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奥日光の戦場ヶ原でハイキング。

こんにちは、編集NSです。奥日光の戦場ヶ原にハイキングに行ってきました。家康ってこんなところで戦ったんだっけ?と思ってしまいましたが、中禅寺湖をめぐる男体山と赤城山の争いが由来なのだそうです。力士同士の痴話喧嘩とは!(神話です)

戦場ヶ原は標高約1400メートルにある、広さ400ヘクタールの湿原です。大昔に男体山の噴火でできた堰止湖が次第に干上がり、湿原に。湿原の端には湯川がゆったり流れていて、その湯川に沿って木道が整備されています。私たちは赤沼の駐車場にクルマを停め、小田代ヶ原を経由して戦場ヶ原を周遊するコースにしました。ゆっくりゆっくり歩くと3時間くらいの道のりです。

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戦場ヶ原よりも小さな湿原、小田代ヶ原に出るまでは、こんなふうに地面をササが覆う森の中を歩いていきます。時々太陽が差し込み、神々しい感じになったり。

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私たちはずいぶんゆっくり歩いていきましたが、その原因はキノコ。道の縁や倒木からさまざまな姿かたちのキノコが生えていて、新しいもの大きいものを発見するたびに見入ってしまいました。かわいいものもあれば、キャー!と叫んでしまうようなちょっと気持ちの悪い色形のものも。見かけたキノコの種類を娘が数えていくと、80にも上りました(そんなにはないにしても、30種類近く見つけたように思います)。

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戦場ヶ原にはこんな木道が整備されていて、とても歩きやすいです。ハイカーが多くてなかなかうまく写真を撮れませんでしたが、雄大な男体山の前に湿原が広がる気持ちのいいポイントも。湿原は乾燥が進み、草原化しているようで、確かにキリンが歩いてそうな雰囲気もあります。でも木道の下を見ると草木は水に浸かっていて、豊かな流れの湯川へと注ぎ込んでいます。

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木道を歩いていくと、あちこちに倒木があります。湿原は草木の生息がゆっくりで、根も張りにくいため、台風や竜巻が通ると巨木に見える木が倒れてしまうこともあるのだそうです。こんなふうに木が横倒しになり、根に付いた土が何年もかけて洗い流され、彫刻のような形で鎮座しているものもありました。

戦場ヶ原でおいしい空気をたっぷり吸った後に向かったのは、華厳の滝。中禅寺湖の水が轟音とともに97メートル下に落ちていく名勝です。季節によって水量は変わるものの、平均で毎秒4トン。トンで聞くとピンときませんが、私が毎秒80人、全裸で滝壺にダイブしているようなものすごい水量です。

そして華厳の滝といえば、柱状節理。マグマが冷却固結する際に収縮して、六角形や五角形の柱状になったものです。展望台の目の前にそびえていて、自然が生み出した造形美をじっくり堪能することができます。美しい!

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華厳の滝の周辺はなかなかの混雑でしたから、これから迎える紅葉の時期はかなりの渋滞になりそうです。お出かけの際は、朝早くからの行動がいいかもしれません~。

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