラー銀座本店限定商品などが明治期の銀座中央通りの写真とともに展示されていて、森岡さんのこだわりがつまっています!
本誌で連載中のスタイリストの岡尾美代子さんの雑貨棚。「LOST&FOUND」。
家庭内行方不明、持ち主からの存在を忘れられたものなど"かわいそう"な雑貨が袋に入り、可愛いタグとともに棚所せましに置かれていました。
これを見ながら、自分の家の中のあらゆる雑貨たちに思いを巡らせてみたり。
我が家にもある無彩色のマトリョーシカを発見!少し嬉しくなりました。
個人的に大好きなフィリップ・ワイズベッカーさんによる雑貨のイラストがまた可愛い。
シンプルな作品ですが、なんだか愛着がわいてしまう、あたたかみがあります。
「雑貨」といっても考え方も集め方も人それぞれ。
会場にはディレクターである深澤直人さんのメッセージがありました。「...人はモノに疲れているし流れの速い時の移り変わりに戸惑っている。だから〈雑貨〉は心を落ち着かせてくれる。...」と。普段見慣れて、使いすぎて当たり前の雑貨であっても飾り方、見方を変化させることで、可愛くて素敵なモノであることに気づくかもしれません。そしていろいろな人の生活を感じることができる「雑貨展」にぜひ足を運んでみてください!
企画展「雑貨展」
期間:2016年2月26日(金)~6月5日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
東京都港区赤坂 9-7-6
Tel. 03-3475-2121
開)10:00〜19:00(入場は18:30まで)
*4月28日(木)は関連プログラム開催に合わせて、通常19:00閉館のところを特別に22:00まで開館延長(最終入場は 21:30)
休)火(3月15日、5月3日は開館)
www.2121designsight.jp/
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