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2日半だけの限定公開。話題のジャン・プルーヴェ展へ。
こんにちは、編集YKです。
先日ニュースでもご紹介した、今週末に限定公開される『ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン』展のプレビューに行ってきました。
場所は、フランス大使公邸。完全予約制で、当初は今週末、10月22日(土)、23日(日)の2日間700名限定公開だったところ、あっという間に予約が埋まり、急遽、23日(日)夕方と24日(月)に新たに枠が設けられましたが、そちらもすべて満席……期待度の高さが伺えます。
そこで、少しでも展覧会の様子をお伝えできたらと思います。
「スタンダード・チェア」をはじめ、プルーヴェの手がけた家具の数々がこうして一同に会するのを見られるだけでも貴重なのですが、今回の展覧会は、日本国内ではあまり見られる機会のない、建築作品がフィーチャーされているのも特徴です。
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1901年、パリ生まれのプルーヴェは、第二次世界大戦後、フランス政府の命を受けて、避難民のために仮設住宅の設計を手がけています。
そうした仮設住宅は、すでに特許を取得していたという、特徴的な門型フレームを用いて、迅速に組み立てられ、必要に応じて解体し、別の場所へ移動して再度組み立てられるようにデザインされています。戦後不足していた鉄鋼素材は最小限に抑え、木製の軽量なプレハブ素材を使用することで実現したそう。
そしてこちらが、日本初公開、世界に2点しか現存しないという《F 8×8 BCC 組立住宅》。実物が大使公邸の庭に出現!
プルーヴェが、親交の深かった建築家ピエール・ジャンヌレと恊働で手がけた組立住宅。内部デザインは建築家・デザイナーのシャルロット・ペリアンによるもの。木製の壁とグリーンに塗装された窓枠が美しく、中に入ると、プルーヴェ、ジャンヌレ、ペリアンの家具が実際に配置されています。
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プルーヴェの父であるヴィクトール・プルーヴェは、アール・ヌーボーの一派であるナンシー派の工芸家で、葛飾北斎の影響を受けており、そんな環境で育ったプルーヴェの手がける組立住宅に、日本の木造建築との共通性が見られるというのもうなずけます。窓から見える自然と調和して、とても居心地のいい空間でした。
展覧会の副題にもあるように“組立と解体のデザイン”であるプルーヴェの組立住宅は、環境にも配慮されていて、そして美しく、現代のニーズにもこたえてくれるすばらしい発明だと感じました。
フランス大使公邸の日本庭園ともプルーヴェの家具が調和しています。
絵画作品や図面、仮設住宅組み立てのムービー、アーカイブ資料なども展示されていました。チケット予約済みの方は、ぜひ今週末、楽しんでいらしてください!
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