
エルメスの手しごと展。
こんにちは、編集MSです。
今日から3/19(日)まで、表参道ヒルズB3Fのスペース オーで開催している
『エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”』のレセプションへ行ってきました!
表参道ヒルズのスペース オーは、フィガロジャポンでも25周年イベントを開催した思い出の場所。今回はエルメスのアトリエに姿を変えて来場者をお出迎え。
ここにフランスからエルメスの職人たちが集まっていて、
各ブースごとにその技を披露してくれます。
メゾンの原点とも言える鞍職人にはじまり、
時計職人からシルクスクリーンプリント職人まで!
通訳の方もいるので気になることもどんどん聞けちゃいます!
こちらは“La Roulotteuse”(縁かがり職人)。エルメスのスカーフに最後の仕上げを施す職人さん。
エルメスのスカーフはよく見ると端がくるくると巻かれた
トリミングのようになっており、これを「ルロタージュ」と呼ぶんだとか。
フランス特有の巻き縫いという技法だそうです。
“L'imprimeur sur Soie”(シルクスクリーンプリント職人)。シルクスカーフに色を乗せていく職人さん。
「カレ」をはじめとするエルメスのスカーフは
美しく入り組んだ模様と鮮やかな発色が魅力ですが、
この作業を目の当たりにすると、「こんな真っ白のシルクが
あの模様になるんだ~!」と感心してしまいます。
“L'horloger”(時計職人)。何百もの小さな部品をパズルのように組み合わせて機械式時計を作るそう。
腕時計に使われる部品。1ミリにも満たない極小パーツも!
この時計職人さん、眼窩にルーペをはめています。
ホリが深くないと固定できなさそう……なんてことを考えながら
職人さんの手元を見つめていると、その作業の細かさに思わずくらくら。
シンプルな時計でも100個、複雑な造りのものだと1000個以上もの
パーツが必要になるんだとか。
“Le Gantier”(手袋職人)。湿り気を与えて柔らかくした革を、職人の手でパイ生地のように引き伸ばしていく。
ここで真っ先に目を奪われたのは職人さんのエプロン!
キャンバス地に上品なベージュのレザーストラップ。
こ、こんなに素敵なエプロン見たことない!!!
商品化されたら欲しいです……。
エルメスの手袋はしっとりと柔らかで、まるで自分の肌のようですが、
その秘密がこの職人技にあるとは。
いつかエルメスのグローブをさらりと身に着けられるような貴婦人になりたいものです。
エプロンのみならず、各オブジェを作るツールに至るまで美しくてうっとり。さすがはエルメス。
会場を奥に進むと可愛いお姉さん。なんと彼女も職人さん!
“Le Confectionneur de Cravates”(ネクタイ縫製職人)。理想的なしなやかさを保つため、ひとつひとつ手縫いで仕上げるそう。
平面的なシルクツイルの生地が、なめらかな手つきで
針を通されていくごとに立派なネクタイへと変身していきます。
若い職人さんも熱心に作業しているのを見ると、
「こうして伝統が受け継がれていくんだな~」となんだか感動。
そして、見逃さずに観てほしいのがエントランス付近にあるクリスタル職人のコーナー。
ラボを思わせる“Le Verrier”(クリスタル職人)のブース。
いま話題のVR(バーチャルリアリティ)システムを導入していました。
360度の映像を通して、クリスタルガラスの工房を体感!
背後はもちろん、上を向いても下を向いても映像が続いていて、
どうやって撮影したんだろう??と興味津々。
何度もキョロキョロしてしまいました。
伝統的な職人技を大切にしながら、
こういう最新技術もいち早く取り入れているあたり、
「やっぱり一流のメゾンは違うんだな~」としみじみ。
すっかり大人の社会科見学気分で満喫しました。楽しかった~!
会期中、もう一度足を運んでしまいそうです。
「家に帰ったら手持ちのカレをじっくり見てみよう~♪」
とるんるん気分で会場を後にしたMSでした。
●開催中~3/19(日)11時~19時(最終入場18時30分) ※3/13(月)は休み。
●表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オーにて
●入場無料
http://www.maisonhermes.jp/feature/421339/
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